夏休み特集Part2 「サウナブームの裏側:極上の眠りか、眠れぬ夜か」
その1 「ほんとにサウナが睡眠の質を上げるの?」
昨今の空前のサウナブームは、リラクゼーション効果やストレス解消だけでなく、
睡眠の質を向上させる効果もあると注目されています。
以前は「おじさんの娯楽」とされていたサウナとされていたのが、
こんなにブームになったのか?
2011年にタナカカツキ氏のエッセイ『サ道』、2016年には漫画版『サ道』、
2018年にはサウナ検索サイト「サウナイキタイ」の登場、
2019年にはTVドラマ化された『サ道』などが影響により、
若者世代が楽しめるアクティビティと変化しています。
では・・・
なぜサウナが睡眠に影響するのか?や睡眠を妨げる要因になりかねない
かなどは
ご存じないでしょう。
今回は、「ほんとに サウナが睡眠の質を上げるの?」
2019年にオーストラリアで行われた研究では、サウナに入った80%以上の人が、入る前よりも睡眠の質が大幅に改善されたことが報告されています。
なぜサウナが睡眠の質をあげるのでしょうか。
サウナならではの体温変化も影響しているのではないかと考えます。
サウナに入ると体が温まり血行がよくなり、大量に汗をかきます。
サウナ後には、水風呂やシャワーで急激に体を冷やすために、毛穴が引き締められるなど
体温調整が目まぐるしく行われます。
体温が急上昇するのに伴い、覚醒につかさどる「ノルアドレナリン」が多く放出され、
体温調整や興奮抑制の「セロトニン」が活発に分泌されます。
そして入浴後は、体温の低下と共に脳の温度も低下しルアドレナリンの分泌量も低下します。
この「セロトニンの増加」と「ノルアドレナリン」の激しい動きによって、
脳が勘違いによって、疲労感を感じ入眠しやすくなり、眠りの深さも増加すると考えられます。
また、
快感や心身の苦痛を和らげる効果のあるβ-エンドルフィンという脳内ホルモンが分泌
され、精神的にもリラックス効果が分泌されることで熟睡間を得ているのではないかと推測します。
サウナ効果で熟睡ができるメカニズムは理解できました。
でも・・・
ここからが問題です。
眠れなくなる要因もあります。
次回お伝えします。
お楽しみに~
睡眠講座ではこんなお話もいたします。
ぜひ、社員教育にお役立てください。