上品なようで間違いがちなテーブルマナー3 線でなく点で動かす所作ー物は決して引きずらない
テーブルマナーとは、周りに不快にさせない他 特に日本料理(和食)では、器を大事に扱うことや、食べ物に対しての敬意
その心の持ち方と所作が、噛み合ってこそ 本当の品格のある大人のテーブルマナーとなるものです
見せかけだけの所作は、不自然 薄っぺらいものになりますし、心があっても 動きに反映していないと相手や物に伝わりません
日本料理と西洋料理、他国料理のテーブルマナーで、大きく違うのは、器を持ち上げる事
その所作で知性や品性が出るものです
上の写真、何が違うのでしょうか?
ただ見え方を考えたら、どちらでも良いのかもしれません
指がしゅっと伸びている下の写真が美しく見えますね
でも、持ち上げる、日本料理では、
器に優しい 傷つけない持ち方が大切
ただ見える傷だけでなく
後世にも傷を残さない
もの(器)に沿った持ち方がよろしいかと存じます
ただ、べたっと持っては手脂がついてしまいます
漆塗りのお椀は、洗剤やスポンジでは洗いません
手拭いなどで洗われるとよいかと思います
水やお湯にも弱いですから、すぐに洗って、濡れ布巾で拭き
から拭き そして、乾かしてから 収納してあげましょう
さて、器に沿った持ち方で、また、周りから見ても優しくホールド、安全に見える、手と器の接着部分は少な目に
色々な、知識とものを大切にする思い
そこに、本物を知っている知性と品性が見えるものです
以前にもお伝えしておりますが、今の傷 今の状態を目視だけに頼らず
1年後 10年後 50年・・・・100年先にも活躍できる器
そこに心を向けられる その余裕が、本当の知性と品性を備えた 上品 ではないかと思います