『ポスト抗生物質時代を考える。』 漢方スクール 大阪市 難波 光る堂
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(1)自分の体は自分で守る
国会が桜を見る会でのん気に盛り上がっているうちに、日本でも初の新型肺炎での人人感染が出た。
他の国では強制送還させている武漢からの観光客を、なんとバスツアーで東京~大阪を往復させていたという。
そしてその運転手が感染。(さらにバスガイドも。)
てか新型コロナばら撒きツアーだね。
とにかくこの国では自分の体は自分で守るしかない。
といわけで今回は「免疫」について勉強してみよう。
(2)免疫とは?
そもそも細菌やウイルスにとって人間の体は栄養も豊富で乾燥も防げるので
大変住み心地のいい住処なわけ。
だからスキさえあれば潜り込もうと常に狙っているのだ。
まずはそこんとこを理解しないとね。
それを防ぐために人間の方もただぼんやりしてるだけでなく
進化の過程で「免疫」という生体防御システムを作り上げた。
これによって細菌やウイルスの侵入を阻止し生き延びようという作戦だ。
つまり細菌やウイルスと人間の生き残りをかけた戦いってことですな。
(3)自然免疫と獲得免疫
そしてこの「免疫」というものが非常に巧妙に出来ている。
何段構えにもなって人間の身体を守ってくれているのだ。
ここでは簡単に「自然免疫」と「獲得免疫」の2つに分けてお話しよう。
「自然免疫」とは体の最前線の免疫の働きだ。
細菌やウイルスといった敵が侵入してくると
真っ先に駆けつけてやっつけてくれる言わば「体の門番」である。
具体的にはマクロファージ・顆粒球・NK細胞などがこれにあたる。
中でもマクロファージは無差別に異物を貪食、処理してくれる働き者だ。
細菌やウイルスはもちろんのこと、死んだ細胞や細胞中のゴミのようなものまで食べてくれるので
「体の掃除屋さん」とも呼ばれる。
ところが細菌やウイルスも生き残りをかけているわけで
体の門番をすり抜けてさらに体内に侵入してくるものもいる。
ここで登場するのが「獲得免疫」である。
「獲得免疫」とは、もともと備わっている自然免疫に対して
病原体や毒素などの異物と接することにより獲得される言わば後天的な免疫である。
敵の目印を認識し、まるで赤外線探知機能をもったミサイルのように
確実に標的を攻撃する強力な免疫だ。
ここで働くのはT細胞・B細胞と呼ばれるリンパ球である。
ただし、獲得免疫は何でも無差別に攻撃する自然免疫と違って
初めて出会った異物に対して有効性を発揮するには5~7日ほどの準備期間が必要だ。
そういうわけで私たちの身体は「自然免疫」「獲得免疫」という2種類のシステムで守られているのである。
(つづく)
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