【四十肩・五十肩】痛くて腕が上がらない!放置の危険と改善法
みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。
年齢を重ねるにつれて、「老化」のサインを感じることは、誰にでもある自然なこと。
しかし、同じ年齢でも、若々しく見える人と、そうでない人がいるのはなぜでしょうか?
もちろん、遺伝的な要素や生活環境など、様々な要因が関係していますが、実は、私たちが日々摂取している「あるもの」が不足することで、老化のスピードが加速してしまう可能性があるのです。
今回は、そんな「老化を加速させる〇〇不足」というテーマで、その「〇〇」とは一体何なのか、なぜそれが不足すると老化が進んでしまうのか、そして、若々しさを保つために私たちができることについて、体の専門家である私の視点から、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
「老化」ってそもそも何?避けられないけれど遅らせたい体の変化
まず、「老化」とは何か、簡単におさらいしておきましょう。
老化とは、加齢に伴って起こる、体の様々な機能の低下や変化のことを指します。
これは誰にでも起こる自然な現象であり、完全に避けることはできません。
具体的には、
細胞レベルの変化: 細胞の分裂能力の低下、DNAの損傷蓄積、活性酸素による酸化ストレスなど。
組織・臓器レベルの変化: 筋肉量の減少、骨密度の低下、血管の弾力性低下、内臓機能の低下、免疫力の低下、ホルモン分泌の変化など。
外見上の変化: シワ、シミ、たるみ、白髪、薄毛など。
精神・認知機能の変化: 記憶力低下、集中力低下、気分の落ち込みやすさなど。
これらの変化が、複合的に絡み合いながら、徐々に進行していくのが「老化」です。
しかし、老化のスピードには個人差が大きく、日々の生活習慣やケアによって、その進行を緩やかにすることは可能だと考えられています。
老化を加速させる意外な犯人!その「〇〇」不足とは?
では、本題です。私たちの老化を加速させてしまう可能性のある「〇〇」不足とは、一体何なのでしょうか?
ここでは、特に重要で、かつ現代人が不足しがちないくつかの要素を「〇〇」として挙げていきます。
その1:「タンパク質」不足が招く、筋肉と肌の衰え
「タンパク質」と聞くと、筋肉ムキムキのボディビルダーを想像する方もいるかもしれませんが、実はタンパク質は、筋肉だけでなく、皮膚、髪、爪、内臓、血液、ホルモン、酵素など、私たちの体のあらゆる組織を作るための最も基本的な材料なのです。
このタンパク質が不足すると、どうなるでしょうか?
筋肉量の減少(サルコペニア):
加齢とともに筋肉量は自然と減少していきますが、タンパク質不足はこの減少をさらに加速させます。筋肉量が減ると、基礎代謝が低下して太りやすくなったり、体を支える力が弱くなって転倒しやすくなったり、疲れやすくなったりします。
「最近、階段を上るのがつらい」「ペットボトルの蓋が開けにくくなった」といったサインは、筋肉量減少の始まりかもしれません。
肌のハリ・弾力低下、シワ・たるみ:
肌のハリや弾力を保つために重要なコラーゲンやエラスチンも、実はタンパク質の一種です。タンパク質が不足すると、これらの生成が滞り、肌の乾燥、シワ、たるみといった「見た目の老化」が進行しやすくなります。
髪や爪のトラブル:
髪の毛や爪も主にタンパク質(ケラチン)でできています。不足すると、髪が細くなったり、パサついたり、爪が割れやすくなったりします。
免疫力の低下:
免疫細胞や抗体などもタンパク質から作られています。不足すると、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったり、病気にかかりやすくなったりします。
「お肉は太るから…」「最近、食が細くて…」といった理由で、タンパク質の摂取量が減っている方は要注意です。
その2:「抗酸化物質」不足が招く、細胞のサビ(酸化ストレス)
私たちは呼吸によって酸素を取り込み、エネルギーを作り出していますが、その過程で一部の酸素が変化し、「活性酸素」という物質が作られます。
この活性酸素は、少量であれば細菌やウイルスを攻撃するなど良い働きもしますが、過剰に発生すると、細胞を傷つけ(酸化させ)、体の機能を低下させ、老化を促進する「悪者」になってしまいます。これを「酸化ストレス」と言います。
鉄が錆びるのと同じように、私たちの体も酸化によって「サビて」しまうイメージです。
この酸化ストレスから体を守ってくれるのが「抗酸化物質」です。
抗酸化物質には、
ビタミンC: 野菜(パプリカ、ブロッコリーなど)、果物(柑橘類、イチゴ、キウイなど)
ビタミンE: ナッツ類(アーモンドなど)、植物油、アボカド、うなぎなど
β-カロテン(体内でビタミンAに変わる): 緑黄色野菜(人参、かぼちゃ、ほうれん草など)
ポリフェノール: 赤ワイン、緑茶、コーヒー、カカオ、大豆、ベリー類など
カロテノイド(リコピン、ルテインなど): トマト、スイカ、ほうれん草、ケールなど
といったものがあります。
これらの抗酸化物質が不足すると、体内の活性酸素を除去する力が弱まり、細胞の酸化が進み、シミ、シワ、動脈硬化、がん、認知症といった様々な老化現象や病気のリスクが高まると考えられています。
加工食品やインスタント食品中心の食生活で、野菜や果物の摂取が少ない方は、抗酸化物質が不足している可能性があります。
その3:「質の高い睡眠」不足が招く、成長ホルモンの減少と修復力の低下
「睡眠」は、単に体を休めるだけでなく、成長ホルモンの分泌や、日中に傷ついた細胞の修復、記憶の整理など、心身のメンテナンスを行うための非常に重要な時間です。
特に、成長ホルモンは「若返りホルモン」とも呼ばれ、
- 筋肉や骨の成長・修復
- 肌の新陳代謝(ターンオーバー)の促進
- 脂肪の分解
- 免疫力の向上
など、アンチエイジングに不可欠な働きをしています。
この成長ホルモンは、主に深い眠り(ノンレム睡眠)の間に最も多く分泌されます。
しかし、睡眠時間が不足したり、眠りが浅かったりして「質の高い睡眠」がとれていないと、成長ホルモンの分泌が十分に得られず、体の修復や新陳代謝が滞ってしまいます。
その結果、
- 肌のハリがなくなり、シワやくすみが目立つようになる
- 筋肉がつきにくく、脂肪が燃焼しにくくなる
- 疲れが取れにくく、日中のパフォーマンスが低下する
- 免疫力が低下し、病気にかかりやすくなる
といった、老化を早める様々な問題が生じやすくなるのです。
「寝る時間を削ってでも、やりたいことがある!」という方もいるかもしれませんが、長期的に見ると、質の高い睡眠こそが若々しさを保つ秘訣の一つと言えるでしょう。
その4:「適度な運動」不足が招く、全身の機能低下
「運動」は、健康寿命を延ばし、若々しさを保つために欠かせない要素です。
適度な運動は、
筋肉量の維持・向上: 基礎代謝を高め、サルコペニアを予防します。
骨密度の維持・向上: 骨粗しょう症を予防し、骨折のリスクを減らします。
血行促進: 全身の細胞に酸素や栄養を届け、老廃物の排出を促します。
心肺機能の向上: 持久力を高め、疲れにくい体を作ります。
生活習慣病の予防: 糖尿病、高血圧、脂質異常症などのリスクを低減します。
脳の活性化: 認知機能の維持・向上に役立ち、認知症予防にも繋がると言われています。
ストレス解消・精神安定: 気分転換になり、セロトニンなどの脳内物質の分泌を促します。
しかし、運動不足の状態が続くと、これらの効果が得られないばかりか、体の様々な機能が低下し、老化が加速してしまいます。
例えば、筋肉が減れば基礎代謝が落ちて太りやすくなり、見た目も老けた印象になりがちです。血行が悪くなれば、肌の新陳代謝も悪くなり、シミやくすみの原因にも。
「最近、体を動かすのが億劫で…」という方は、少しずつでも良いので、運動習慣を取り戻すことが大切です。
その5:「体の歪み」が招く、見た目と機能の老化
これは私たち整体師・鍼灸師の専門分野ですが、「体の歪み(骨盤の歪み、背骨の歪み、姿勢の悪さなど)」も、実は老化を加速させる隠れた要因となり得ます。
体が歪んでいると、
見た目の印象が悪くなる:
猫背や巻き肩は、実年齢よりも老けて見えたり、疲れた印象を与えたりします。O脚やX脚は、足のラインを崩し、歩き方も不自然に見えがちです。
特定の関節や筋肉に過度な負担がかかる:
歪んだ体を支えるために、特定の関節や筋肉が常に頑張っている状態になり、炎症や痛みを引き起こしやすくなります。これが、変形性関節症などの原因となることも。
内臓機能の低下:
例えば、猫背になると胸郭が圧迫され、肺の機能が低下しやすくなります。また、骨盤の歪みは内臓の位置をずらし、消化不良や便秘などを引き起こすことがあります。
血行不良・リンパの流れの悪化:
体の歪みは、血管やリンパ管を圧迫し、全身の循環を悪くする可能性があります。これにより、冷えやむくみ、代謝の低下、疲労感の増大などを招きます。
自律神経の乱れ:
背骨の歪みは、その中を通る自律神経の働きにも影響を与えることがあり、様々な心身の不調の原因となり得ます。
体の歪みを放置することは、見た目の老化だけでなく、体の内側からの機能的な老化も早めてしまう可能性があるのです。
若々しさを保つ秘訣!「〇〇不足」を解消する生活習慣
では、若々しさを保つためには、どのような生活習慣を心がければ良いのでしょうか?
「タンパク質」を意識したバランスの良い食事:
肉、魚、卵、大豆製品などを毎食バランス良く摂りましょう。特に高齢の方は、意識してタンパク質を摂取することが大切です。プロテインなどを活用するのも一つの方法です。
「抗酸化物質」をたっぷり摂るカラフルな食卓:
緑黄色野菜、果物、ナッツ類、豆類、お茶など、様々な色の食材を積極的に取り入れ、活性酸素から体を守りましょう。
「質の高い睡眠」を最優先に:
寝る前のリラックスタイムを設け、快適な睡眠環境を整え、毎日7~8時間程度の質の高い睡眠を目指しましょう。
「適度な運動」を楽しく続ける:
ウォーキング、ジョギング、水泳、筋トレ、ストレッチなど、自分に合った運動を見つけ、無理なく継続することが大切です。週に数回でも良いので、体を動かす習慣をつけましょう。
「正しい姿勢」を意識し、体の歪みをケアする:
普段から正しい姿勢を意識し、長時間同じ姿勢を続けないようにしましょう。定期的に体の歪みを専門家に見てもらい、必要であれば調整してもらうことも、若々しさを保つためには重要です。
まとめ:「〇〇不足」を見直し、内側から輝く健康的な毎日を!
さて、今回は「老化を加速させる「〇〇」不足についてプロが解説!」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
「最近なんだか老けた気がする…」と感じていた方は、もしかしたら今回ご紹介した「〇〇不足」のいずれかに当てはまっていたかもしれませんね。
しかし、悲観する必要はありません。
今からでも生活習慣を見直すことで、老化のスピードを緩やかにし、若々しさを保つことは十分に可能です。
では、今日のポイントをまとめます。
・老化は加齢に伴う自然な体の変化だが、そのスピードは生活習慣によって大きく左右される。
・老化を加速させる可能性のある「〇〇不足」として、「タンパク質不足」「抗酸化物質不足」「質の高い睡眠不足」「適度な運動不足」「体の歪みの放置」などが挙げられる。
・タンパク質不足は筋肉や肌の衰えを招き、抗酸化物質不足は細胞の酸化ストレスを増大させ、質の高い睡眠不足は成長ホルモンの減少や修復力の低下を引き起こす。
・運動不足は全身の機能低下を招き、体の歪みは見た目と機能の両面から老化を加速させる。
・若々しさを保つためには、これらの「〇〇不足」を解消する生活習慣(バランスの良い食事、抗酸化物質の摂取、質の高い睡眠、適度な運動、正しい姿勢と体のケア)を心がけることが重要である。
もし、あなたが「最近、体の変化が気になる…」「いつまでも若々しくいたい!」と思っているなら、ぜひ今回の内容を参考に、ご自身の生活習慣を見直してみてください。
こころ鍼灸整骨院



