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原聡彦

医療経営指導の専門家

原聡彦(はらとしひこ) / 医業経営コンサルタント

合同会社 MASパートナーズ

コラム

職員の金銭不正を防止するためのポイントvol.27

2011年1月19日 公開 / 2011年5月15日更新

テーマ:医療経営の処方箋

コラムカテゴリ:ビジネス

最近、職員が長期にわたってレジのお金を盗んでいたなど職員の不正について多く相談を頂いております。職員が金銭トラブルを起こするのは職場環境に起因するところが大きいと思います。

今回は職員による金銭不正を防止するためのポイントについてお伝えしたいと思います。

1.日々のレジのチェックは二重、三重で行う仕組みをつくる。
重要なのは一人に任せないという事です。スタッフに任せる事は責任をもたせるという意味ではやるべきではあるが、任せることと放任(野放し)にする事は、全く違うという事を理解してください。
必ず、一人の目ではなく複数の目で日々のレジ(午前診、午後診終了後のチェックも含む)のお金のチェック、日計表などに確認印を押印するなどの仕組み(ルール)をつくってください。

2.レジのお金が合わなかった場合の原因追求は徹底的に行う風土をつくる。
極端な事をいうと「レジのお金が合わなかったから仕事が終われない」ぐらいの風土を作っておくといいでしょう。
お金が合わなかったらレセコンの日計表をアウトプットし一人ずつのチェックさせるぐらいの徹底した原因追及をしていく職場風土をつくっていくことです。

3.未収管理は徹底し回収方法も決めておく。
未収管理はノートや表などで日々の未収金がいくらあるか把握できるようにしておく。また、回収方法もマニュアル化しておくことをお勧めする。

4.院長、院長夫人が内部牽制(ないぶけんせい)を行っていることを周知させる。
院長と院長夫人(奥様)がお金(未収金含め)の管理はきっちしていることをスタッフには知らしめておくこと。お金の確認はきっちりしているぞ!の姿勢が職員への牽制になる。

5.金庫に多額のお金はおかないようにする。
職員が金庫のお金を盗っていた、あるいは、クリニックが狙う窃盗団もいるので金庫管理をしっかりする。
金庫には必要最低限のお金しか置かない。日々の窓口現金は、毎日でも取引銀行に入金するよう仕組み化する。

以上、金銭トラブルを防止するための基本的なポイントをまとめました。金銭トラブルが起こらない職場環境はスタッフを野放しにしないことからはじまり、
日々のお金をチェックする仕組みをつくりあげることがポイントです。ぜひ、職員による金銭トラブルが防止できる職場づくりにチャレンジしてみてください。

最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!
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 合同会社 MASパートナーズ 原 聡彦(hara toshihiko)

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