痛くて腕が上がらない「五十肩」、本当の原因は【肩甲骨のサボり】と【夜間の冷え】にあった!
みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。
「ズキン、ズキンと脈打つように頭が痛い…」
「頭全体がギューッと締め付けられるような重い痛みが続く…」
「頭痛のせいで、仕事や家事に集中できない…」
そんな、つらい「頭痛」に悩まされている方、本当に多いですよね。
厚生労働省の調査によると、頭痛は日本人が抱える自覚症状の中で常に上位にあり、多くの方が日常的に経験している不調の一つです。
「頭痛くらい、よくあること」と市販の鎮痛薬でやり過ごしている方も多いかもしれません。
しかし、実は「頭痛」と一言で言っても、その原因や痛みの特徴によっていくつかのタイプに分けられ、それぞれ対処法が異なることをご存知でしょうか?
今回は、そんな身近でありながら奥が深い「頭痛」について、特に代表的な「片頭痛」と「緊張型頭痛」を中心に、それぞれの特徴や原因、そしてタイプ別の適切なセルフケア方法について詳しく見ていきたいと思います。
あなたの頭痛はどのタイプ?まずは特徴を知ろう
頭痛には、他に原因となる病気がないのに繰り返し起こる「一次性頭痛(慢性頭痛)」と、何らかの病気が原因で起こる「二次性頭痛」があります。
今回主にお話しするのは、多くの方が悩まされている「一次性頭痛」の中でも、特に代表的な「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。
片頭痛(へんずつう)の特徴:
「ズキン、ズキン」「ガンガン」といった、脈拍に合わせて痛む「拍動性(はくどうせい)」の痛みが特徴です。
痛みの場所:
頭の片側(時には両側)が痛むことが多い。
痛みの強さ:
中等度~重度の痛みで、日常生活に支障をきたすことが多い。
頻度・持続時間:
月に1~数回程度の頻度で発作的に起こり、痛みは4時間~72時間程度続く。
随伴症状:
吐き気や嘔吐を伴ったり、光や音、匂いに過敏になったりすることがある。
悪化要因:
体を動かすと痛みが悪化するため、静かな暗い場所でじっとしていたくなる。
前兆(アウラ):
一部の人(20~30%)は、頭痛が始まる前に、目の前にギザギザした光が見える「閃輝暗点(せんきあんてん)」などの前兆(アウラ)が現れることがある。
緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)の特徴:
頭全体が「ギューッ」と締め付けられるような、あるいは「重い石が乗っている」ような圧迫感のある「非拍動性」の痛みが特徴です。
痛みの場所:
頭全体、後頭部、こめかみ、首筋など。
痛みの強さ:
軽度~中等度の痛みで、日常生活への支障は片頭痛ほどではないことが多いが、ダラダラと続く。
頻度・持続時間:
ほぼ毎日、あるいは週に数回など頻繁に起こり、痛みは30分~数日間続くことがある。
随伴症状:
首や肩のこりを伴うことが多い。吐き気や光・音への過敏は、あっても片頭痛より軽い。
悪化要因:
体を動かしても痛みは悪化しない。むしろ、軽い運動やストレッチで楽になることがある。
どうでしょうか?ご自身の頭痛がどちらのタイプに近いか、少し見えてきたでしょうか?
もちろん、この二つが混合している「混合型頭痛」の方もいます。
なぜ痛むの?片頭痛と緊張型頭痛の「意外な原因」
では、なぜこれらの頭痛は起こるのでしょうか?それぞれの原因は全く異なると考えられています。
片頭痛の原因:血管の「拡張」と「炎症」
片頭痛の詳しいメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、現在では何らかのきっかけで脳の血管が急激に「拡張」し、その周りにある三叉神経(さんさしんけい)が刺激され、炎症物質が放出されることで痛みが起こると考えられています。
その「きっかけ」となるものは人それぞれですが、
ストレスからの解放:
仕事などで緊張状態が続いた後、週末などにホッとリラックスした時に、血管が拡張して起こることがあります。
ホルモンバランスの変化:
特に女性の場合、月経周期に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の変動が、片頭痛の引き金になることがあります。
特定の食品:
赤ワイン(ポリフェノール)、チョコレート(チラミン)、チーズ、柑橘類などが誘因となることがあります。
睡眠:
寝不足だけでなく、寝過ぎも血管を拡張させ、片頭痛を引き起こすことがあります。
環境の変化:
強い光、大きな音、特定の匂い、気圧の変化(天気痛)などもきっかけになります。
緊張型頭痛の原因:筋肉の「緊張」と「血行不良」
緊張型頭痛は、その名の通り、頭、首、肩、背中にかけての筋肉が過度に「緊張」し、血行が悪くなることで、筋肉内に老廃物や痛みを発する物質が溜まって起こると考えられています。
その「きっかけ」となるものは、
精神的ストレス:
仕事や人間関係の悩みなど、精神的なストレスは無意識のうちに体に力を入れさせ、筋肉を緊張させます。
身体的ストレス(不良姿勢など):
長時間のデスクワークやスマホ操作による前かがみ姿勢、猫背、ストレートネックといった体の歪みは、首や肩の筋肉に持続的な負担をかけ、緊張型頭痛の最大の原因となります。
眼精疲労:
パソコンやスマホの見過ぎで目の周りの筋肉が疲れると、その緊張が首や肩にも波及します。
体の冷え:
体が冷えると、筋肉が硬直し、血行が悪くなります。
噛み合わせの問題・顎関節症:
噛み合わせが悪いと、顎周りの筋肉が異常に緊張し、それが頭痛に繋がることがあります。
このように、片頭痛は「血管」の問題、緊張型頭痛は「筋肉」の問題が主な原因であり、全く性質が異なることが分かりますね。
その対処法、間違ってるかも!?タイプ別「正しいセルフケア」
原因が異なるということは、当然、効果的な対処法も異なります。
もし、ご自身の頭痛のタイプと逆の対処をしてしまうと、かえって痛みを悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。
片頭痛の時の正しいセルフケア:
片頭痛は「血管の拡張」が原因なので、血管を「収縮」させ、刺激を避けるのが基本です。
冷やす:
痛む部分(こめかみなど)を、冷たいタオルや氷のうなどで冷やすと、血管が収縮し、痛みが和らぐことがあります。
静かな暗い場所で休む:
光や音の刺激を避け、静かな暗い部屋で横になって休むのが最も効果的です。
カフェインを少量摂る:
コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインには、血管を収縮させる作用があります。痛みが始まった直後に少量飲むと、痛みが和らぐことがあります。ただし、飲み過ぎは禁物です。
【NG行為】温める・マッサージする:
お風呂にゆっくり浸かったり、痛む部分をマッサージしたりすると、血行が良くなり、かえって血管が拡張して痛みが悪化する可能性があります。
緊張型頭痛の時の正しいセルフケア:
緊張型頭痛は「筋肉の緊張と血行不良」が原因なので、血行を「促進」し、筋肉を「リラックス」させるのが基本です。
温める:
蒸しタオルやカイロなどで首や肩周りを温めたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりすると、血行が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。
軽い運動やストレッチ:
同じ姿勢が続いている場合は、立ち上がって軽いストレッチをしましょう。首や肩をゆっくり回したり、肩甲骨を動かしたりすることで、血行が促進され、痛みが楽になることがあります。
マッサージ:
首や肩周りの筋肉を、優しく揉みほぐすのも効果的です。ただし、強い痛みがある場合は無理しないようにしましょう。
【NG行為】冷やす:
冷やすと血管が収縮し、さらに血行が悪くなって筋肉の緊張が強まる可能性があります。
ご自身の頭痛がどちらのタイプかを見極め、適切な対処をすることが非常に重要なのです。
私たち整体師・鍼灸師ができる「頭痛」への根本アプローチ
市販薬やセルフケアで一時的に痛みが和らいでも、根本的な原因が解決されなければ、頭痛は繰り返し起こってしまいます。
私たち整体師や鍼灸師は、頭痛の根本原因にアプローチし、頭痛が起こりにくい体づくりをサポートします。
緊張型頭痛へのアプローチ:
緊張型頭痛の根本原因は、体の歪みによる筋肉の過緊張であることが非常に多いです。
構造医学に基づいた姿勢矯正:
ストレートネック、猫背、巻き肩、骨盤の歪みといった、頭痛を引き起こしている根本的な姿勢の歪みを、ソフトな手技で調整します。
筋肉の緊張緩和:
硬く緊張している首、肩、背中、そして頭部の筋肉を、手技療法(筋膜リリース、トリガーポイント療法など)や鍼灸治療で丁寧に緩めていきます。
生活習慣指導:
デスクワーク時の姿勢や、枕の選び方、セルフストレッチの方法などをアドバイスし、再発を予防します。
片頭痛へのアプローチ:
片頭痛の直接的な原因は血管の拡張ですが、その引き金となる「自律神経の乱れ」や「首周りの筋肉の過緊張」に対してアプローチすることで、発作の頻度を減らしたり、痛みの程度を軽減したりすることが期待できます。
自律神経の調整:
背骨の歪みを整えたり、特定のツボに鍼やお灸をしたりすることで、交感神経と副交感神経のバランスを整え、血管の過剰な拡張を抑制します。
首周りのコンディション改善:
首周りの筋肉の緊張が強いと、脳への血流にも影響を与え、片頭痛を誘発しやすくなります。優しい手技で首周りのコンディションを整えます。
私たちは、単に痛みを抑えるだけでなく、なぜその頭痛が起こるのかという根本原因にアプローチすることで、みなさんを長年の頭痛の悩みから解放するお手伝いをしたいと考えています。
まとめ:頭痛のタイプを知り、正しいケアでつらい痛みから解放されよう!
さて、今回は「頭痛の種類別|片頭痛・緊張型頭痛、あなたのタイプと対処法は?」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
「私の頭痛はこっちのタイプだったんだ!」「今まで逆の対処をしていたかも…」といった発見があったかもしれませんね。
つらい頭痛は、我慢せずに、その正体をしっかりと見極め、適切に対処することが大切です。
では、今日のポイントをまとめます。
- 一次性頭痛の代表的なものに、血管が拡張して脈打つように痛む「片頭痛」と、筋肉が緊張して締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」がある。
- 片頭痛は、ストレスからの解放やホルモンバランスの変化、特定の食品、睡眠、環境の変化などがきっかけで、脳の血管が拡張し、炎症が起こることで発症する。
- 緊張型頭痛は、精神的・身体的ストレス(特に不良姿勢)により、頭・首・肩の筋肉が緊張し、血行不良になることで発症する。
- 対処法はタイプによって異なり、片頭痛は「冷やす・安静にする」のが基本であり、緊張型頭痛は「温める・動かす」のが基本である。間違った対処は症状を悪化させる可能性がある。
- 整体や鍼灸では、緊張型頭痛に対しては姿勢矯正や筋肉の緊張緩和、片頭痛に対しては自律神経の調整や首周りのコンディション改善などを通じて、頭痛の根本原因にアプローチできる。
もし、あなたが頻繁に起こるつらい頭痛に悩んでいるなら、そして市販薬が手放せない生活を送っているなら、ぜひ一度、私たち専門家にご相談ください。
あなたの頭痛のタイプをしっかりと見極め、根本原因にアプローチすることで、薬に頼らなくても快適に過ごせる毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
こころ鍼灸整骨院



