9割の人が知らない!ストレートネックが招く最悪の未来
みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。
・夜中に突然、足がつった!
・運動中に、ふくらはぎがピーンと張って、激痛で動けなくなった。
そんな、突然襲ってくる「こむら返り」のつらい経験、ありませんか?
「こむら」とは、ふくらはぎのこと。
つまり、こむら返りとは、主にふくらはぎの筋肉が異常に収縮し、強い痛みを伴うけいれんを起こす状態を指します。
医学的には「有痛性筋痙攣(ゆうつうせいきんけいれん)」や「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」などと呼ばれることもあります。
加齢や運動不足がこむら返りの原因の一つではありますが、実はそれ以外にも、日常生活の中にも「意外な原因」が潜んでいるのです。
今回は、そんな厄介な「こむら返り」がなぜ起こるのか、その意外な原因と、つらい痛みを繰り返さないための予防法、そして私たち整体師・鍼灸師ができるサポートについて、みなさんと一緒に詳しく見ていきたいと思います。
「こむら返り」ってどうして起こるの?筋肉のSOSサイン
まず、こむら返りが起こる基本的なメカニズムについて理解しておきましょう。
私たちの筋肉は、脳からの指令を受けて伸びたり縮んだりすることで、体を動かしています。
この筋肉の収縮や弛緩(ゆるむこと)は、[背景黄色]筋肉の中にある「筋紡錘(きんぼうすい)」というセンサーと、「腱紡錘(けんぼうすい)」というセンサーによって、精巧にコントロールされています。
筋紡錘: 筋肉がどれくらい伸びているかを感知し、筋肉が伸びすぎないように「縮め!」という指令を出します。
腱紡錘: 筋肉にかかる力の大きさを感知し、筋肉が過剰に収縮しすぎないように「緩めろ!」という指令を出します。
通常は、これらのセンサーがうまく連携し、筋肉の伸び縮みをスムーズに行っています。
しかし、何らかの原因でこれらのセンサーの働きが誤作動を起こしたり、筋肉自体が異常に興奮しやすい状態になったりすると、筋肉が自分の意思とは関係なく、過剰にギュッと収縮し続けてしまうのです。
これが「こむら返り」の正体です。
筋肉からの「もう限界だよ!」という悲鳴、SOSサインとも言えるでしょう。
まさかこれも!?こむら返りを引き起こす「意外な原因」たち
では、具体的にどのようなことが、この筋肉のSOSサインである「こむら返り」を引き起こすのでしょうか?
一般的に知られている原因に加えて、意外と見落としがちな原因も見ていきましょう。
1.水分不足・電解質バランスの乱れ(脱水症状)
こむら返りの最も一般的な原因の一つが、体内の水分と電解質(ミネラル)のバランスの乱れです。
水分不足:
汗をたくさんかいた時(運動中、暑い日、入浴後など)や、下痢・嘔吐などで体から水分が失われると、脱水状態になります。
水分が不足すると、血液の濃度が上がり、筋肉への酸素や栄養の供給が悪くなります。また、筋肉の老廃物も排出されにくくなり、筋肉がけいれんを起こしやすくなります。
電解質(ミネラル)不足:
汗と一緒に、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムといった電解質も体外へ排出されます。
これらの電解質は、筋肉や神経の働きを正常に保つために非常に重要な役割を担っています。
特に、
マグネシウム不足: 筋肉の弛緩を助ける働きがあるため、不足すると筋肉がけいれんしやすくなります。
カルシウム不足: 筋肉の収縮に関わるため、不足すると異常な興奮を引き起こすことがあります。
カリウム不足: ナトリウムとのバランスを保ち、筋肉の正常な働きを助けます。
これらのミネラルが不足すると、筋肉のセンサーが誤作動を起こしやすくなり、こむら返りに繋がるのです。
2.筋肉の疲労・使いすぎ
長時間の立ち仕事や、激しい運動、慣れない運動などで特定の筋肉を使いすぎると、筋肉内に疲労物質(乳酸など)が蓄積し、筋肉が硬く緊張しやすくなります。
疲労した筋肉は、ちょっとした刺激でも異常な収縮を起こしやすく、こむら返りの原因となります。
特に、普段あまり運動をしていない人が急に運動を始めた時などは注意が必要です。
3.体の冷えによる血行不良
体が冷えると、血管が収縮し、血行が悪くなります。
血行が悪くなると、筋肉に必要な酸素や栄養素が届きにくくなり、老廃物も溜まりやすくなるため、筋肉が硬直し、けいれんを起こしやすくなります。
冬場はもちろん、夏場でもクーラーの効いた部屋で長時間過ごしたり、冷たい飲み物ばかり飲んでいたりすると、体が冷えてこむら返りが起こりやすくなることがあります。
特に、寝ている間に足が冷えて、夜中にこむら返りで目が覚めるという方も多いのではないでしょうか。
4.特定の病気や薬の影響
頻度は高くありませんが、以下のような病気や薬が、こむら返りを引き起こす原因となることもあります。
病気:
- 糖尿病(神経障害や血行不良を伴う場合)
- 肝硬変
- 腎不全(透析治療中など)
- 甲状腺機能低下症
- 閉塞性動脈硬化症(足の血管が詰まる病気)
- 脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア(神経の圧迫によるもの)
- 下肢静脈瘤
薬の副作用:
利尿薬、高血圧治療薬(一部)、脂質異常症治療薬(一部)、気管支拡張薬など。
もし、こむら返りが頻繁に起こる、痛みが非常に強い、他の症状も伴うといった場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、原因を特定してもらうことが大切です。
5.体の歪みや姿勢の悪さ(構造医学的視点)
これは私たち整体師・鍼灸師が特に注目するポイントですが、骨盤の歪み、背骨の歪み、O脚・X脚、扁平足といった体の構造的な問題が、間接的にこむら返りを引き起こしやすくしている可能性があります。
体が歪んでいると、
特定の筋肉に過度な負担がかかりやすい:
例えば、骨盤が歪んでいると、左右の足にかかる体重のバランスが崩れ、片方のふくらはぎの筋肉ばかりに負担がかかり、疲労しやすくなります。
血行不良を招きやすい:
体の歪みは、血管やリンパ管を圧迫し、特に下半身の血行やリンパの流れを悪くする可能性があります。
神経の通り道に影響を与えることも:
背骨の歪みが、足へ行く神経の通り道を圧迫し、筋肉のコントロールに影響を与えることも考えられます。
体の土台である骨盤や、柱である背骨のバランスが整っていないと、筋肉も正常に機能しにくくなり、こむら返りのリスクが高まるのです。
もし「こむら返り」が起きたら?落ち着いてできる対処法
突然の激痛に襲われるこむら返り。もし起きてしまったら、慌てずに以下の対処法を試してみてください。
ゆっくりと筋肉を伸ばす(ストレッチ):
最も効果的なのは、けいれんしている筋肉をゆっくりと、痛気持ちいい程度に伸ばすことです。
①ふくらはぎの場合:
座った状態で、つった方の足の膝を伸ばし、つま先を手で掴んでゆっくりと体の方へ引き寄せます。
壁に向かって立ち、つった方の足を後ろに引き、かかとを床につけたまま、ゆっくりと前足に体重をかけていきます。
②太ももの裏(ハムストリングス)の場合:
仰向けに寝て、つった方の足の膝を伸ばしたまま、ゆっくりと持ち上げ、太ももの裏を伸ばします。
急激に強く伸ばすと、かえって筋肉を痛める可能性があるので、ゆっくりと行うのがポイントです。
温めて血行を促進する(慢性期や予防には有効):
痛みが少し落ち着いてきたら、蒸しタオルやカイロなどで温めたり、ぬるめのお風呂に浸かったりして、血行を促進するのも良いでしょう。ただし、炎症が強い急性期(触ると熱感があるなど)の場合は、温めると逆効果になることもあるので注意が必要です。
水分と電解質を補給する:
脱水が原因である可能性も考えられるため、水分(水や経口補水液など)と、必要であれば塩分やミネラル(スポーツドリンクや塩飴など)を補給しましょう。
痛みが強い場合は無理せず医療機関へ:
あまりにも痛みが強い、頻繁に繰り返す、ストレッチをしても全く改善しないといった場合は、他の病気が隠れている可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。
つらい痛みを繰り返さない!今日からできる「こむら返り予防策」
こむら返りは、日頃のちょっとした心がけで予防することが可能です。
こまめな水分補給を心がける:
のどが渇く前に、少量ずつこまめに水分を摂る習慣をつけましょう。特に運動中や入浴後、就寝前後は意識して。
バランスの取れた食事でミネラル補給:
マグネシウム(海藻類、ナッツ類、豆類など)、カルシウム(乳製品、小魚、緑黄色野菜など)、カリウム(野菜、果物、芋類など)をバランス良く摂取しましょう。
特定のサプリメントに頼るのではなく、まずは食事から摂ることを意識するのが大切です。
適度な運動とストレッチで筋肉をケア:
ウォーキングなどの適度な運動は、血行を促進し、筋力維持にも繋がります。
また、運動後や就寝前には、ふくらはぎやアキレス腱、太ももの裏などを中心に、ゆっくりとしたストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保ちましょう。
体を冷やさない工夫をする:
特に足元を冷やさないように、靴下やレッグウォーマーを活用したり、寝る時の服装や寝具に気を配ったりしましょう。シャワーだけでなく、湯船にゆっくり浸かるのも効果的です。
自分に合った寝具を選ぶ:
重すぎる掛け布団は、足首が不自然な角度になりやすく、こむら返りの原因になることがあります。
体の歪みを整える:
私たち整体師や鍼灸師は、骨盤や背骨の歪みを整え、筋肉のバランスを調整することで、こむら返りが起こりにくい体づくりをサポートできます。
もし、体の歪みが気になるようであれば、一度ご相談ください。
まとめ:こむら返りは体からのSOS!原因を知ってしっかり予防しよう
さて、今回は「”こむら返り”の【意外な原因】と予防法」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
突然襲ってくるつらい痛みは、本当に嫌ですよね。
しかし、その原因は一つではなく、様々な要因が絡み合っていること、そして、日々の心がけで予防できる可能性があることをご理解いただけたかと思います。
こむら返りは、体が発する「何かが足りないよ」「負担がかかりすぎているよ」というSOSサインなのかもしれません。
では、今日のポイントをまとめます。
・こむら返りは、主にふくらはぎの筋肉が異常に収縮し、強い痛みを伴うけいれんを起こす状態である。
・主な原因として、水分不足・電解質バランスの乱れ、筋肉の疲労・使いすぎ、体の冷え、特定の病気や薬の影響、そして体の歪みや姿勢の悪さなどが挙げられる。
・こむら返りが起きた場合の対処法は、ゆっくりと筋肉を伸ばすストレッチが基本であり、痛みが落ち着けば温めるのも有効。水分・電解質補給も忘れずに行う。
・予防策として、こまめな水分補給、バランスの取れた食事(特にミネラル)、適度な運動とストレッチ、体を冷やさない工夫、自分に合った寝具選び、そして体の歪みを整えることが重要である。
以上です。
経験された方は分かると思いますが、”こむら返り”ってとても痛いですよね。
すぐにマッサージしないと、激痛で動けなくなります。
頻繁に発生する場合は、すぐに最寄の整体院に相談して下さいね。
こころ鍼灸整骨院



