上品なようで間違いがちなテーブルマナー5 手皿ー食べ物を口に運ぶ際 手で受ける 手を添えること

石田宙子

石田宙子

テーマ:品格ある西洋料理のテーブルマナー

手皿 ケーキ

品格ある和食のテーブルマナーでも、コラムに書きましたが、
上品なようで間違いがちなのが 手皿
これは、西洋料理でも同じです
こうやってケーキなど、フォーク一本で食べる際によく見る光景ですよね

では、洋食ではどうしてダメなのか
洋食では様々なカトラリーを使います
時には手で頂くときも
そういった道具があり、その道具だけで食べれるようにシェフやパティシエは考えて盛り付けているものです
食べる人の教養として、それを(道具を)駆使して、食べる これが食べる側のマナー
それに保険を掛けるような無駄な動きは、その技術がないのにもかかわらず
食べようとしている証拠

また、こんな説もあります
手は、神から頂いた最大の道具であると昔は考えられていました
今の現代に、そんなことを言うと語弊があるかもしれませんが、昔はそう考えられてきました
だからこそ、手食 という文化が今にも残っているわけです
世界で、手食 カトラリーでの食事 お箸の食事
どれくらいの割合かご存知ですか?

実は手食が一番多く 約4割 カトラリー約3割 お箸約3割

日本でも御寿司はもともとスナックとしてカジュアルに手で食べるという方法もありますよね
西洋料理もナイフ フォーク スプーン 徐々に浸透してきましたが、割合近年までは手食であったと
言われています

だからと言って、好き勝手に食べていたわけでなく そこにはルールや方法 所作が必要になります
お金を出しているのだから、好きに食べさせてほしいというのは、自分本位な行動ですよね
作った方、生産者の方に敬意を表すためにも、食べる側のスキルも大切
品格というのは、決して自分本位にならずに、様々なことに感謝し、それを表現できること
上品に食べているようで、自分の至らなさを表現しているようなものです

淑女 紳士は、無駄な動きをしないものです
手皿で保険を掛けずに、スマートに頂きましょう

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石田宙子(マナー講師)

北浜サロン

和の立ち居振る舞いから、国際社会で通用するプロトコールまで、大人の日本人として美しい所作と心のゆとりを身に着けるための稽古を基本から丁寧に、少人数制で行います。

石田宙子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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