『知られざる腸の働き』 漢方スクール 大阪市 難波 光る堂
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(1)葛根湯とは?
漢方薬と言えば誰でも知っているのが葛根湯だが、
単なるカゼ薬みたいに思ってる人が多くはないだろうか?
葛根湯をひと言で言うと
「体を温める漢方薬」
ということになる。
まずは配合されている生薬を見てみよう。
「麻黄」「桂皮」「生姜」「葛根」「芍薬」「甘草」「大棗」
という7種の生薬の処方だが
前半の4つ
「麻黄」「桂皮」「生姜」「葛根」
は体を温めて汗を出す作用、
「芍薬」「甘草」「大棗」
は痛みを鎮める働きがある。
この温めて汗を出すというのがポイント。
前回、解熱剤でむやみに熱を下げるのはよくないと言ったよね。
せっかくの免疫力を下げてしまうからだね。
ところが葛根湯はどうだろうか?
カゼに使う薬であるにもかかわらず、体温を上げて免疫力を活性化するんだ。
非常に理にかなっているよね?
しかも葛根湯のすごいところはここから。
熱が上がり切ったところで今度は汗を出して放熱する、
そしてあくる朝はスッキリ!!
つまり体温を上げて放熱するという、
相反する2つの働きでカゼを治してしまう
言ってみれば自然治癒力の後押しのような薬、
解熱なら解熱一辺倒の西洋医学の薬では全く考えられない作用を持っているんだ。
漢方薬の中にはこういったバランスのとれたものがけっこうある。。
自然の働きに近い、
だから副作用も少ないんでだね。
(2)体の門番
そしてもう1つ。
体温を上げて免疫を活性化するってことだけど、
この免疫は以前お話した「自然免疫」のことね。
つまり体の門番の免疫。
体の門番、つまり入口に効くのが葛根湯ってことです。
実際、葛根湯を飲むとマクロファージが活性化されることも分かっている。
最近は漢方にも科学のメスが入っているのだ。
だから葛根湯はカゼのひき始めじゃなきゃダメ。
こじらしちゃったらあとは体力勝負で時間がかかる。
だからちょっと寒いなと思ったら
すぐに飲もうね。
そうそう、最後に付け加えると
体を温める薬だから解熱剤といっしょに飲むのはダメ。
冷蔵庫で冷やすのもダメ。
熱々の煎じ薬で飲むのが一番。
光る堂では1杯からお試しできますよ。
血流がよくなって鎮痛作用があるから肩こりなんかに使うのもいいよ。
(つづく)
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