医療法人設立のメリット・デメリットvol.10

原聡彦

原聡彦

テーマ:医療経営の処方箋

今回は、基金拠出型医療法人の一般的なメリット・デメリットをまとめましたのでお伝えします。

基金拠出型医療法人設立を考える際、税金の負担が軽減できることがもっとも大きなモチベートとなることが多いように思いますがデメリットもあります。設立後に「そんなこと知らなかったよ!」ではすまされません。

☆メリット
1.院長を中心としたファミリーで可処分所得を分散し税金の負担を軽減できる。
2.退職時に理事長、理事に対し役員退職金の支給をすることができる。
3.医療法人契約で生命保険に加入ができ資産運用できる。
4.分院の開設、老人保健施設、適合高齢者専用賃貸住宅などの事業展開ができる。
5.後継者がいる場合、医業承継(相続・事業承継)がスムーズに行うことができる。

☆デメリット
1.院長個人の可処分所得が減少する。
2.医療法人を解散する場合、残った財産は国等に帰属することになる。
3.医療法人の接待交際費は損金算入限度額が設けられる。
4.監事の義務責任が明確になり名前だけ監事は通用しない(医療経営の処方箋vol.7参照)。                                                                                                                    5.決算時の登記、事業報告書などの提出義務と提出した書類は都道府県庁にて誰でも閲覧できる。

以上が一般的なメリット、デメリットです。私の個人的な意見として、基金拠出型医療法人の設立は、医業承継をスムーズに行うために活用するなら大きなメリットがあると考えております。設立前にデメリットも十分把握したうえで設立して欲しいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 合同会社 MASパートナーズ 原 聡彦(hara toshihiko)

 住所:〒540-0031 大阪市中央区北浜東1-15 
              ビル・リバーセンター503号
   E-mail : hara@maspartners.co.jp 
------------------------------------------------------------------
 MASパートナーズ公式サイト < http://www.maspartners.co.jp/>
 原聡彦ブログ「気づき日記」 < http://blog.livedoor.jp/masp2010/>
 原聡彦ツイッター      < http://twitter.com/toshihiko_hara>
------------------------------------------------------------------
「マイベストプロ大阪 合同会社MASパートナーズ 
医療経営指導のプロ 原聡彦(はらとしひこ)の取材記事!」
http://mbp-japan.com/osaka/masp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

原聡彦
専門家

原聡彦(医業経営コンサルタント)

合同会社 MASパートナーズ

院外事務長(事務長代行)、院長夫人コーチング、医療法人運営サポート、医院開業支援など、院長先生の経営のブレーンとして財務と人事の面から健全経営を継続できる環境づくりをサポートいたします。

原聡彦プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

医療経営指導の専門家

原聡彦プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼