ランナー膝の痛み|膝の外側が痛む【腸脛靭帯炎】の原因と対策
みなさん、こんにちは。
こころ鍼灸整骨院の東角です。
「仰向けに寝ると、肋骨が浮き出てボコッと出っ張っている。」
「痩せているのにくびれができず、ウエストが寸胴(ずんどう)に見える。」
「深呼吸をすると、息が吸いにくく、背中が反ってしまう感覚がある。」
そんな、あばら骨の開きやプロポーションの崩れ、「リブフレア(肋骨の開き)」に悩まされていませんか?
「生まれつきの骨格だから」と諦めたり、コルセットで無理やり締め付けたりしている方も多いかもしれません。
しかし、肋骨が開いてしまうのは、骨そのものが変形しているわけではありません。
肋骨という「カゴ」のふたが、閉じる力を失って「パカッと開きっぱなしになっている状態」なのです。
その背景には、呼吸のメインエンジンである「横隔膜(おうかくまく)の硬さ」と、肋骨を引き下げる「腹斜筋(ふくしゃきん)のサボり」という、明確な物理的要因が隠れています。
今回は、補正下着に頼る前に知っておくべき、肋骨が開いてしまう生理学的なメカニズムについて解説します。
特に見過ごされがちな【呼気(こき)の不全】と【インナーマッスルの機能低下】に焦点を当て、美しいボディラインと深い呼吸を取り戻すための知識を、みなさんと一緒に詳しく見ていきましょう。
なぜ、肋骨は外側へ広がってしまうのか?
まず、肋骨の動きと呼吸の関係を理解しましょう。
肋骨は、肺を守る鳥かごのような骨で、呼吸に合わせて動いています。
・息を吸う時:肋骨は上に持ち上がり、外側に広がります(開く)。
・息を吐く時:肋骨は下に下がり、内側に閉じます(閉じる)。
リブフレアとは、この「息を吸って開いた状態」のまま、肋骨が固まって閉じなくなってしまった状態です。
傘を開いたまま、閉じることができなくなった状態をイメージしてください。
肋骨が開いたままだと、ウエストの幅が広がり、くびれが消失します。
さらに、横隔膜が常に緊張状態になるため、自律神経が乱れやすくなったり、腰が反りやすくなったりと、全身の不調につながるのです。
つまり、出っ張っている肋骨は、骨の異常ではなく、「呼吸のリズムが吸う方に偏りすぎている結果」なのです。
カゴを閉じられなくする、2つの物理的要因
では、なぜ肋骨は閉じることを忘れてしまったのでしょうか?
そこには、呼吸筋のコリと、現代人の浅い呼吸が深く関わっています。
吸う姿勢で固まる「横隔膜の拘縮」
これが、リブフレアを引き起こしている主要な物理的要因の一つです。
肋骨の下には、パラシュートのような形をした筋肉「横隔膜」が付着しています。
息を吸う時、横隔膜は収縮して下がります。
しかし、ストレスや緊張で呼吸が浅くなると、横隔膜はずっと収縮した(吸う動作の)まま硬くなってしまいます。
横隔膜が硬くなると、内側から肋骨を外へ外へと押し広げる力が働き続けます。
また、横隔膜は腰の骨にも繋がっているため、硬くなると腰を強く反らせてしまいます(反り腰)。
「反り腰で肋骨が出ている」というパターンが多いのは、この横隔膜が両方の骨を引っ張っているからです。
フタを押さえ込めない「腹斜筋の弱化」
もう一つの要因は、外側から肋骨を締める筋肉のサボりです。
お腹の横には、「外腹斜筋(がいふくしゃきん)」や「内腹斜筋(ないふくしゃきん)」という筋肉があります。
これらの筋肉は、息を吐く時に肋骨を骨盤の方へ引き下げ、カゴを閉じる役割を担っています。
しかし、運動不足や猫背姿勢でこの筋肉が使われていないと、肋骨を押さえ込む力がなくなります。
外側からのストッパー(腹斜筋)が効かないため、肋骨は中の圧力に負けて、パカッと浮き上がってしまうのです。
特に、産後の女性や、腹式呼吸が苦手な方は、この腹斜筋が緩んでいることが多く、肋骨が広がりやすい傾向にあります。
カゴを閉じてくびれを作る!呼吸ケアの「知識」
リブフレアを改善するには、硬くなった横隔膜を緩めて「吐ける」状態にし、腹斜筋を目覚めさせて物理的に肋骨を引き下げることが必要不可欠です。
肋骨を撫でる「横隔膜リリース」
内側から張り出している力を緩めるための知識です。
みぞおちから脇腹にかけての、肋骨の縁(ふち)を触ってみてください。
仰向けに寝て、膝を立てます。
指の腹を使い、肋骨の下の縁に沿って、優しく内側に指を沈み込ませるようにマッサージします。
痛気持ちいい強さで、みぞおちから脇腹へと順にほぐしていきます。
硬くなった横隔膜が緩むと、吸う姿勢でロックされていた肋骨が動きやすくなり、自然と閉じる方向へ誘導されます。
お風呂上がりなど、筋肉が温まっている時に行うのが効果的です。
息を吐き切る「風船ふくらまし」
腹斜筋を鍛え、肋骨を締めるための知識です。
リブフレア改善の鍵は、「吸う」ことよりも「吐く」ことです。
口をすぼめて、風船を膨らませるように「フーッ」と細く長く息を吐き続けます。
息を吐き切る最後の方で、お腹の横(脇腹)が硬くなり、肋骨が下がっていくのを感じてください。
吐き切ったら、鼻から軽く吸い、また吐きます。
この「吐き切る」動作こそが、サボっていた腹斜筋を叩き起こし、広がった肋骨を物理的に閉じる最高のトレーニングになります。
実際の風船を使わなくても、イメージだけで十分効果があります。
背中を丸める「キャット&カウ」
反り腰を修正し、肋骨を収納する知識です。
四つん這いになり、息を吐きながら背中を高く持ち上げ、おへそを覗き込むように丸まります。
背中を丸めると、物理的に肋骨と骨盤の距離が縮まり、肋骨が体の中に収納されやすくなります。
反り腰の逆の動きをすることで、開きっぱなしの肋骨に「閉じる」という感覚を覚え込ませるのです。
まとめ:肋骨の出っ張りは「吸いすぎ」のサイン。吐いて閉じよう
さて、今回は「肋骨が出っ張る原因|寸胴体型は『呼吸』と『腹筋』にあった」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
気になる肋骨の開きが、骨の変形ではなく、横隔膜の緊張による「吸う姿勢の固定」と、腹斜筋の筋力低下による「ストッパーの不在」であることを、ご理解いただけたかと思います。
その出っ張りは、あなたの体が「息を吸ったまま止まっているよ!」「最後まで吐き切って!」と教えてくれているサインなのです。
では、今日のポイントをまとめます。
- リブフレア(肋骨の開き)は、呼吸によって開閉するはずの肋骨が、開いた状態で固まってしまっている現象のこと。
- ストレスなどで「横隔膜」が硬くなると、肋骨を内側から押し広げ続け、反り腰や寸胴体型の要因となる。
- 肋骨を引き下げる「腹斜筋」が弱いと、カゴを閉じる力が働かず、肋骨が浮き出てしまう。
- 対策として、肋骨の縁をほぐして横隔膜を緩めること、息を最後まで吐き切って肋骨を締めることが、美しいラインを取り戻す鍵となる。
呼吸は、一日2万回も繰り返される運動です。
その一回一回で、肋骨を正しく動かせるようになれば、体型は自然と変わっていきます。
まずは今日から、寝る前に肋骨を優しくほぐし、風船を膨らませるつもりで「ふーっ」と息を吐き切ってみてください。
カゴが閉じれば、ウエストにくびれが戻り、呼吸も深くリラックスしたものに変わっていくはずです。
こころ鍼灸整骨院



