【注意】その健康情報、ウソかも!?見分け方を伝授!

東角剛司

東角剛司

テーマ:整体・鍼灸全般

みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。

私たちの周りには、テレビ、雑誌、インターネット、SNS、そして友人や家族からの口コミなど、ありとあらゆる場所から、たくさんの「健康情報」が溢れていますよね。

中には、本当に私たちの健康づくりに役立つ素晴らしい情報もたくさんあります。

しかし、その一方で、科学的な根拠が乏しかったり、誤解を招くような表現が使われていたり、あるいは特定の商品の販売が目的だったりする、「ちょっと怪しい情報」や、ひどい場合には「明らかなウソの情報」も紛れ込んでいるのが現状です。

「健康になりたい!」という純粋な気持ちが、間違った情報によって、かえって健康を害してしまったり、無駄なお金を使ってしまったりする…そんな悲しい事態は避けたいですよね。

今回は、そんな情報過多の時代だからこそ知っておきたい、「怪しい健康情報」や「ウソの健康情報」に惑わされないための「見分け方のポイント」について、体の専門家である私の視点から、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

なぜ「怪しい健康情報」が生まれるの?その背景にあるもの

まず、なぜ世の中には「怪しい健康情報」や「ウソの健康情報」が存在するのでしょうか?
その背景には、いくつかの要因が考えられます。

商業的な目的(お金儲けのため):
最も多いのが、特定の健康食品やサプリメント、健康器具などを販売することが目的の情報です。
効果を過大に宣伝したり、体験談を都合よく編集したりして、消費者の購買意欲を煽ろうとします。
「これを飲むだけで奇跡的に痩せる!」「長年の痛みが消える!」といった、あまりにも魅力的なうたい文句には注意が必要です。


注目を集めたい(アクセス数稼ぎ、話題作り):

インターネットやSNSなどでは、より多くの人の注目を集めるために、センセーショナルな見出しや、極端な内容、科学的根拠よりも面白さを優先した情報が発信されることがあります。
「〇〇は体に毒だった!」「医師も知らない驚きの健康法!」といった、常識を覆すような情報は、ついクリックしたくなりますが、鵜呑みにするのは危険です。



善意からの誤った情報(個人の体験談の一般化):

「私はこれで良くなったから、あなたもきっと良くなるはず!」といった、善意から広まる情報もあります。
しかし、個人の体験談は、あくまでその人にとっては効果があったというだけで、全ての人に同じ効果があるとは限りません。体質や症状は人それぞれ異なるため、安易に一般化するのは危険です.



科学的根拠の不足や誤解:

最新の研究結果が、まだ十分に検証されていない段階で、あたかも確定的な情報であるかのように広まってしまうことがあります。また、専門的な研究内容を、一般の人にも分かりやすく伝えようとする過程で、情報が単純化されすぎたり、誤解を招くような表現になったりすることも。


これらの背景を理解しておくだけでも、情報に対する見方が少し変わってくるかもしれませんね。

これってホント?「怪しい健康情報」によくある7つの特徴

では、具体的にどのような情報に注意すれば良いのでしょうか?
「怪しい健康情報」や「ウソの健康情報」によく見られる特徴を7つご紹介します。


特徴1:「必ず治る」「誰にでも効く」といった断定的な表現

医療や健康において、「100%」「絶対」「必ず」といった言葉は、まずあり得ません。
人の体は非常に複雑で、効果の現れ方には個人差があります。
「この方法なら、誰でも簡単に〇〇が治ります!」といった断定的な表現は、科学的な根拠に乏しい可能性が高いです。


特徴2:具体的な作用機序(メカニズム)の説明がない、または曖昧

「なぜその方法で効果が出るのか?」「体の中でどんな変化が起こるのか?」といった、効果のメカニズムに関する説明がなかったり、あっても専門用語を並べただけで分かりにくかったりする場合は、注意が必要です。
本当に効果のあるものであれば、その作用機序が科学的に説明できるはずです。


特徴3:個人の「体験談」や「お客様の声」ばかりを強調する

「私もこれで長年の悩みが解消しました!(個人の感想です)」といった体験談は、確かに魅力的に聞こえます。しかし、体験談はあくまで個人の主観であり、客観的な証拠とは言えません。
また、中には都合の良い体験談だけを集めたり、意図的に作られたりしているケースも考えられます。
体験談だけでなく、信頼できる研究データや専門家の意見が示されているかを確認しましょう。


特徴4:やたらと「最新」「奇跡」「画期的」といった言葉を使う

新しい情報や技術に期待するのは自然なことですが、「最新の研究で発見された奇跡の成分!」「これまでの常識を覆す画期的な方法!」といった、過度にセンセーショナルな言葉が使われている場合は、冷静に内容を吟味する必要があります。
本当に画期的なものであれば、学会や専門誌などで正式に発表されているはずです。


特徴5:特定の食品や成分だけを「万能薬」のように扱う

「〇〇を食べるだけで、あらゆる病気が予防できる!」
「このスーパーフードさえ摂っていれば、健康間違いなし!」
といったように、特定の食品や成分だけを過度に持ち上げ、それさえあれば全て解決するかのような情報は、バランスを欠いています。
健康は、様々な栄養素や生活習慣が複合的に関わって成り立っています。一つのものに頼りすぎるのは危険です。


特徴6:不安を煽り、高額な商品やサービスに誘導する

「このままでは大変なことになりますよ…でも、この商品を使えば大丈夫!」
「〇〇病の初期症状かもしれません。今すぐこの検査を!」
といったように、過度に不安を煽り、冷静な判断力を奪った上で、高額な商品やサービスの契約を迫る手口には注意が必要です。
本当に心配な症状がある場合は、まずは信頼できる医療機関を受診しましょう。


特徴7:情報源が不明確、または信頼性に欠ける

その情報は、「誰が」「どこで」「いつ」発信したものなのか、明確になっていますか?
情報源が個人のブログや匿名のSNSアカウントだけであったり、公的機関や研究機関からの情報と矛盾していたりする場合は、その情報の信頼性は低いと考えられます。
「〇〇大学教授も推奨!」と書かれていても、その教授が実在するのか、本当に推奨しているのか、といった点も確認が必要です。

ウソ情報にダマされない!「情報を見極める力」を養う5つのステップ

では、溢れる健康情報の中から、本当に信頼できる情報を見極めるためには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?5つのステップで考えてみましょう。


ステップ1:情報源(ソース)を確認する癖をつける

その情報は、誰が発信しているのか?公的機関(厚生労働省、国立健康・栄養研究所など)や、信頼できる研究機関、医療機関、専門学会などが発信している情報かどうかを確認しましょう。
個人のブログや体験談、企業の広告などは、あくまで参考程度に留め、鵜呑みにしないことが大切です。
書籍であれば、著者の専門性や経歴、参考文献が明記されているかなどもチェックポイントです。


ステップ2:「根拠(エビデンス)」はあるのか?科学的な裏付けを探る

その情報には、客観的なデータや、信頼できる研究結果(査読付きの学術論文など)に基づいた「科学的根拠(エビデンス)」があるかどうかを確認しましょう。
「〇〇大学の研究によると…」と書かれていても、その研究がどのような規模で、どのような方法で行われ、どのような結果が出たのか、具体的に示されているかが重要です。
単に「効果があると言われています」といった曖昧な表現や、個人の感想だけでは、根拠としては不十分です。


ステップ3:複数の情報源を比較・検討する

一つの情報だけを信じ込まず、必ず複数の情報源を比較・検討する習慣をつけましょう。
異なる情報源で、同じような内容が述べられているか?矛盾する点はないか?といった視点でチェックすることで、情報の偏りや誤りを見抜きやすくなります。
特に、ある健康法や商品に対して、肯定的な情報だけでなく、否定的な意見や注意点を述べている情報も探してみることが大切です。


ステップ4:極端な情報や「うますぎる話」は疑ってかかる

「これをやるだけで〇〇が劇的に改善!」「副作用は一切なし!」といった、あまりにも効果が強調されていたり、良いことばかりが書かれていたりする情報は、一度立ち止まって冷静に考える必要があります。
健康や医療において、魔法のような「特効薬」や「万能な方法」は、そう簡単には存在しません。
「何か裏があるのでは?」「デメリットはないのだろうか?」と、批判的な視点を持つことも時には重要です。


ステップ5:自分の体質や状態に合っているかを考える

たとえ科学的根拠のある情報であっても、それが全ての人に当てはまるわけではありません。
年齢、性別、体質、持病の有無、生活習慣などによって、最適な健康法や注意すべき点は異なります。
「自分にも効果があるのだろうか?」「自分にとってはリスクはないだろうか?」と、ご自身の状況に照らし合わせて考えることが大切です。
不安な場合は、かかりつけ医や私たちのような体の専門家に相談しましょう。

まとめ:情報リテラシーを高め、賢く健康情報を活用しよう!

さて、今回は「【注意】その健康情報、ウソかも!?見分け方を伝授!」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
健康に関する情報は、私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、間違った情報に振り回されてしまう危険性もはらんでいます。
大切なのは、情報を鵜呑みにせず、批判的な視点も持ちながら、自分自身で「これは本当に信頼できる情報なのか?」と見極める力を養うことです。

では、今日のポイントをまとめます。

・世の中には、商業的目的や注目を集めるため、あるいは善意からの誤解などにより、「怪しい健康情報」や「ウソの健康情報」が存在する。

・「必ず治る」といった断定的な表現、作用機序の説明不足、個人の体験談の強調、過度にセンセーショナルな言葉の使用、特定の食品の万能視、不安を煽る高額商品への誘導、情報源の不明確さなどが、「怪しい健康情報」によく見られる特徴である。

・信頼できる情報を見極めるためには、情報源の確認、科学的根拠の有無の確認、複数の情報源の比較検討、極端な情報への懐疑、自分の体質との適合性の考慮が重要である。

・公的機関や信頼できる研究機関、医療機関、専門学会などが発信する情報は、比較的信頼性が高いと言える。

・健康情報を活用する際は、一つの情報に偏らず、多角的な視点から判断し、不安な場合は専門家に相談することが賢明である。

もし、あなたが今、ある健康情報について「これって本当に大丈夫なのかな?」と疑問や不安を感じているなら、今回の内容を参考に、一度立ち止まって冷静に情報を吟味してみてください。

こころ鍼灸整骨院

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東角剛司
専門家

東角剛司(柔道整復師・はり師・きゅう師)

こころ鍼灸整骨院

構造医学の視点から、個々の体の動かし方に合わせて骨格を整えます。肩や腰などの慢性的な痛みに向き合い、整骨院に通わずに済む健康な体づくりをサポート。実務者向けのセミナーも開催しています。

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