偏頭痛の原因|ズキズキ痛む理由は「血管の拡張」と「気圧」にあり

東角剛司

東角剛司

テーマ:身体の痛み・不調

みなさん、こんにちは。

こころ鍼灸整骨院の東角です。

「こめかみが心臓の鼓動に合わせてズキズキと痛み、吐き気がしてくる。」

「光や音が異常にまぶしく、うるさく感じて、暗い部屋で寝込むしかない。」

「週末、仕事から解放されてホッとした瞬間に、決まって激しい頭痛に襲われる。」

そんな、日常生活を突然ストップさせてしまう「偏頭痛(片頭痛)」に悩まされていませんか?

日本人の約840万人が偏頭痛を抱えているといわれており、特に働く世代の女性にとっては深刻な悩みとなっています。

多くの方が、暗い場所でじっと耐えたり、痛み止めを常用したりして凌いでいるかもしれませんね。

しかし、もしあなたが「いつ来るかわからない痛み」に怯えているなら、それは血管のコントロールを失っているサインです。

偏頭痛は、脳の血管が急激に広がることで、周囲の神経が圧迫される物理的なトラブルです。

その背景には、自律神経のスイッチが切り替わる際の「セロトニンの乱高下」と、気圧の変化による「脳内の内圧変動」という、明確な生理学的要因が隠れています。

今回は、薬を飲むタイミングを計る前に知っておくべき、偏頭痛が起きる生理学的なメカニズムについて解説しましょう。

特に見過ごされがちな【三叉神経(さんさしんけい)血管説】【血管の過度な拡張】に焦点を当て、脳を鎮めるための知識を、みなさんと一緒に詳しく見ていきます。

なぜ、頭の中で「太鼓を叩くような痛み」が起きるのか?


まず、偏頭痛の正体である「三叉神経」と血管の関係について理解しましょう。

人間の顔の感覚を司る最も大きな神経に、「三叉神経(さんさしんけい)」があります。

この神経の一部は、脳を包む膜(硬膜)を通る血管にも絡みつくように分布しています。

何らかの刺激で脳の血管が急激に拡張すると、血管に巻き付いている三叉神経が物理的に引き伸ばされ、刺激を受けてしまいます。

刺激を受けた神経から炎症物質が放出され、それがさらに血管を広げるという悪循環が、あの脈打つような激痛を生み出すのです。

つまり、偏頭痛は脳の病気ではなく、「血管の伸縮リズムが制御不能に陥った状態」なのですね。

血管を暴走させてしまう、2つの物理的要因


では、なぜ血管は勝手に広がってしまうのでしょうか?

そこには、脳内の連絡物質の変化と、外部環境からの圧力が深く関わっています。

ブレーキが効かなくなる「セロトニンの急激な減少」


これが、偏頭痛を引き起こす主要な生理学的要因の一つです。

脳内には、血管の収縮をコントロールする「セロトニン」という物質があります。

強いストレスがかかっている時、セロトニンは大量に放出されて血管をギュッと収縮させ、脳を活動モードに保ちます。

しかし、週末にリラックスしたり、ストレスから解放されたりすると、放出されていたセロトニンが急激に減少します。

セロトニンが急激に減ると、血管を縮めておく力がなくなり、反動で一気に血管が膨らんでしまうのです。

「休みの日になると頭が痛くなる」のは、血管を抑えていたブレーキが、リラックスによって外れてしまった結果といえるでしょう。

環境の変化に過敏な「気圧と脳圧のズレ」


もう一つの要因は、天候による物理的な影響。

台風の前や雨の日に偏頭痛が起きやすいのは、決して気のせいではありません。

外の気圧が下がると、私たちの体は外側からの圧力が弱まるため、内側から膨らもうとする力が働きます。

脳の血管も外気圧の低下に合わせて膨張しやすく、三叉神経を圧迫する物理的な条件が整ってしまうのです。

さらに、耳の奥にある気圧センサーが乱れることで、自律神経の働きが不安定になり、血管のコントロールがより困難になる。

首が凝っている人は、もともと脳への血流が不安定なため、この気圧変化の影響をよりダイレクトに受けてしまう傾向にありますね。

痛みの波を鎮める!血管を落ち着かせる「生活の知恵」


偏頭痛を和らげるには、薬だけに頼らず、物理的に血管を収縮させ、神経への刺激を遮断する環境作りが必要不可欠となります。

「冷却」による血管の物理的な引き締め


炎症を鎮めるための、最も即効性のある物理的処置。

ズキズキと痛み出したら、まずは痛む場所(こめかみや首の付け根)を冷やしてください。

偏頭痛が起きている場所は血管が広がりすぎている状態なので、氷嚢などで直接冷やすことで血管が収縮し、神経への圧迫が軽減されます。

お風呂で温まったり、マッサージをしたりすることは、さらに血管を広げて痛みを悪化させる「火に油を注ぐ行為」となるため、厳禁ですよ。

「痛い時は冷やす」というシンプルな知識が、あなたの脳を守る最大の盾になります。

血管を縮める「少量のカフェイン」摂取


成分の性質を味方につける、物理的な対策。

コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには、血管を収縮させる薬理作用があります。

頭痛の兆しを感じた瞬間に、コップ一杯のコーヒーを飲むことで、広がり始めた血管を物理的に引き締め、痛みのピークを抑える効果が期待できます。

ただし、飲みすぎると逆に血管を拡張させてしまうこともあるため、あくまで「ここぞ」という時の一杯に留めるのがコツ。

自分の体質に合った「血管の締め方」を知っておくことは、日常生活の安心材料になりますね。

「暗所と静寂」での視覚・聴覚の遮断


脳のパニックを鎮めるための、環境設定の知識。

偏頭痛の間、脳はあらゆる刺激に対して異常に過敏になっています。

光や音は三叉神経を介して脳をさらに興奮させ、痛みのサイクルを長引かせるため、できるだけカーテンを閉めた暗い部屋で横になってください。

スマホの画面を見ることも、ブルーライトが脳を直撃して血管拡張を促すため、痛みが引くまでは我慢が必要です。

脳への情報入力をゼロに近づけることが、血管の暴走を止める一番の近道になるでしょう。

まとめ:偏頭痛の解消は「血管の安定」と「安静」にあり


さて、今回は「偏頭痛の原因|ズキズキ痛む理由は『血管の拡張』と『気圧』にあり」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

あなたを寝込ませていたその激痛が、脳の病気ではなく、血管のコントロールミスと気圧変化による物理的なエラーであることを、ご理解いただけたかと思います。

その痛みは、あなたの脳が「血管が広がりすぎて危ないよ!」「一度休んで落ち着かせて!」と必死に出しているサインなのです。

では、今日のポイントをまとめます。

  • 偏頭痛は、脳の血管が急激に広がることで三叉神経が刺激され、脈打つような痛みが発生する状態のこと。
  • ストレスからの解放やセロトニンの減少は、血管のブレーキを失わせ、過度な拡張を招く主要な物理的要因となる。
  • 気圧の低下は脳内の血管を膨張させ、神経への圧迫を強めて頭痛を誘発する原因となる。
  • 対策として、痛む場所を冷やして血管を引き締めること、暗い部屋で光や音を遮断して脳を休ませることが、激痛を鎮める鍵となる。


偏頭痛は、あなたが「頑張りすぎている」ことを教えてくれるバロメーター。

「痛いのは自分のせいだ」と責めるのをやめ、まずは一度暗い場所で、ご自身の血管を休ませてあげてください。

血管のリズムが整えば、あなたの頭は再びクリアな状態を取り戻し、活動的な毎日を心から楽しめるようになるはずです。

こころ鍼灸整骨院

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東角剛司
専門家

東角剛司(柔道整復師・はり師・きゅう師)

こころ鍼灸整骨院

構造医学の視点から、個々の体の動かし方に合わせて骨格を整えます。肩や腰などの慢性的な痛みに向き合い、整骨院に通わずに済む健康な体づくりをサポート。実務者向けのセミナーも開催しています。

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