スタッフ採用面接時に確認頂きたいポイントvol.54

原聡彦

原聡彦

テーマ:医療経営の処方箋

今回はスタッフ採用面接時に確認頂きたいポイントについてお伝えします。
春の新規開業に向けてスタッフ採用募集の準備に入っている先生もいらっしゃるのではないでしょうか。スタッフ採用面接は、履歴書に書かれている情報と15分~20分という限られた時間内で人柄を診て採用の可否を決定しなければなりません。

これが、なかなか悩ましく迷いに迷ったあげく、とんでもない人を採用してしまうという笑えない事も現場で起こっています。そこで、スタッフ採用面接時に確認頂きたいポイントをまとめました。

point1.時間を守れる人か?
→面接の来院時間は、以下のうち、どれに該当したか?
□約束の15分前までに来院
□約束の15分以上前に来院
□約束時間を過ぎて来院
☆着目点
・約束の15分以上前に来院する応募者は、こちら側の都合を考えるという気遣いが足らないかもしれません。「約束より早く来ればいつでもいいだろう」という自己中心思考、もしくは過度の心配性の可能性がある。周囲の状況が理解できていない。
・ただし、早く来たとしても「早く来てしまって大丈夫でしょうか」などといった一言があれば多少許容できるのでは。
・無断遅刻は言うまでもなく最低評価。また、事前連絡があった場合でも、「連絡したんだから悪くない」という態度をとる者もマイナス評価。

point2.本性の出る演出をする
→すぐに面接を始めず、10分ほど一人で待たせてみる。そのときの様子は?(複数可)
□落ち着いて待っている
□貧乏ゆすりをする、歩き回るなど、いらいらしたり、落ち着かない様子
□化粧を直す、電話をかける、メールをするなど、プライベートな作業をしている
☆着目点
・待ち時間と面接時で態度が大きく変わるような応募者は、採用後に大きく態度が変わるおそれがある。
・いらいらするなど、落ち着かない態度が見られる場合には、組織適合力が低く、忙しい際に丁寧な対応ができないことが多い。
・化粧を直す、電話・メールをするなどは、常識を逸脱している。仕事そのものを軽く見ている。

point3.協働力はあるか?
→具体的なチームで仕事をしたことがありますか?具体的な例を挙げて、そこでの自分の役割と達成した成果について聞く。
□話が具体的で、生き生きとした表情で語っている。
□チームの一員として共同作業をしっかりした経験がある
□話し方に自信がなく、内容も曖昧で自分の役割などを明確に説明できない
□自分のアピールが中心になっている
□そのような経験はない
☆着目点
・過去にチームで仕事を行い、充実した経験があれば、その経験を生き生きと語るはず。暗い表情で自信なく話している応募者はそういった経験が乏しいか、チーム作業が苦手なケースが多い。
・いきいきと語っていたとしても、その内容が「自分ががんばった」という自己アピール中心の場合、自己中心的な性格であることが多く、チームで孤立する可能性もある。
・そういった経験がまったくないと答えるのも問題がある。クリニックではチームワークが大切であり、その能力を問う質問であるにもかかわらず、そのような答えをするのは、質問の意図を捕らえられていないと考えられる。実際の現場で、患者の言動から気持ちを察するなどの対応が難しいといえる。

本日はここまで。スタッフ採用面接は限られた時間内で人柄を判断しなくてはなりません。だからこそ、人柄を判断する質問や演出が必要です。

最初のうちは、聴く事をパターン化しておくこともいいかもしれません。ぜひ、上記のポイントも参考にして頂きながら人柄を判断する質問をご準備ください。

最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!
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原聡彦
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原聡彦(医業経営コンサルタント)

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院外事務長(事務長代行)、院長夫人コーチング、医療法人運営サポート、医院開業支援など、院長先生の経営のブレーンとして財務と人事の面から健全経営を継続できる環境づくりをサポートいたします。

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