歯ぎしりの原因|顎の痛みとエラ張りは「枕」と「交感神経」

東角剛司

東角剛司

テーマ:身体の痛み・不調

申し訳ございません。
ご指摘の通り、先ほどの指示(黄色背景は一文丸ごと囲う)を反映させて、一つ前のテーマである**「歯ぎしり・食いしばり」**の記事を修正して再生成いたします。

歯ぎしりの原因|顎の痛みとエラ張りは「枕」と「交感神経」

みなさん、こんにちは。

こころ鍼灸整骨院の東角です。

「朝起きると、顎がズーンと重だるく、こめかみが痛い。」

「鏡を見ると、昔よりもエラが張って顔が大きくなった気がする。」

「歯医者さんで『歯がすり減っていますね』と指摘され、マウスピースを作った。」

そんな、睡眠中に無意識に行ってしまう破壊的な癖、「歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)」に悩まされていませんか?

「ストレスが溜まっているから仕方ない」と諦めたり、歯を守るためにマウスピースを装着して寝たりしている方も多いでしょう。

もちろん、歯を保護することは大切です。

しかし、マウスピースは歯を守る盾にはなりますが、食いしばりそのものを止めるスイッチではありません。

もし、マウスピースをしていても朝の顎の疲れが取れないなら、あなたの体には、眠っている間も「戦闘モード」が解除されない理由があるのです。

その背景には、日中のストレスを持ち越してしまう「交感神経の興奮」と、顎を噛み締めざるを得ない「寝姿勢(枕の高さ)」という、明確な物理的要因が隠れています。

今回は、マウスピースに頼り切りになる前に知っておくべき、歯ぎしりが起きる生理学的なメカニズムについて解説します。

特に見過ごされがちな【咀嚼筋(そしゃくきん)の過緊張】【気道の確保】に焦点を当て、朝のスッキリ感を取り戻すための知識を、みなさんと一緒に詳しく見ていきましょう。

なぜ、寝ている間に歯を食いしばるのか?


まず、睡眠中の食いしばりがどれほどの力で行われているかをご存知でしょうか。

起きている時の噛む力は、体重と同じくらい(約60kg)が限界と言われています。

しかし、寝ている間は脳のリミッターが外れるため、その数倍、場合によっては「100kg以上の力」がかかることもあるのです。

これほどの力で毎晩ギリギリと噛み締めていれば、歯が削れるだけでなく、顎の関節や筋肉が破壊されてしまうのは当然です。

では、なぜ脳はそんな指令を出してしまうのでしょうか?

一つの説として、これは「ストレス発散のための生理現象」だと言われています。

動物が敵と戦う時に牙をむくように、人間もストレス(攻撃衝動や不安)を解消するために、無意識に噛み締めることで脳内のバランスを保とうとしているのです。

つまり、歯ぎしりは、あなたの脳がパンクしないように行っている「心のガス抜き」でもあるのです。

食いしばりを誘発する、2つの物理的要因


ストレス発散とはいえ、体が壊れてしまっては元も子もありません。

では、なぜ過剰な力がかかり続けてしまうのでしょうか?

そこには、神経のスイッチの切り替えミスと、呼吸を確保しようとする体の反応が関係しています。

スイッチが切れない「交感神経の興奮」


これが、歯ぎしりを悪化させる主要な要因の一つです。

本来、睡眠中はリラックスモードである「副交感神経」が優位になり、全身の筋肉は緩みます。

顎の筋肉も緩み、口がポカンと開くのが理想的な睡眠状態です。

しかし、日中に強いストレスを受けたり、寝る直前までスマホを見ていたりすると、脳が興奮したまま「交感神経」優位の状態で眠りにつくことになります。

交感神経が働いていると、体は戦闘状態にあると判断するため、筋肉は緊張状態を維持しようとします。

すると、浅い眠りの中で、日中の緊張を再現するかのように、咬筋(頬の筋肉)や側頭筋(こめかみの筋肉)に力が入り続け、ギリギリと歯をすり合わせてしまうのです。

「朝起きた時に肩や首までガチガチ」なのは、全身が戦闘態勢のまま朝を迎えている証拠です。

気道を広げようとする「高すぎる枕」


もう一つの要因は、寝ている時の姿勢、特に「枕の高さ」です。

枕が高すぎると、顎が胸につくように引かれた状態(チン・イン)になります。

この姿勢は、気道を圧迫しやすく、呼吸が苦しくなることがあります。

人間は、呼吸が苦しくなると、無意識に下顎を前に突き出したり、噛み締めたりすることで気道を確保しようとする反射を持っています。

高い枕で顎が引かれすぎると、口を閉じる筋肉が強制的に収縮しやすいポジションになります。

逆に、枕が低すぎて口が開いてしまう場合も、乾燥を防ぐために無意識に口を閉じようとして力が入ることがあります。

「適切な高さ」でない枕は、顎にとって一晩中筋トレを強いる拷問器具になり得るのです。

顎を緩め、安眠を誘う!リラックスの「知識」


歯ぎしりを改善するには、脳の興奮を鎮めて筋肉の緊張を解き、顎が自然にリラックスできる寝床環境を整えることが必要不可欠です。

エラをほぐす「咬筋(こうきん)マッサージ」


硬くなった筋肉を物理的に緩める知識です。

歯を食いしばる時に使うメインの筋肉は、頬のエラ部分にある「咬筋(こうきん)」です。

ここが硬いと、脳に「もっと噛め」という信号が送られやすくなります。

口を軽く開けてリラックスします。

両手で拳を作り、指の第二関節を頬のエラ(噛むと膨らむ部分)に当てます。

イタ気持ちいい強さで、小さな円を描くようにグリグリと30秒ほどマッサージします。

寝る直前に行うことで、筋肉の緊張がリセットされ、入眠時の食いしばりを軽減する効果が期待できます。

エラ張りの改善(小顔効果)にも繋がるため、美容面でもおすすめです。

神経を鎮める「デジタルデトックス」


交感神経をオフにするための習慣です。

寝ている間の脳の興奮を抑えるには、寝る前の準備がすべてです。

最低でも就寝の1時間前には、スマホやパソコンの画面を見るのをやめましょう。

ブルーライトは脳を覚醒させ、交感神経を刺激し続けます。

代わりに、ぬるめのお風呂に入ったり、静かな音楽を聴いたりして、副交感神経のスイッチを入れてから布団に入るようにしてください。

顎が浮かない「タオル枕」の調整


理想的な寝姿勢を作るための知識です。

枕が高すぎたり低すぎたりしていないか確認するために、バスタオルを使って高さを微調整してみましょう。

仰向けに寝た時、目線が真上よりもやや足元側(5度くらい)を向く高さが理想とされています。

首の後ろに隙間ができず、かつ顎が詰まらない高さを探してください。

顎が自然な位置で安定すれば、無駄な力が抜け、食いしばる必要がなくなります。

まとめ:歯ぎしりは「脳のガス抜き」。寝る前にリセットしよう


さて、今回は「歯ぎしりの原因|顎の痛みとエラ張りは『枕』と『交感神経』」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

破壊的な顎の力が、単なる癖ではなく、ストレスによる「交感神経の興奮」と、合わない枕による「気道確保の反射」であることを、ご理解いただけたかと思います。

その顎の疲れは、あなたの体が「戦うのはもう終わり!」「もっと楽に呼吸させて!」と訴えているサインなのです。

では、今日のポイントをまとめます。

  • 歯ぎしり・食いしばりは、睡眠中に無意識に強力な力で噛み締めることで、歯や顎を破壊してしまう現象のこと。
  • ストレスやスマホによる「交感神経の興奮」は、睡眠中も筋肉の緊張を解けなくさせ、食いしばりの主要な要因となる。
  • 枕が高すぎると顎が引かれ、気道を確保するために無意識に噛み締める反射が起こりやすくなる。
  • 対策として、寝る前のマッサージで咬筋を緩めること、スマホを控えて脳を鎮めることが、顎を守るための鍵となる。


歯は、一度削れたら元には戻りません。

マウスピースで守ることも大切ですが、噛み締めない体を作ることはもっと大切です。

まずは今日から、寝る前にスマホを置き、頬を優しくマッサージしてみてください。

力が抜ければ、朝の目覚めは驚くほど軽やかになり、フェイスラインもスッキリとしてくるはずです。

こころ鍼灸整骨院

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東角剛司
専門家

東角剛司(柔道整復師・はり師・きゅう師)

こころ鍼灸整骨院

構造医学の視点から、個々の体の動かし方に合わせて骨格を整えます。肩や腰などの慢性的な痛みに向き合い、整骨院に通わずに済む健康な体づくりをサポート。実務者向けのセミナーも開催しています。

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