どうすれば眠れる?その答え、会社にあります

樋口麻理

樋口麻理

テーマ:企業研修


6月を迎え、新入社員の配属も一段落し、多くの企業では本格的に新年度の業務が軌道に乗り始めている時期かと思います。
一方で、「最近、社員の元気がない」「集中力が続かない」といった声が聴かれる頃でもあります。
特に6月は、梅雨による気圧や湿度の変化、日照時間の減少が要因となり、自律神経が乱れやすく、睡眠の質が低下しやすい季節です。
結果、「なかなか眠れない」「熟睡感が得られない」といった不調が表れ、体調不良やメンタルコンディションの悪化へとつながるケースも少なくありません。睡眠不足が慢性化すると、社員一人ひとりのパフォーマンス低下が、連鎖的に関係部署やひいては会社全体の生産性に影響することもあります。見逃されがちなこの「睡眠損失」は、対処を怠ると問題が大きく膨らみ、企業の損失につながります。その対策に、“睡眠教育”です。

2. どうすれば「眠れる社員」を育てられるのか
■社員研修のメリット・デメリットから考える
社員研修は企業にとって、人材育成の柱です。改めて、研修のメリットとデメリットを整理してみましょう。
●メリット:
• スキルや知識の均一化
• 社員のモチベーション向上
• 離職率の低下と健康経営の推進
●デメリット:
• 実施コスト(時間・金銭)がかかる
• 内容が抽象的だと“やらされ感”が強くなる
• 実務への転用が難しいと定着しづらい
このように、社員研修は「効果が見える内容」でなければ、浸透せず終わってしまいます。だからこそ、“睡眠教育”は研修テーマとして理想的なテーマです。睡眠に悩んでいる人は多く、Google検索でも「眠れない」「寝不足」「どうすれば眠れるか」といったキーワードは常に上位を占めています。つまり、全世代の社員がすでに「自分ごと」として関心を持っているテーマなのです。

☆睡眠教育とは?
睡眠教育は、ただの“睡眠に関する豆知識”ではありません。
睡眠の仕組みを理解し、自分に合った改善法を選び、生活に落とし込むことを目的とした実践型教育です。
(例)
• 自律神経と体内時計の関係
• スマホやカフェインが眠りに与える影響
• 正しい昼寝の取り方
• シフト勤務や時差勤務の睡眠管理術


こうした具体的で即効性のある知識が得られ、「今夜からできる」ことが明確なため、研修内容が☆6月は“睡眠力”が下がる季節
定着しやすいのです。

3. 睡眠教育が企業にもたらすインパクト
☆6月は“睡眠力”が下がる季節
6月は季節の変わり目で、睡眠に影響を与えるさまざまな要素が重なります。まず、自律神経が乱れ、睡眠の質が下がる傾向にあります。社員の“なんとなく不調”が増える季節だからこそ、睡眠への理解と習慣改善が重要になります。

☆睡眠不足がもたらす“見えない損失”
睡眠不足は、単なる個人の健康問題ではなく、
企業全体に影響します。
• 集中力・判断力・創造力の低下 作業効率の悪化
• 遅刻・欠勤・早退の増加
• 医療費・休職コストの増加
• 離職率の上昇と採用コストの肥大化


たとえば、1人の社員が日中の眠気で20%パフォーマンスを落としているとしたら、それが10人、50人、100人となったときの経済的損失は計り知れません。

3.睡眠教育が企業にもたらすインパクト
■6月は“睡眠力”が下がる季節
6月は季節の変わり目で、睡眠に影響を与えるさまざまな要素が重なります。
まず、自律神経が乱れ、睡眠の質が下がる傾向があります。社員の“なんとなく不調”が増える季節だからこそ、睡眠への理解と習慣改善が重要になります。
■睡眠不足がもたらす“見えない損失”
睡眠不足は、単なる個人の健康問題ではなく、企業全体に影響します。
• 集中力・判断力・創造力の低下
• 作業効率の悪化
• 遅刻・欠勤・早退の増加
• 医療費・休職コストの増加
• 離職率の上昇と採用コストの肥大化
たとえば、1人の社員が日中の眠気で20%パフォーマンスを落としているとしたら、それが10人、50人、100人となったときの経済的損失は計り知れません。

■研修の手法
• オンライン講座
• 睡眠チェックシートでの現状把握
• 昼寝実践ワークショップ
• シフト勤務者への個別サポート型プログラム
特に「講義+チェック+実践+フィードバック」の4ステップを組み合わせると、社員の行動変容が起こりやすくなります。

■運用の工夫
• 月1回10分からでも導入可能なミニセッション
• 人事主導でなく、社員主体で取り組む仕組みづくり
• インスタや社内SNSで
「睡眠習慣リレー」など企画型コンテンツ化

【まとめ:睡眠力=企業力】
社員がしっかり眠れているかどうかは、
業績・離職率・職場の雰囲気など、あらゆる側面に影響を与えます。
睡眠は「個人の問題」ではなく、「組織の基盤」です。これからの社員研修は、「知識の共有」だけでなく、「習慣の再設計」を目指す時代。その第一歩が、“睡眠教育”です。
6月という季節の節目に、御社も“眠れる会社”を目指しませんか?
今こそ、問いかけてください。
どうすれば眠れるか? その答え、会社にあります。


参考資料
1. 睡眠不足が社員のパフォーマンスに与える影響
 出典: 筑波大学の研究報告
2. 日本人の平均睡眠時間と国際比較
 出典: 三井物産ウェルネスのコラム

3. 睡眠教育の導入ステップ
•導入方法: 社員の睡眠実態を把握するためのアンケート実施、
課題の明確化、研修やワークショップの導入などが推奨されています。
                     マイベストプロ全国版
• 出典: マイベストプロ大阪のコラムマイベストプロ全国版

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樋口麻理
専門家

樋口麻理(睡眠健康指導士)

株式会社印笑

医療・教育の分野を知る睡眠健康指導士が、生活や社会活動の基盤となる睡眠管理をテーマに自己実現や子育て、健康維持をサポート。フェイスメソッドで、いびき対策や顔のこわばり改善などお伝えします。

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