上品なようで間違いがちなテーブルマナー1 手皿ー食べ物を口に運ぶ際、手で受ける 添える事
テーブルマナーとは、周りに不快にさせない他 特に日本料理(和食)では、器を大事に扱うことや、食べ物に対しての敬意
その心の持ち方と所作が、噛み合ってこそ 本当の品格のある大人のテーブルマナーとなるものです
見せかけだけの所作は、不自然 薄っぺらいものになりますし、心があっても 動きに反映していないと相手や物に伝わりません
物を持ち上げる所作のある日本料理のテーブルマナー
少しお椀が遠いから、両手で美しく前に引き寄せる
この動画、そんな風に撮ってみました
でも・・・
そんな時、ほんの少しの距離だからと、引きずって、線で動かす
お椀は、木でできていて、漆が塗ってある
御膳も木だし、またはテーブルクロスが引いてあるからと
傷つかないと思ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません
素材が違えば、硬さも違います
同じ木でもそう、杉とヒノキでは硬さが違います
漆は、摩擦に弱いものです
どんな近い距離でも、線で引きずるのではなく、軽く持ち上げて、点と点で動かす
物に対しての慈しみから生まれる所作ですよね
物に対して、大切に扱う姿は、人も大切にしてくれる印象を与えます
逆は、困りますよね
サロンで使っている器の一つに ”母のお嫁入り道具” があります
50年前のものです
扱いに厳格な母が使っていても、50年も経てば、朱色のお椀の角は、内側の黒い漆が見える部分もあります
丁寧に扱っても、そうなってしまうわけですが、そうなるからいいじゃない ではなく
ほんの少しのところを面倒と思わずにすることが、その人の上品さがや慈しみの気持ちが見えるのです
この法則は、テーブルマナーだけでなく 他のものでも共通して身に付けたいものですよね
手土産を渡すときなど、テーブルや畳の上で、ずずずーーーと押し出すように
引きずらないように
日頃から、点から点で動かす
持ち上げて、点で置く
習慣にしてみてくださいね
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