リバウンド確定!危険なダイエット法10選!

東角剛司

東角剛司

テーマ:ダイエット

みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。

最近、暑くなってきましたね。
日によっては30℃を超す日もあり、もうすぐ夏到来といったところでしょうか。

そうなると、気になるのは”お腹周りの浮き輪肉”。

春先から、「何かいいダイエット法はない?」との相談がちらほら寄せられます。


ダイエットって色々と制限しなくてはならず、決して楽しいものではありません。

そうなると、手軽で効果の高そうなダイエット法に、つい飛びついてしまうこともあります。

中には、確かに効果的な方法もありますが、その一方で、「短期間で楽に痩せられる」といった甘い言葉で誘い、実は体に大きな負担をかけたり、リバウンドのリスクが非常に高かったりする「危険なダイエット法」も少なくありません。

「痩せたい!」という純粋な気持ちが、間違ったダイエット法によって、かえって健康を損ねたり、リバウンドを繰り返して痩せにくい体質になってしまったりする…そんな悲しい結果は避けたいですよね。

今回は、そんな「リバウンド確定!」とも言える、体に負担をかける危険なダイエット法を10個ピックアップし、なぜそれが危険なのか、そして本当に健康的に痩せるためにはどうすれば良いのか、プロの視点から詳しく解説していきたいと思います。

なぜリバウンドするの?知っておきたい「体の防衛本能」

まず、なぜ多くのダイエット法がリバウンドしやすいのか、その背景にある私たちの体の仕組みについて少し触れておきましょう。

私たちの体には、「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」という、体の状態を一定に保とうとする素晴らしい機能が備わっています。これは、体温や血糖値などを一定に保つだけでなく、体重に関しても働くのです。

急激な食事制限などで体重が急に減ると、体は「飢餓状態だ!危険だ!」と判断し、このホメオスタシスが働きます。
具体的には、

基礎代謝を下げる: エネルギー消費を抑えようとします。

栄養の吸収率を高める: 少しの食べ物からでも、できるだけ多くの栄養を吸収しようとします。


その結果、ダイエットをやめた途端、以前よりも太りやすい体質になってしまい、あっという間にリバウンドしてしまうのです。
さらに、無理なダイエットは筋肉量を減らしてしまうことが多く、基礎代謝がさらに低下し、よりリバウンドしやすい体になってしまうという悪循環に陥ることもあります。

この「体の防衛本能」を理解しておくことが、危険なダイエット法を見抜く第一歩となります。

リバウンド確定!要注意「危険なダイエット法」10選

では、具体的にどのようなダイエット法が危険で、リバウンドのリスクが高いのでしょうか?代表的なものを10個見ていきましょう。

1.極端な食事制限ダイエット(〇〇だけダイエット、断食など)

内容: 特定の食品だけを食べ続ける(リンゴだけ、ゆで卵だけなど)、あるいはほとんど何も食べない(断食、ファスティング)といった方法。

危険な理由:
必要な栄養素が極端に不足し、栄養失調状態に陥る可能性があります。筋肉量が大幅に減少し、基礎代謝が著しく低下するため、リバウンドのリスクが非常に高いです。
また、めまい、ふらつき、集中力低下、骨粗しょう症、摂食障害などを引き起こす危険性もあります。
短期間で体重が落ちても、それは脂肪ではなく、水分や筋肉が減っただけかもしれません。



2.糖質完全カットダイエット(過度なケトジェニックダイエットなど)

内容: ご飯、パン、麺類、芋類、果物など、糖質を含む食品を完全に排除する、または極端に制限する方法。

危険な理由:
糖質は、脳や体の主要なエネルギー源です。極端に制限すると、エネルギー不足による思考力低下、疲労感、集中力低下、頭痛、めまいなどを引き起こす可能性があります。
また、食物繊維の摂取量も減りがちで、便秘になりやすくなることも。長期的には、筋肉量の減少や、脂質異常症などのリスクも指摘されています。
もちろん、適切な指導のもとで行う糖質制限は有効な場合もありますが、自己流の「完全カット」は危険です。



3.下剤や利尿剤を使ったダイエット

内容: 便秘薬(下剤)や利尿剤を乱用して、強制的に排泄を促し、体重を減らそうとする方法。

危険な理由:
これは「痩せる」のではなく、単に体内の水分や便を排出しているだけです。脂肪は全く減っていません。
下剤の乱用は、腸の正常な働きを損ない、自力で排便できなくなる「弛緩性便秘」を引き起こす可能性があります。また、電解質バランスの乱れや脱水症状、腎臓への負担なども懸念されます。
利尿剤の乱用も、脱水や電解質異常、腎機能障害のリスクがあります。



4.サプリメントだけに頼るダイエット

内容: 「飲むだけで痩せる!」「脂肪を燃焼!」といったうたい文句のサプリメントに頼り、食事や運動はほとんど変えない方法。

危険な理由:
サプリメントはあくまで「栄養補助食品」であり、それだけで痩せる魔法の薬ではありません。
効果が科学的に証明されていないものや、誇大広告も多く見られます。中には、健康被害を引き起こす成分が含まれている可能性も否定できません。
サプリメントに頼りすぎると、バランスの取れた食事や運動といった、ダイエットの基本がおろそかになりがちです。



5.過度な運動オンリーダイエット

内容: 食事内容はほとんど変えず、毎日何時間も過度な運動だけを行って痩せようとする方法。

危険な理由:
確かに運動は消費カロリーを増やしますが、それだけで大幅な体重減少を目指すのは非常に困難です。
過度な運動は、関節や筋肉を痛める原因になったり、疲労骨折を引き起こしたりするリスクがあります。また、活性酸素を過剰に発生させ、体の老化を早める可能性も指摘されています。
さらに、運動後に食欲が増進し、かえって食べ過ぎてしまうことも。



6.嘔吐やチューイング(噛んで吐き出す)ダイエット

内容: 食事をした後に意図的に嘔吐したり、食べ物を口に入れて噛むだけで飲み込まずに吐き出したりする方法。

危険な理由:
これらは「摂食障害」という深刻な心の病気の一症状です。絶対に手を出してはいけません。
繰り返す嘔吐は、胃酸によって食道や歯が溶けたり、電解質異常を引き起こしたりして、命に関わることもあります。栄養失調や精神的な問題も深刻化します。



7.短期間での急激な減量を目指すダイエット

内容: 「1週間でマイナス5キロ!」「1ヶ月で10キロ痩せる!」といった、非現実的な目標を掲げる方法。

危険な理由:
健康的に無理なく減らせる体重は、一般的に1ヶ月に体重の5%程度までと言われています。
短期間で急激に体重を落とそうとすると、必ず体に無理が生じ、筋肉量の減少や栄養不足、体調不良を引き起こします。そして、その反動でリバウンドする可能性が非常に高いです。



8.エステや痩身機器だけに頼るダイエット

内容: 特定の痩身エステや家庭用痩身機器の効果だけを信じ、食事や運動は変えない方法。

危険な理由:
エステの施術や痩身機器は、むくみの改善や一時的なサイズダウン、リラクゼーション効果などが期待できる場合もありますが、それだけで大幅な脂肪減少や持続的な体重減少は難しいのが現実です。
高額な契約を勧められるケースもあるため、冷静な判断が必要です。



9.「食べない時間」を極端に長くする間欠的ファスティング

内容: 1日のうち、食事を摂る時間を極端に短くし(例:16時間断食し、8時間だけ食べる)、残りの時間は何も食べないという方法。

危険な理由:
適切に行えば効果があるという報告もありますが、自己流で行うと、必要な栄養が不足したり、空腹の反動でドカ食いしてしまったり、血糖値の急激な変動を招いたりする可能性があります。
特に、持病のある方や成長期の方、妊娠中・授乳中の方などは避けるべきです。



10.根拠のない「デトックス」や「体内浄化」ダイエット

内容: 特定のジュースやハーブティー、サプリメントなどを摂取し、「体内の毒素を排出して痩せる」とうたう方法。

危険な理由:
医学的に「デトックス」という概念は曖昧で、科学的根拠の乏しいものがほとんどです。私たちの体には、肝臓や腎臓といった素晴らしい解毒・排泄器官が備わっています。
特定の食品やサプリメントに頼るよりも、バランスの取れた食事と十分な水分摂取、適度な運動で、これらの臓器の働きをサポートすることが大切です。



これらのダイエット法は、一時的に体重が減ったとしても、それは健康的な痩せ方ではなく、長続きしない可能性が高いことを覚えておきましょう。

本当に健康的に痩せるために!知っておきたい5つの鉄則

では、リバウンドせず、本当に健康的に痩せるためには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?5つの鉄則をご紹介します。


鉄則1:バランスの取れた食事を「楽しむ」

特定の食品を極端に制限したり、我慢ばかりしたりする食事は長続きしません。
主食(ごはん、パン、麺類など)、主菜(肉、魚、卵、大豆製品など)、副菜(野菜、きのこ類、海藻類など)をそろえ、様々な食材からバランス良く栄養を摂ることを心がけましょう。
「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか(よく噛む、食べる順番など)」も大切です。そして何より、食事を楽しむこと!



鉄則2:適度な運動を「習慣」にする

無理なく続けられる運動を、生活の一部として取り入れることが大切です。
ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は脂肪燃焼に効果的ですし、筋トレは基礎代謝を上げて痩せやすい体を作ります。
「時間がない」という方も、エレベーターではなく階段を使う、一駅分歩くなど、日常生活の中で体を動かす工夫をしてみましょう。



鉄則3:「質の高い睡眠」をしっかりとる

睡眠不足は、食欲を増進させるホルモンを増やし、食欲を抑えるホルモンを減らしてしまうことが分かっています。また、成長ホルモンの分泌も妨げ、筋肉の修復や脂肪燃焼を妨げる可能性があります。
毎日7~8時間程度の質の高い睡眠を心がけましょう。



鉄則4:「ストレス」と上手に付き合う

ストレスは、過食やホルモンバランスの乱れを引き起こし、ダイエットの大きな敵となります。
自分なりのストレス解消法を見つけ、ストレスを溜め込まないようにすることが大切です。



鉄則5:体の「歪み」を整え、痩せやすい土台を作る

これは整体師としての専門的な視点ですが、骨盤の歪みや姿勢の悪さは、代謝の低下や内臓機能の低下、筋肉のアンバランスなどを招き、痩せにくい体質を作る原因となります。
整体で体の歪みを整えることは、ダイエット効果を高めるための重要な「土台作り」と言えるのです。

まとめ:危険なダイエットにサヨナラ!健康的な体づくりを目指そう

さて、今回は「リバウンド確定!危険なダイエット法10選!」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
「もしかして、私も試したことがあるかも…」とドキッとした方もいるかもしれませんね。
「楽して痩せたい」「すぐに結果が欲しい」という気持ちはよく分かりますが、その代償として健康を損ねてしまっては元も子もありません。

では、今日のポイントをまとめます。

・私たちの体にはホメオスタシス(恒常性維持機能)があり、急激な体重減少は体の防衛本能を働かせ、リバウンドしやすい体質を作る。

・危険なダイエット法として、極端な食事制限、糖質完全カット、下剤・利尿剤乱用、サプリメント依存、過度な運動オンリー、嘔吐・チューイング、短期間での急激な減量、エステ・痩身機器依存、極端な間欠的ファスティング、根拠のないデトックスなどが挙げられる。

・これらの危険なダイエット法は、栄養失調、筋肉量減少、基礎代謝低下、体調不良、摂食障害などのリスクを伴い、リバウンドの可能性が非常に高い。

・健康的に痩せるためには、バランスの取れた食事、適度な運動、質の高い睡眠、ストレス管理、そして体の歪みを整えることが重要である。


もし、あなたが今、間違ったダイエット法で悩んでいたり、なかなか結果が出ずに苦しんでいたりするなら、一度私たち専門家にご相談ください。

私たちは、あなたの体の状態をしっかりと見極め、無理なく健康的に目標を達成できるよう、食事、運動、そして体の歪みを整えるという多角的な視点からサポートさせていただきます。

こころ鍼灸整骨院

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

東角剛司
専門家

東角剛司(柔道整復師・はり師・きゅう師)

こころ鍼灸整骨院

構造医学の視点から、個々の体の動かし方に合わせて骨格を整えます。肩や腰などの慢性的な痛みに向き合い、整骨院に通わずに済む健康な体づくりをサポート。実務者向けのセミナーも開催しています。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

“整骨院いらず”を目指す身体の専門家

東角剛司プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼