歩くと足がしびれる「脊柱管狭窄症」、本当の原因は【腰の反りすぎ】と【靭帯の肥厚】にあった!
みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。
「食事の時に、顎がカクカク鳴るのが気になる…」
「あくびをしたら、口が大きく開かなくて痛かった…」
「朝起きると、なんだか顎のあたりがだるい…」
そんな、顎(あご)に関する不調、経験したことはありませんか?
もしかしたら、「たまにあることだから」「そのうち治るだろう」と、あまり気にせず放置してしまっている方もいるかもしれません。
しかし、その症状、実は「顎関節症(がくかんせつしょう)」という、れっきとした疾患である可能性が高いのです。
顎関節症は、20代~30代の女性に特に多く見られると言われていますが、性別や年齢を問わず誰にでも起こりうる、非常に身近なトラブルです。
そして、顎の不調は、単に顎だけの問題ではなく、頭痛や肩こり、めまいといった全身の不調に繋がることもある、体からの重要なSOSサインなのです。
今回は、そんな「顎関節症」がなぜ起こるのか、その意外な原因と、つらい症状を和らげるためのセルフケア方法、そして私たち専門家ができるアプローチについて、みなさんと一緒に詳しく見ていきたいと思います。
「顎関節症」ってどんな状態?3つの代表的な症状
まず、「顎関節症」とは、どのような状態を指すのでしょうか?
顎関節症とは、「顎関節(耳の前あたりにある、口を開け閉めする時に動く関節)」や、その周りの筋肉(咀嚼筋:そしゃくきん と呼ばれる噛むための筋肉)に何らかの問題が生じ、痛みや機能障害が起こる状態の総称です。
症状の現れ方は人それぞれですが、主に以下の3つの代表的な症状があります。
1.顎の痛み(関節痛・筋肉痛):
口を開けたり、閉じたり、食べ物を噛んだりする時に、顎の関節やその周りの筋肉(特に頬やこめかみのあたり)に痛みを感じます。
ひどくなると、何もしていなくてもジンジンと痛むこともあります。
2.口が開かない(開口障害):
口がまっすぐ開かなかったり、そもそも大きく開けることができなかったりします。
正常な人は、縦に指が3本分(約4~5cm)くらい入りますが、顎関節症になると指が2本分も入らない、といった状態になることがあります。
急に口が開かなくなった場合は、顎関節の中にある「関節円板」というクッションがズレて引っかかっている可能性があります。
3.カクカク・ジャリジャリという音(関節雑音):
口を開け閉めする際に、「カクッ」「コキッ」といったクリック音や、「ジャリジャリ」「ミシミシ」といったこすれるような音(クレピタス音)がすることがあります。
音だけがして痛みが全くない場合もありますが、これも顎関節症の一つの症状です。
これらの3つの症状のうち、一つでも当てはまり、日常生活に支障を感じている場合は、顎関節症の可能性を考えましょう。
なぜ起こるの?顎関節症を引き起こす意外な原因
では、なぜ顎関節症になってしまうのでしょうか?
その原因は一つだけではなく、様々な要因が複合的に絡み合って発症することが多いと考えられています。
噛み合わせや歯ぎしり、食いしばり:
歯の噛み合わせが悪いと、顎の関節に不自然な力がかかり続け、顎関節症のリスクを高めます。
また、寝ている間の「歯ぎしり」や、日中に無意識に行っている「食いしばり(TCH:Tooth Contacting Habit 歯牙接触癖)」は、顎周りの筋肉(特に咬筋や側頭筋)を常に緊張させ、疲労させる大きな原因となります。
ストレスによる筋肉の過緊張:
精神的なストレスは、自律神経のバランスを乱し、無意識のうちに体に力を入れさせてしまいます。
特に、ストレスを感じると、歯を食いしばったり、肩に力が入ったりする方は多いのではないでしょうか?
この筋肉の過緊張が、顎関節への負担を増大させ、顎関節症を引き起こしたり、悪化させたりするのです。
日常生活の「NG習慣」:
普段、何気なく行っている癖が、顎関節に負担をかけている可能性があります。
- 頬杖をつく
- うつ伏せで寝る
- いつも同じ側だけで食べ物を噛む「片側噛み」
- 猫背や前かがみの姿勢
- 硬いものを好んで食べる
- ガムを長時間噛む
これらの習慣は、顎関節に左右非対称な力や、持続的な圧力を加え、バランスを崩す原因となります。
体の歪み(構造医学的視点):
これは私たち整体師・鍼灸師が特に注目するポイントですが、顎の不調は、実は「首の骨(頸椎)」や「背骨」、「骨盤」といった、全身の骨格の歪みと深く関係しているのです。
私たちの頭(頭蓋骨)は、首の骨(頸椎)の上に乗っています。
そして、下顎の骨(下顎骨)は、頭蓋骨にぶら下がっているような構造をしています。
そのため、土台となる首や背骨のバランスが崩れると、頭の位置がずれ、それに伴って顎の位置も微妙にずれてしまうのです。
例えば、猫背やストレートネックになると、頭が体の前に突き出るような姿勢になります。
すると、バランスを取るために、首の後ろ側の筋肉や顎周りの筋肉が過剰に緊張し、顎関節に負担がかかりやすくなります。
また、骨盤の歪みは、背骨全体の歪みを引き起こし、巡り巡って首や顎の位置にも影響を与えます。
顎だけを治療してもなかなか良くならない場合、その根本原因は、実は体全体の歪みにあるのかもしれません。
放置するとどうなる?顎関節症が招く全身の不調
「顎の音や痛みくらい…」と顎関節症を放置していると、その影響が全身に及ぶ可能性があります。
頭痛、肩こり、首こり:
顎周りの筋肉の緊張は、首や肩、頭部の筋肉と連動しているため、慢性的な頭痛(特に緊張型頭痛)や、つらい肩こり・首こりを引き起こしやすくなります。
めまい、耳鳴り:
顎関節は、耳のすぐ前に位置しています。
顎関節の異常が、内耳の血行やリンパの流れに影響を与え、めまいや耳鳴りの原因となることがあります。
自律神経の乱れ(不眠、疲労感など):
顎関節の不調や持続的な痛みは、それ自体がストレスとなり、自律神経のバランスを乱す原因となります。
その結果、寝つきが悪い、眠りが浅い、疲れが取れないといった不調に繋がることがあります。
顔の歪み:
長期間にわたる片側噛みや筋肉のアンバランスは、顔の左右非対称、いわゆる「顔の歪み」を引き起こす原因ともなります。
自宅でできる!顎関節症を和らげる簡単セルフケア
つらい顎関節症の症状を和らげるために、自宅でできる簡単なセルフケアをご紹介します。
ただし、痛みが強い場合や、口が全く開かないといった場合は、自己判断せず、まずは歯科や口腔外科、あるいは私たちのような専門家にご相談ください。
セルフケア1:咬筋(こうきん)マッサージ
食いしばりで硬くなりやすい、頬の筋肉を優しくほぐします。
奥歯を軽く「いー」と噛みしめた時に、頬で硬く盛り上がる筋肉が「咬筋」です。
その筋肉を、人差し指・中指・薬指の腹で、優しく円を描くようにマッサージします。
「痛気持ちいい」くらいの強さで、30秒程度行いましょう。
口を少し開けてリラックスした状態で行うと、より効果的です。
セルフケア2:側頭筋(そくとうきん)マッサージ
こめかみのあたりにある、噛む時に使う筋肉をほぐします。頭痛にも効果的な場合があります。
奥歯を軽く噛みしめた時に、こめかみのあたりで動く筋肉が「側頭筋」です。
その筋肉を、両手の指の腹で、ゆっくりと円を描くように優しくマッサージします。
30秒程度行いましょう。
セルフケア3:首・肩周りのストレッチ
顎関節に影響を与える、首や肩の緊張を和らげます。
ゆっくりと首を左右に倒し、それぞれの方向で20秒程度キープします。
両手を肩に置き、肘で大きな円を描くように、前回し、後ろ回しにゆっくりと行います。
顎に痛みが出ない範囲で、リラックスして行いましょう。
セルフケア4:生活習慣の見直し
顎関節症の改善には、日常生活の癖を見直すことが非常に重要です。
- 頬杖をつかない。
- うつ伏せで寝ない(仰向けが理想)。
- 食事は左右均等に噛むように意識する。
- 硬い食べ物やガムを長時間噛むのを避ける。
- 日中、上下の歯が接触していないか意識し、接触していれば力を抜く(唇は閉じて、歯は離す)。
まとめ:顎の不調は体からのSOS!根本原因から改善しよう
さて、今回は「顎関節症の悩み|「カクカク音」「口が開かない」原因とセルフケア」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
顎の不調は、単に顎だけの問題ではなく、日常生活の癖やストレス、そして体全体の歪みまでが複雑に絡み合って起こることをご理解いただけたかと思います。
「たかが顎の痛み」と放置せず、体全体からのSOSサインとして受け止めることが大切です。
では、今日のポイントをまとめます。
- 顎関節症は、「顎の痛み」「口が開かない(開口障害)」「カクカク・ジャリジャリという音(関節雑音)」を主な症状とする疾患である。
- 原因は一つではなく、噛み合わせや歯ぎしり・食いしばり、ストレス、日常生活の癖、そして首や背骨、骨盤といった体全体の歪みなどが複合的に関わっている。
- 顎関節症を放置すると、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、自律神経の乱れ、顔の歪みなど、全身の不調に繋がる可能性がある。
- セルフケアとして、咬筋や側頭筋のマッサージ、首・肩周りのストレッチ、そして頬杖や片側噛みといった生活習慣の見直しが有効である。
- 私たち整体師や鍼灸師は、顎周りの筋肉へのアプローチだけでなく、根本原因となり得る体全体の歪みを整えることで、顎関節症の改善をサポートできる。
もし、あなたが顎の不調でお悩みでしたら、まずは歯科や口腔外科を受診されることをお勧めします。その上で、「体の歪みも気になる」「全身のバランスから見てもらいたい」という場合は、ぜひ一度、私たち専門家にご相談ください。
あなたのつらい症状の原因を的確に見極め、顎だけでなく、体全体から健康を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
快適に食事や会話を楽しめる、スッキリとした毎日を目指しましょう!
こころ鍼灸整骨院



