上品なようで間違いがちなテーブルマナー3 線でなく点で動かす所作ー物は決して引きずらない

石田宙子

石田宙子

テーマ:品格ある日本料理の食卓作法(テーブルマナー)

テーブルマナーとは、周りに不快にさせない他 特に日本料理(和食)では、器を大事に扱うことや、食べ物に対しての敬意
その心の持ち方と所作が、噛み合ってこそ 本当の品格のある大人のテーブルマナーとなるものです
見せかけだけの所作は、不自然 薄っぺらいものになりますし、心があっても 動きに反映していないと相手や物に伝わりません



物を持ち上げる所作のある日本料理のテーブルマナー

少しお椀が遠いから、両手で美しく前に引き寄せる
この動画、そんな風に撮ってみました

でも・・・

そんな時、ほんの少しの距離だからと、引きずって、線で動かす
お椀は、木でできていて、漆が塗ってある
御膳も木だし、またはテーブルクロスが引いてあるからと
傷つかないと思ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません

素材が違えば、硬さも違います

同じ木でもそう、杉とヒノキでは硬さが違います
漆は、摩擦に弱いものです

どんな近い距離でも、線で引きずるのではなく、軽く持ち上げて、点と点で動かす

物に対しての慈しみから生まれる所作ですよね

物に対して、大切に扱う姿は、人も大切にしてくれる印象を与えます
逆は、困りますよね

サロンで使っている器の一つに ”母のお嫁入り道具” があります
50年前のものです
扱いに厳格な母が使っていても、50年も経てば、朱色のお椀の角は、内側の黒い漆が見える部分もあります

丁寧に扱っても、そうなってしまうわけですが、そうなるからいいじゃない ではなく
ほんの少しのところを面倒と思わずにすることが、その人の上品さがや慈しみの気持ちが見えるのです
この法則は、テーブルマナーだけでなく 他のものでも共通して身に付けたいものですよね
手土産を渡すときなど、テーブルや畳の上で、ずずずーーーと押し出すように
引きずらないように
日頃から、点から点で動かす

持ち上げて、点で置く
習慣にしてみてくださいね

食の稽古(テーブルマナーコース)詳しくはこちら

品格ある日本料理のテーブルマナー コラムはこちら

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

石田宙子プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

石田宙子
専門家

石田宙子(マナー講師)

北浜サロン

和の立ち居振る舞いから、国際社会で通用するプロトコールまで、大人の日本人として美しい所作と心のゆとりを身に着けるための稽古を基本から丁寧に、少人数制で行います。

石田宙子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

心を豊かにするマナー指導の専門家

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大阪
  3. 大阪のくらし
  4. 大阪の文化・教養・カルチャー
  5. 石田宙子
  6. コラム一覧
  7. 上品なようで間違いがちなテーブルマナー3 線でなく点で動かす所作ー物は決して引きずらない

石田宙子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼