クリニックの承継開業で分院をつくりたい医療法人の理事長様へ
医療法人の監事の責任を調べると責任の範囲の広さと責任の重さに驚きます。今回は監事の業務と責任など医療法人の監事の仕事をお伝えしたいと思います。
☆監事の業務と責任
1.監事は医療法人の業務・財産の状況を監査すること。
2.医療法人の決算終了後、3カ月以内に監査報告書を作成し提出する。
3.必要があれば業務・財産の状況について理事に意見を述べる。
4.業務・財産の状況に不正や法令違反等あれば都道府県知事等に報告し必要があれば社員総会等を招集する。
監査報告書の作成を怠ったり虚偽の内容で作成した場合は監事自身が医療法の規程により過料(20万円以下)の対象となります。
標準的な監査のやり方などもなく自己の知識の範囲でやっていくしかないので医療法人の監事の監査はたいへんです。私は、ご支援先の監事様に医療法人の業務・財産の状況などの監査は以下のチェックリストを活用して頂いています。以下、チェックリストの一部を掲載いたしました。参考にして頂ければと思います。
☆監事 監査チェックリスト 一部の例
【組織・運営に関する監査チェックリスト】
1.定款で認められていない事業をしていませんか? (例)眼科のコンタクト販売、 不動産賃貸
2.医療法人の役員が営利法人等の役員と兼務していませんか?
3.社員・役員は必要な人数を確保されていますか?
4.役員の選任手続きは定款どおり適宜実施し議事録を作成していますか?
5.役員の変更時(就任・辞任)は都道府県庁へ所定の届出をしていますか?
6.毎年、決算終了後、資産総額変更の登記をしていますか?
7.役員の選任手続きは定款どおり適宜実施し議事録を作成していますか?
【経理・会計に関する監査チェックリスト】
1.理事等に対する貸付金はありませんか?
2.MS法人、関連法人などの営利会社に対して出資金・貸付金はありませんか?
3.医療法人が社宅を従業員に提供している場合、根拠のない家賃設定をしていませんか?
4.医療法人が専ら個人として使用する船舶、車両等を提供していませんか?
5.全従業員対象の福利厚生以外のゴルフ会員権・リゾート会員権の購入はありませんか?
6.第三者(関係者含む)の借入のための担保を医療法人が提供していませんか?
7.都道府県庁への相談もなく多額の寄附をしていませんか?
最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
合同会社 MASパートナーズ 原 聡彦(hara toshihiko)
住所:〒540-0031 大阪市中央区北浜東1-15
ビル・リバーセンター503号
E-mail : hara@maspartners.co.jp
------------------------------------------------------------------
MASパートナーズ公式サイト < http://www.maspartners.co.jp/>
原聡彦ブログ「気づき日記」 < http://blog.livedoor.jp/masp2010/>
原聡彦ツイッター < http://twitter.com/toshihiko_hara>
------------------------------------------------------------------
「マイベストプロ大阪 合同会社MASパートナーズ
医療経営指導のプロ 原聡彦(はらとしひこ)の取材記事!」
<http://mbp-japan.com/osaka/masp/>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



