肩こり解消”はじめの一歩”!自宅で出来る簡単ストレッチ

東角剛司

東角剛司

テーマ:ストレッチ・運動

みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。

「腕を上げる度に痛みが走る…。」

「パソコン作業が続くと、肩から首にかけて重だるい…」

つらい肩こりにお悩みで、ご自宅で何かできることはないかとお探しの方、多いのではないでしょうか。

確かに、肩こりは本当につらいですよね。

集中力も途切れてしまうし、気分まで滅入ってしまうこともあります。


実は今回、ガチガチに凝り固まった肩周りをほぐし、血行を促進する”誰でも簡単ストレッチ”をいくつかご紹介したいと思います。

この記事を読みながら、ぜひ一緒に試してみてください。

きっと、肩がスッと軽くなるのを感じられるはずですよ。

なぜストレッチが肩こりに効くの?そのメカニズムを知ろう!

まず、どうしてストレッチが肩こりの解消に効果的なのか、その理由を簡単に見ていきましょう。

私たちの肩周りには、僧帽筋(そうぼうきん:首から肩、背中にかけて広がる大きな筋肉)や肩甲挙筋(けんこうきょきん:首の横から肩甲骨につながる筋肉)など、たくさんの筋肉があります。

長時間同じ姿勢を続けたり、ストレスを感じたりすると、これらの筋肉は知らず知らずのうちに緊張し、硬くなってしまいます。

筋肉が硬くなると、その中を通っている血管も圧迫され、血行が悪くなります。

血行が悪くなると、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、代わりに疲労物質や痛みを引き起こす物質が溜まりやすくなってしまうのです。

これが、肩こりの主なメカニズムの一つです。


ストレッチを行うことで、

  1. 硬くなった筋肉をゆっくりと伸ばし、柔軟性を取り戻すことができます。
  2. 筋肉が緩むことで、圧迫されていた血管が解放され、血行が促進されます。
  3. 血行が良くなると、筋肉に新鮮な酸素や栄養が供給され、溜まっていた疲労物質が排出されやすくなります。
  4. 結果として、肩のこりや痛みが和らぎ、肩周りがスッキリと軽くなるのです。


さらに、ストレッチにはリラックス効果もあるため、精神的なストレスの軽減にも繋がり、肩こりの悪化を防ぐ効果も期待できるんですね。


ただし、ストレッチを行う際には、いくつか注意点があります。

①痛みを感じるほど強く伸ばさないこと。 「痛気持ちいい」程度が目安です。

②反動をつけず、ゆっくりと行うこと。

③呼吸を止めないこと。 ゆっくりと自然な呼吸を続けましょう。

④お風呂上がりなど、体が温まっている時に行うとより効果的です。

これらのポイントを押さえて、安全に、そして効果的にストレッチを行いましょう。

肩こりスッキリ!今日からできる簡単ストレッチ5選

それではここから、ご自宅やオフィスでも簡単にできる、肩こり解消ストレッチを5つご紹介します。座ったままでもできるものが多いので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。

1.首周りスッキリ!「首の横倒しストレッチ」

首の側面から肩にかけての筋肉を伸ばします。

椅子に座るか、楽な姿勢で立ちます。背筋は軽く伸ばしましょう。

右手で頭の左側(耳の上あたり)に軽く手を添えます。

息をゆっくり吐きながら、頭を右側にゆっくりと倒していきます。この時、左肩が上がらないように意識し、左手はだらんと下に垂らすか、椅子の座面を軽く掴むとより効果的です。

首の左側が心地よく伸びているのを感じながら、20~30秒キープします。

ゆっくりと頭を元の位置に戻し、反対側も同様に行います。
ポイント:首を前に倒したり、後ろに反らしたりするのではなく、真横に倒すのがコツです。



2.肩の上部をじんわり伸ばす「肩すくめ&ストンストレッチ」

肩の上部にある僧帽筋上部の緊張を和らげます。

楽な姿勢で座るか立ちます。

息を吸いながら、両肩を思いっきり耳に近づけるようにすくめます。

そのまま数秒キープします。

息を「ハーッ」と吐きながら、肩の力を一気に抜き、ストンと下に落とします。

これを5~10回繰り返しましょう。
ポイント:肩をすくめる時は「これでもか!」というくらい力を入れ、落とす時は完全に脱力するのが大切です。



3.ガチガチ肩甲骨を動かす!「肩甲骨回しストレッチ」

肩甲骨周りの筋肉をほぐし、動きを良くします。

椅子に座るか、楽な姿勢で立ちます。

両手の指先をそれぞれの肩に軽く乗せます。

肘で大きな円を描くように、ゆっくりと腕を前から後ろに向かって回します。この時、肩甲骨が背骨に近づいたり離れたりするのを意識しましょう。

5~10回回したら、今度は後ろから前に向かって同様に回します。
ポイント:肘だけでなく、肩甲骨から大きく動かすイメージで行うと効果的です。



4.胸を開いて姿勢改善!「胸のストレッチ」

猫背気味で縮こまりがちな胸の筋肉を伸ばし、正しい姿勢を取り戻しやすくします。

椅子に浅めに座るか、立ちます。

両手を背中の後ろで組みます。もし手が組めない場合は、タオルの両端を持ってもOKです。

息を吸いながら、ゆっくりと胸を張り、組んだ手を少しずつ後ろに引いていきます。肩甲骨を中央に寄せるようなイメージです。

胸の前面が心地よく伸びているのを感じながら、20~30秒キープします。

ゆっくりと元の姿勢に戻します。
ポイント:腰を反らせすぎないように注意し、胸が気持ちよく開くのを感じましょう。



5.肩から腕にかけてリフレッシュ!「腕のねじりストレッチ」

肩関節周りや腕の筋肉をほぐします。

楽な姿勢で立ち、両腕を肩の高さで横にまっすぐ伸ばします。手のひらは下向きです。

息を吐きながら、ゆっくりと両腕を内側にねじり、手のひらができるだけ上を向くようにします。

息を吸いながら、今度は両腕を外側にねじり、手のひらができるだけ上を向くようにします。

この内ねじりと外ねじりを、ゆっくりと5~10回繰り返しましょう。
ポイント:肩から指先まで、腕全体を雑巾を絞るようにねじるイメージで行うと良いでしょう。

これらのストレッチは、あくまで一例です。ご自身の体の状態に合わせて、無理のない範囲で行ってくださいね。

ストレッチ効果を高める!知っておきたいプラスワンの秘訣

せっかくストレッチをするなら、より効果を高めたいですよね。

ここでは、ストレッチ効果をさらに引き出すための秘訣をいくつかご紹介します。

1.「ながらストレッチ」を取り入れる

「ストレッチのための時間を特別に作らなきゃ!」と気負う必要はありません。

例えば、テレビを見ながら、仕事の合間に、お風呂上がりのリラックスタイムになど、日常生活の中に「ながらストレッチ」を取り入れてみましょう。

歯磨きをしながら肩甲骨を回してみる、なんていうのも良いかもしれませんね。



2.深い呼吸を意識する

ストレッチ中は、「細く長く、ゆっくりとした呼吸」を意識することが大切です。

息を吐く時に筋肉は緩みやすいので、伸ばす動作に合わせてゆっくりと息を吐き出すと、よりストレッチ効果が高まります。



3.体の声に耳を傾ける

「痛いけど我慢して伸ばした方が効くはず!」というのは間違いです。

痛みを感じる場合は、伸ばしすぎのサイン。少し緩めるか、その日のストレッチは中止しましょう。

自分の体が「気持ちいい」と感じる範囲で行うことが、安全かつ効果的に続けるコツです。



4.左右差を意識してみる

ストレッチをしていると、「右側は伸びるけど、左側は硬いな…」といった左右差に気づくことがあります。

これは、日常生活での体の使い方の偏りや、骨盤の歪みなどが影響している可能性があります。

硬いと感じる方を少し長めに、より丁寧に行うなど、左右のバランスを整える意識も持つと良いでしょう。


5.継続は力なり!まずは3週間を目指す

ストレッチの効果は、一朝一夕に現れるものではありません。

大切なのは、毎日少しずつでも良いので「継続すること」です。

まずは3週間続けることを目標にしてみてください。

3週間も経てば、ストレッチが習慣になり、体の変化も感じやすくなってくるはずです。

ストレッチだけでは改善しない肩こり…そんな時は?

今回ご紹介したストレッチは、日常的な肩こりの予防や緩和にとても効果的です。

しかし、中には、

「ストレッチを続けても、なかなか肩こりが良くならない…」

「痛みが強くて、ストレッチをするのもつらい…」

「肩こりだけでなく、頭痛や手のしびれもある…」

という方もいらっしゃるかもしれません。

そのような場合は、単なる筋肉の疲労だけでなく、骨盤や背骨の歪み、ストレートネック、あるいは他の原因が隠れている可能性があります。

自己判断で無理にストレッチを続けたり、我慢したりせずに、一度私たちのような体の専門家にご相談いただくことをお勧めします。

まとめ:肩こり解消は「はじめの一歩」から!毎日のストレッチで軽やかな肩へ

さて、今回は「肩こり解消”はじめの一歩”!自宅で出来る簡単ストレッチ」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

つらい肩こりも、日々のちょっとしたケアで改善できる可能性があることをご理解いただけたかと思います。

では、本日のポイントをまとめます。

・ストレッチは、硬くなった筋肉を伸ばし血行を促進することで、肩こりを和らげる効果がある。

・「首の横倒し」「肩すくめ&ストン」「肩甲骨回し」「胸のストレッチ」「腕のねじり」など、自宅で簡単にできるストレッチがある。

・ストレッチ効果を高めるには、「ながらストレッチ」「深い呼吸」「体の声を聞く」「左右差を意識」「継続」が大切である。

・ストレッチだけでは改善しない肩こりは、骨盤の歪みなど他の原因が考えられるため、専門家への相談が推奨される。

今日ご紹介したストレッチは、どれも特別な道具も場所も必要なく、思い立った時にすぐできるものばかりです。

「はじめの一歩」として、まずは一つでも良いので、今日から試してみてはいかがでしょうか?

毎日の小さな積み重ねが、きっとあなたの肩を軽やかにしてくれるはずです。

こころ鍼灸整骨院

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東角剛司
専門家

東角剛司(柔道整復師・はり師・きゅう師)

こころ鍼灸整骨院

構造医学の視点から、個々の体の動かし方に合わせて骨格を整えます。肩や腰などの慢性的な痛みに向き合い、整骨院に通わずに済む健康な体づくりをサポート。実務者向けのセミナーも開催しています。

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