寝苦しい梅雨を快眠に!睡眠不調さんに秘訣

樋口麻理

樋口麻理

テーマ:企業研修



沖縄は間もなく梅雨明け宣言があり、
それ以外の地域では間もなく梅雨入り宣言となりそうです。
この季節になると、温度調整が難しく寝苦しさを感じたり、
体調不良 を訴える方が増えてきます。
「なんだかしんどい」「元気になりたい」と不安を抱くのは、
あなただけではありません。

梅雨の 高温多湿 や寒暖差は、自律神経を大きく乱す原因となります 。
特に寒暖差によって体温調整が難しくなり、
深部体温(体の内部の体温)が下がりにくくなることで、
入眠のリズムが乱れてしまいます。
また、湿度が高いと汗が蒸発せず体に熱がこもるため、寝苦しさの原因にもなります。

さらに、日照時間が徐々に長くなることで睡眠時間が短くなり、
睡眠不足 になりやすいのもこの時期の特徴です。
これは、眠気を促すホルモンであるメラトニンの分泌が、日照時間の変化に左右されるためです。
メラトニンは光によって分泌が抑制される性質があり、覚醒を促します。
冬は日照時間が短いためメラトニンの分泌が早く始まり、終了も遅くなるため睡眠時間が長くなりますが、夏はその逆です。

だからこそ、“睡眠改善を知ることが 大事 ”
“睡眠改善を知ることが 大事 ”
この季節は、梅雨や夏の睡眠不足を予防する絶好の チャンスです。
この季節は、梅雨や夏の睡眠不足を予防する絶好の
チャンスです。
具体的にどうすれば睡眠を改善できるのでしょうか?

1.湿度と温度のコントロール

理想的な睡眠環境は、室温が約26℃前後、湿度は50〜60%です。
梅雨時期はこの環境が乱れやすいため、エアコンの除湿モードを活用し、一定の温度を保ちましょう。
理想的には起床時間の約1時間前にエアコンを停止し、残った涼しさで目覚めるのが理想です。
理由は、起床時に体温を上げることがスムーズな目覚めに関わるためです。

2.湯船に浸かりましょう~

就寝1時間前までに38〜40℃のぬるめのお風呂に入ることもおすすめです。
リラクゼーション効果もあるので毎日が難しいかたは2.3日1回など継続しましょう。

3.寝具の工夫

寝具は通気性の良いものに替えるなど工夫しましょう。
これらに加え自律神経を整える生活習慣も大切です。

ここからはこれまでにも繰り返しお伝えしてきた内容 になります。重ねてお伝えします。

1.ちょっとして工夫

朝起き たらカーテンを開けて自然光を浴びることは、セロトニンの分泌を促し
(心の安定や日中の活動を支え、メラトニンの生成にも役立ちます)、体内時計のリズムを整えます。
また、夕方以降のカフェイン摂取を控え、スマホや PC の使用は寝る1時間前までに終えることが、良質な睡眠に繋が ります。

2.さらにひと工夫

今日からできる“睡眠改善”の習慣も取り入れましょう。
起床・就寝時間はできるだけ一定に保ち、寝室には不要な照明や音を持ち込まないようにします。
寝る1時間前は「副交感神経を優位にする時間」として、興味のない読書やリラックス音楽を取り入れるのがおすすめです。
ただし、興味を持ちすぎると集中して覚醒してしまうので、注意が必要です。

寝具の見直しも大切です。古くなったマットレスや枕は湿気を吸いやすく不快感の原因になるため、
特に梅雨時期は通気性・速乾性に優れた素材を選びましょう。

最大のポイント

何より大切なのは、「がんばる」のではなく「準備する」
という意識です。
眠れない夜ほど「早く寝なきゃ」と焦ってしまいがちですが、
睡眠は努力でなんとかするものではなく、
環境や習慣を“整える”ことで自然に訪れるものです。
睡眠の記録をつけて自分の傾向を知ったり、
ひどい場合は専門家に相談することも、重要な“知ること”の一部です。

たとえば、記録を通して「雨の日の前日は寝つきが悪い」「週末に寝だめすると月曜の夜は眠れない」など、
自分のリズムやクセに気づくことができます。
その気づきが「どう改善するか」の大きなヒント になります 。
睡眠改善は“気合い”や“根性”ではなく、“知識と観察”によって進んでいくものです。

「睡眠改善を知ることが 大事 」──この言葉は単なる知識ではなく、実践によって初めて意味を持ちます。
梅雨は環境も心身も不安定になりやすい季節ですが、だからこそ“知って備える”ことで大きな変化を生み出せます。

梅雨の寝苦しさでお困りの方は、ぜひこの記事の7つの秘訣を試してみてください。
もっと具体的な対策や日々の工夫について詳しく知りたい方は、私が開催している睡眠改善セミナーもご活用ください。
専門的な話や質問もできるので、睡眠について気軽に相談できる場としておすすめです。

眠れぬ夜にそっと寄り添うこのコラムが、あなたの睡眠の支え になります ように。

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樋口麻理
専門家

樋口麻理(睡眠健康指導士)

株式会社印笑

医療・教育の分野を知る睡眠健康指導士が、生活や社会活動の基盤となる睡眠管理をテーマに自己実現や子育て、健康維持をサポート。笑顔で目覚めるツールの一つフェイスメソッドに基づいたエクササイズも提供。

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