梅雨の養生法

漢方には病気にならないための
『養生法』というものがあるんだ。

ふだんの生活の指針だね。

だって漢方はそれこそ病院も救急車も
ない時代からの医療だから

とにかく病気にならないっていうのが大切なわけ。

病気になったら大変だからね。

これって今の時代でいう『予防医学』でしょ？

漢方は何千年も前から予防医学をやってたんだよ。


では『梅雨の養生法』ね。

梅雨は雨も多くてジメジメして嫌だね。

漢方では人も自然の一部と見なすから
外がジメジメしてたら
体の中も水が溜まりやすいと考えるんだよ。


そして過剰な湿気のことを『湿邪』と呼び
これが体内に溜まると

〇余分な水が溜まりやすい（むくみ、重だるさ、頭痛、めまい）
〇胃腸が弱りやすい（食欲不振、下痢、胃もたれ）
〇気の巡りが悪くなる（気持ちの落ち込み、うつ）

なんてことが起こりやすくなるよ。


対処法としては

まずは食べ物ね。

むくみを取るためには
はとむぎ、小豆、冬瓜などがいいよ。

胃腸を温めるために
ショウガ、ネギ、山椒もおすすめ。

逆に避けて欲しいのが
冷たいもの、生もの、甘いもの、脂っこいもの

アイスやビール、揚げ物、スイーツなんかが
湿を溜め込んでしまうんだよ。

胃腸が弱い人はほどほどにね。


それから軽く汗ばむ程度の運動や
お風呂に浸かって汗をかくことも大事だよ。

体の循環をよくして湿を追い出すんだよ。

やっぱりお風呂って日本の気候に合ってるんだね。
シャワーですませずしっかり浸かろうね。

カビやダニもたまりやすいから
換気もしっかりして
お布団もマメに干そうね。

エアコンはドライでね。


おすすめの漢方薬は

五苓散・・・むくみ、頭痛、熱中症の予防にも
六君子湯・・・食欲不振、消化不良、胃腸が弱くて疲れやすい方に
藿香正気散・・・夏カゼ、下痢


漢方の養生法でジメジメの梅雨も
元気に乗り切ろうね。




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