ナプキンを深堀してみる
カップ&ソーサーで、紅茶やエスプレッソ 珈琲を頂くとき
指を引っ掛けていませんか?
遠い昔、階級制がはっきりしていたころは、
カップの持ち方で、”知識と教養が” 出る
などと言われた時代があるくらいです
では、どうしてこの不安定な持ち方なのか
まず、取っ手の構造は、この持ち方を基本に作られている事
取っ手は、繊細で折れやすいところに、指を引っ掛けて、比重がかからないようにするため
そして、ゆったりと持つ余裕
重いものは、重く見えないように
軽いものは、その価値の重さを感じるように
これが、上品な所作とも言えます
必死
にならないようにすること
指先だけに力が入ると 必死感がひしひしと伝わるものです
掌の方に少し力を込めて 正しい位置に指を持ってくると、驚くほど すっと持てるものです
力は、体の先に行くほど、力を抜いて ゆったりと
体の芯に近いほど、しっかりと支える力を
では、マグカップや カフェオレカップなどはどうでしょう
こちらは、どうやっても この持ち方では持てません
沢山を一気にカップに入れるような、カジュアルな場面では、この法則でなく しっかり指を入れて持つ
そのための取っ手は大きくあいているものです
だからと言って、お茶碗を持つように 両手で持つのは 日本の器の場合のみ
そのために指をかける大きな取っ手があるのですから、片手で持つのがよろしいでしょう
よく、海外の方から、日本でカップを両手で持つ人の事を不思議だと言われること よく耳にします
まるで力の無い子供のようで、幼稚に見える と
そう、洋式では、この持ち方は
子供の持ち方
なんです
日本では、若い 幼さ を どこか愛でる文化がありますが
洋式では、これは 成長していない恥ずかしい行為 という風になります
現代の日本では、洋式 和式が混在するのが、一般的になっていますが
今一度、洋式なら洋式のマナー 和式のものは 和のマナー
しっかり区別できることも 大人の素敵なマナーではないでしょうか?
正しい持ち方が出来る知識がある 教養があることは、物にも周りの方へも思いやりのある行為と言えるでしょう
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