上品なようで間違いがちなテーブルマナー2 器の扱いで見える知性と品性

石田宙子

石田宙子

テーマ:品格ある日本料理の食卓作法(テーブルマナー)

テーブルマナーとは、周りに不快にさせない他 特に日本料理(和食)では、器を大事に扱うことや、食べ物に対しての敬意
その心の持ち方と所作が、噛み合ってこそ 本当の品格のある大人のテーブルマナーとなるものです
見せかけだけの所作は、不自然 薄っぺらいものになりますし、心があっても 動きに反映していないと相手や物に伝わりません

日本料理と西洋料理、他国料理のテーブルマナーで、大きく違うのは、器を持ち上げる事


器の扱い2

その所作で知性や品性が出るものです
上の写真、何が違うのでしょうか?

ただ見え方を考えたら、どちらでも良いのかもしれません
指がしゅっと伸びている下の写真が美しく見えますね

でも、持ち上げる、日本料理では、

器に優しい 傷つけない持ち方が大切


ただ見える傷だけでなく
後世にも傷を残さない
もの(器)に沿った持ち方がよろしいかと存じます

ただ、べたっと持っては手脂がついてしまいます
漆塗りのお椀は、洗剤やスポンジでは洗いません
手拭いなどで洗われるとよいかと思います

水やお湯にも弱いですから、すぐに洗って、濡れ布巾で拭き
から拭き そして、乾かしてから 収納してあげましょう

さて、器に沿った持ち方で、また、周りから見ても優しくホールド、安全に見える、手と器の接着部分は少な目に
色々な、知識とものを大切にする思い
そこに、本物を知っている知性と品性が見えるものです

以前にもお伝えしておりますが、今の傷 今の状態を目視だけに頼らず
1年後 10年後 50年・・・・100年先にも活躍できる器

そこに心を向けられる その余裕が、本当の知性と品性を備えた 上品 ではないかと思います

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石田宙子
専門家

石田宙子(マナー講師)

北浜サロン

和の立ち居振る舞いから、国際社会で通用するプロトコールまで、大人の日本人として美しい所作と心のゆとりを身に着けるための稽古を基本から丁寧に、少人数制で行います。

石田宙子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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