夏休み特集Part2 「サウナブームの裏側:極上の眠りか、眠れぬ夜か」
現代社会の中で、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と短く、
OECD加盟国中最も少ない結果です(2021年調査)。
さらに、米国ランド研究所による2016年の報告では、
睡眠不足による日本の経済損失は約15兆円とされ、
今後も増加が予想されています。
これは、企業や国の経済に重大な影響を及ぼす数字です。
また、睡眠不足が健康に及ぼすリスクは無視できません。
生活習慣病や三大疾病のリスクが高まるとされ、
従業員の健康悪化により医療コストや生産性の低下が懸念されます。
さらに、所得が低い層で肥満率が高い傾向があり、
低コスト・高カロリーの食事への依存が、栄養バランスの偏りと
健康への影響を引き起こしている可能性があります。
企業経営における睡眠の重要性
一部の経営者は「睡眠は個人の問題」と捉えがちですが、
実際には、睡眠の質向上は企業にとって大きなメリットがあります。
24時間戦う時代は終わりを迎えつつあり、健康的な職場環境の整備が、
従業員のパフォーマンスと企業の成長に直結することが明らかです。
正しい睡眠教育を通じ、睡眠の重要性とその不足の影響を理解することで、
従業員の活力を高め、企業の収益向上にも寄与することが期待されます。
「社員が元気で、会社も元気」
健康を支援する職場環境づくりに積極的に参加する経営者こそが、
企業の未来を支える存在です。