更年期障害の症状を緩和する方法とは?
みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。
「こめかみがズキズキ痛む…またか、と憂鬱になる」
「頭全体がギューッと締め付けられるような重い痛みが続く」
「頭痛薬を飲むのが当たり前になっていて、副作用も心配…」
そんな、薬を飲んでもその場しのぎにしかならない、慢性的な頭痛に悩まされていませんか?
日本人の3〜4人に1人は「頭痛もち」と言われるほど、頭痛は非常に身近な症状です。
しかし、もしあなたが、病院で検査をしても特に異常が見つからず、「緊張型頭痛ですね」「うまく付き合っていくしかないですね」と言われているのであれば、その痛みの震源地は、頭そのものではないかもしれません。
その背景には、あなたの首や肩の状態、そして日々の生活習慣に、頭痛を引き起こさざるを得ない「根本的な原因」が隠れている可能性が非常に高いのです。
今回は、そんな「薬が効きにくい慢性頭痛」の根本原因、特に見過ごされがちな【首のコリ】と【体の歪み】に焦点を当て、痛みの悪循環から抜け出すためのヒントについて、みなさんと一緒に詳しく見ていきたいと思います。
なぜ「首」が頭痛を引き起こすのか?痛みの発生メカニズム
「頭が痛いのに、原因は首?」と不思議に思われるかもしれませんね。
しかし、首と頭は神経や血管、筋肉で密接につながっており、首の状態が頭に与える影響は絶大です。
1.筋肉の酸欠が引き起こす「緊張型頭痛」
慢性頭痛の中で最も多いのが、この「緊張型頭痛」です。
これは、頭から首、肩、背中にかけての筋肉が、過度に緊張し続けることで発生します。
特に、首の後ろから肩にかけて広がっている「僧帽筋(そうぼうきん)」という大きな筋肉が硬くなると、その周辺の血管が圧迫されます。
血流が悪くなると、筋肉に十分な酸素や栄養が届かず、老廃物が溜まってしまいます。これが刺激となり、後頭部から頭全体にかけて、締め付けられるような、あるいはヘルメットを被ったような重苦しい痛みを引き起こすのです。
2.首の骨のズレが神経を刺激する「頸原性頭痛」
これは私たち専門家が特に注目する頭痛です。
首の骨(頸椎)の歪みやズレが原因で、後頭部へ向かう神経が刺激されたり、圧迫されたりして起こる頭痛です。
長時間のデスクワークやスマホ操作などで、顔を前に突き出すような姿勢を続けていると、首の自然なS字カーブが失われた「ストレートネック」という状態になります。
ストレートネックになると、重さ5~6kgもある頭を、首の骨と周りの筋肉だけで無理やり支えることになり、頸椎に大きな負担がかかり続けます。
この頸椎の歪みが、頭へとつながる神経の通り道を狭め、神経を興奮させてしまうことで、片頭痛に似たズキズキとした痛みや、目の奥の痛みを引き起こすことがあるのです。
3.自律神経の乱れが痛みを増幅させる
首周りには、心身をリラックスさせる「副交感神経」など、自律神経の働きに重要なポイントが集中しています。
首の筋肉がガチガチに緊張し続けると、自律神経のスイッチがうまく切り替わらなくなり、常に体が興奮・緊張状態になります。
その結果、血行不良がさらに悪化したり、痛みに対して過敏になったり、めまいや吐き気、耳鳴りといった頭痛以外の不調まで引き起こすことがあります。
薬に頼らない!頭痛の負の連鎖を断ち切るセルフケア
では、このつらい頭痛を和らげるために、日々の生活で何ができるのでしょうか?
根本原因である「首」の状態を改善することが、痛みからの解放への第一歩なのです。
ポイント1:ガチガチの首を解放する「タオルストレッチ」
硬くなった首の筋肉を、安全かつ効果的に伸ばすための簡単なストレッチです。
1.フェイスタオルを1枚用意します。
2.タオルの両端を持ち、首の後ろにかけます。
3.顔は正面を向いたまま、タオルを斜め45度くらい前方に、ゆっくりと引っ張ります。
4.頭の重みで首の後ろが自然に伸びていくのを感じながら、気持ちの良いところで20秒キープします。
5.ゆっくりと元の位置に戻します。これを3回ほど繰り返しましょう。
※痛みを感じる場合は無理をしないでください。あくまで「気持ち良い」と感じる範囲で行うのがポイントです。
ポイント2:血流を改善する「肩甲骨はがし」
首と肩は連動しているため、肩甲骨の動きを良くすることが、首の負担を減らす鍵となります。
1.両手をそれぞれの肩に置きます。
2.肘で、できるだけ大きな円を描くように、ゆっくりと腕を回します。
3.前回しを10回、後ろ回しを10回行います。
4.ポイントは、腕だけで回すのではなく、「肩甲骨」から大きく動かすことを意識すること。ゴリゴリという音がするかもしれませんが、それは固まっていた筋肉や関節が動き始めた証拠です。
ポイント3:首を直接温める「ホットタオルケア」
筋肉の緊張を和らげ、血行を促進するには、温めるのが非常に効果的です。
1.タオルを水で濡らし、固く絞ります。
2.電子レンジで1分ほど(500W目安)温め、火傷しない程度の温かさのホットタオルを作ります。
3.それを首の後ろから肩にかけて、5~10分ほど乗せてリラックスします。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、首まで温めるのも同様に効果的です。心身ともにリラックスでき、自律神経のバランスを整える助けにもなります。
まとめ:その頭痛は「体からのSOS」!原因に目を向けて根本改善を目指そう
さて、今回は「薬を飲んでも治らないその頭痛、本当の原因は【首のコリと姿勢】かもしれません」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
長年あなたを悩ませてきたその頭痛が、単に頭だけの問題ではなく、首や肩の緊張、そして日々の姿勢の積み重ねによって引き起こされている「体からのSOSサイン」であることを、ご理解いただけたかと思います。
そのサインを正しく受け止め、痛みの根本原因にアプローチすることが、薬に頼らない快適な毎日を取り戻すための、最も大切な一歩となるのです。
では、今日のポイントをまとめます。
- 薬で改善しにくい慢性頭痛の多くは、「首・肩周りの筋肉の過緊張」や「ストレートネックなどの体の歪み」が根本原因となっている。
- 硬くなった首の筋肉が血管を圧迫して「緊張型頭痛」を、首の骨のズレが神経を刺激して「頸原性頭痛」を引き起こす。
- 首の緊張は自律神経の乱れにもつながり、頭痛以外の様々な不調の原因にもなりうる。
- 改善のためには、タオルストレッチや肩甲骨回しで筋肉の柔軟性を取り戻し、ホットタオルや入浴で血行を促進するセルフケアが非常に有効である。
私たちの体には、本来、自ら不調を回復しようとする力が備わっています。
頭痛というサインは、決して無視してよいものではありません。
それは、あなたの体が「今の生活習慣は限界だよ」「少し体を労ってほしい」と教えてくれている証拠なのです。
まずは今日ご紹介したセルフケアから、ご自身の体を大切にする時間を作ってみてください。
痛みのない、スッキリとした毎日を目指して、できることから始めてみましょう。
こころ鍼灸整骨院



