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原聡彦

医療経営指導の専門家

原聡彦(はらとしひこ) / 医業経営コンサルタント

合同会社 MASパートナーズ

コラム

選ばれている診療所の共通事項vol.3

2010年12月26日 公開 / 2011年5月15日更新

テーマ:医療経営の処方箋

コラムカテゴリ:ビジネス

最近、よく経営相談で開業期の診療所の院長から「患者さんを増やしていくためには何をすればいいの?」と聞かれます。今回は、増患のご質問を頂いた際、私が必ずお答えする「選ばれている診療所の共通事項」をお伝えしています。

1.患者さんの話をよく聴く。
 患者さんは先生に聴いてもらいたい。もっと言うと聴いてもらう事に飢え続けています。患者さんの望んでいる事、想いをじっくり聴いてあげてください。これが口コミにも繋がります。「あそこの先生はよく話を聴いてくれる!」と言われます。

2.患者さんへの説明はわかりやすい言葉で行い治療への動機づけをする。
 説明には専門用語は不要です。わかりやすい言葉で模型、図、説明シートに書くなどしてビジュアルで見せ患者さんの理解度をみながら説明する。そして、治療内容、通院日数(概算でよい)を伝え治療への動機づけを行ってください。  
 
3.継続的な情報発信を行う。
 私はこれが重要と思っています。院内新聞の発行、患者さんの声を集め待合室に掲示、スタッフのメッセージをリハビリ室に掲示、院長、スタッフのブログを定期的に更新するなどやり方はいろんなやり方があります。診療所に合うやり方を選択して診療所の特徴、雰囲気が伝わる情報発信を行う。これをやると3カ月で効果があがります。

4.地域連携を促進させる。
 地域の基幹病院、診療所、介護施設など連携を行う。これは単に基幹病院のかかりつけ医の登録だけではなく、連携先へ情報発信、イベント(講演会、症例検討会、懇親会)を企画して接点を多く深く持つことがポイントです。

5.数値データを見て振り返り次の行動を考える。
 レセコンから出る帳票を必ずチェックし数値データの変化に着目する。レセプト枚数、日当点、レセプト単価、新患、最初診、再診、通院日数(診療実日数)など数値データの変化を前月、前々月、前年同月比で見て今後の増患増収策を検討しておく。

6.診療行為と診療報酬算定をマッチングさせ機会損失を防止する。
 診療行為から見て算定可能な診療報酬の有無を確認していく。目一杯算定するのではなく余裕を残して算定していく手法がよい結果が生まれている。

以上です。増患のウルトラCはありません。地道な積み重ねこそ、成果を生み出します。ぜひ、チャレンジしてみてください。

最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!
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 合同会社 MASパートナーズ 原 聡彦(hara toshihiko)

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