生まれてこなければよかった自分を救う方法
「自分を大切にしましょう」
そう言われても、正直よくわからないという人も少なくありません。
この記事では、
・「自分を大切にする」の本当の意味
・なぜそれが難しいのか
・今日からできる具体的な方法
これらをわかりやすくお伝えします。
こんにちは。
公認心理師の大城ケンタです。
よろしくお願いします。
目次
そもそも「自分を大切にする」とはどういう意味?
自分を甘やかすことではない
「自分を大切にする」とは、自分の気持ちや体調を無視せず、無理をしすぎないことです。
決してわがままに生きることや、他人を無視することではありません。
・自分の感情や体調を優先する
・必要なときは休む
・嫌なことは無理にやらない
こうした行動を積み重ねることが、自分を大切にすることにつながります。
本当の意味は「自分の気持ちに耳を傾けること」
自分を大切にするというのは、まず自分の感情に正直になることです。
・疲れているときに休む
・嫌なことを無理に我慢しない
・本音を押し殺さない
これを日常の中で少しずつ意識するだけでも、心が楽になります。
なぜ私たちは自分を大切にできないのか?
「こうあるべき」という無意識の思い
私たちは子どもの頃、「こうしていれば愛される」という無意識のルールを身につけます。
交流分析という心理学の理論では、それを「ドライバー(心を急き立てるメッセージ)」と呼びます。
代表的な5つのドライバーが以下です。
①完璧であれ
②強くあれ
③人を喜ばせよ
④急げ
⑤努力せよ
この5つのどれかが強く深層心理で働いています。
それぞれ整理します。
●完璧であれ
・ちゃんとしなきゃ
・ミスできない
・休むのは甘え
→ 自分に優しくできない
●強くあれ
・弱音を吐けない
・助けを求められない
・平気なふりをする
→ 本音を無視し続ける
●人を喜ばせよ
・断れない
・嫌われるのが怖い
・常に相手優先
→ 自分の感情は後回し
● 急げ
・いつも時間に追われている気がする
・焦って行動してしまう
・休む間も惜しんで動こうとする
→ 自分の心や体のリズムを無視しやすい
●努力せよ
・休むことに罪悪感を感じる
・どんなときも全力でやろうとする
・失敗を許せない
→ 自分のペースや体調を無視しがち
これは性格の問題ではなく、これまで生きてくる中で、愛されるために身につけた“生きるための工夫”です。
だから、自分を大切にしようとすると、どこかでブレーキがかかってしまうのです。
嫌われたくないという思い
人は誰でも、嫌われたくないという思いを持っています。
・NOと言えない
・人の期待に応え続ける
・相手の顔色を気にしてしまう
こうした嫌われないための行動が、自分を大切にすることを妨げることがあります。
無意識に相手優先になってしまうのは、あなたが弱いからではなく、過去の経験がそうさせているのです。
我慢が当たり前になっている
我慢することが当たり前になってしまうと、本当の気持ちを後回しにしてしまいます。
・本当は疲れているのに無理をする
・嫌なことを飲み込む
・我慢すれば波風立たなくて済む
・人と喧嘩したくない
こうした習慣は、心のブレーキになり、自分を大切にできない状態を作ってしまいます。
自分を大切にするために、まず“やめる”こと
自分を大切にするためには、まず無理や思い込みを少しずつ手放すことが必要です。
私たちは知らず知らずのうちに、「こうあるべき」「我慢しなければ」というルールを抱えて生きています。
これらを少しずつ手放すことで、心に余裕が生まれ、自分を労わることが自然になります。
無理な笑顔をやめる
疲れているのに笑顔を作ることは、相手を安心させるための行動ですが、自分の心を無視してしまう原因になります。
たとえば、同僚や友人の前で「大丈夫です」と笑ってしまうと、体は疲れているのに心だけが無理をしている状態になり、気づかないうちにストレスが積み重なります。
無理な笑顔をやめるためには、まず自分の気持ちに正直になることが大切です。
例えば、
・「今日は疲れています」と言ってみる
・表情や声に少しだけ正直さを出す
こうした小さな行動でも、自分の感情を尊重する第一歩になります。
すぐに返信しなきゃをやめる
LINEやメールの返信に追われることは、現代のストレスの一つです。
「すぐに返さないと迷惑になる」「返信が遅いと嫌われるかも」と思う必要はありません。
自分のペースを優先することで、自分を大切にすることができます。
実践の例としては、
・返信を夜にまとめる
・既読スルーしても罪悪感を持たない
・「少し時間をください」と一言添える
これだけでも、日常の小さな自由と安心感を取り戻せます。
全部うまくやろうとするのをやめる
完璧を目指す気持ちは尊いものですが、常に全力で全てをこなそうとすると、心と体は疲弊してしまいます。
失敗や休むことを許すことも、自分を大切にする行動です。
例えば、
・仕事でミスをしても「次で挽回すればいい」と考える
・予定が詰まりすぎた日は一つだけ減らす
・家事や学習で「完璧でなくてもいい」と自分に許可を出す
こうした小さな調整を重ねることで、無理なく自分を労わる習慣がついてきます。
自分責めをやめる
「できない自分」を責めてしまうと、心の負担が増え、自分を大切にする感覚を遠ざけてしまいます。まずは気づくだけで十分です。
「あ、今自分を責めているな」と意識する
「できない自分も今の私だ」と受け入れる
こうして自分の味方になる意識を持つだけで、少しずつ心が軽くなります。
今日からできる具体的な方法
自分を大切にするためには、「やめること」と同時に、小さな行動を日常に取り入れることが効果的です。
ここでは今日から始められる5つのステップを紹介します。
ステップ1|感情を言葉にする
今の感情を言葉にすることは、自分の心を認める第一歩です。
「疲れた」「悲しい」「嫌だ」と感じたことを、声に出すか、日記に書いてみましょう。
言葉にすることで、自分の感情を客観的に受け止められ、安心感が生まれます。
最初は短い一言でも構いません。慣れてきたら、なぜその感情が生まれたのかも書き足すとより理解が深まります。
ステップ2|本当はどうしたいかを考える
他人の期待に応えようとする生活では、自分の気持ちが後回しになりがちです。
「本当は何をしたいのか?」という問いを自分に投げかけてみましょう。
・今日は休みたいのか
・誰かと会いたいのか
・ひとりで静かに過ごしたいのか
こうした小さな選択を意識するだけでも、自分の心に耳を傾ける習慣がつきます。
ステップ3|小さなNOを言ってみる
「NO」を言うのは、自分を大切にする練習の一つです。最初は簡単なことで構いません。
「今日は無理です」と言う
「後で返事します」と伝える
このように自分のペースを優先するだけでも、少しずつ自己肯定感が育ちます。
ステップ4|疲れた日は予定を減らす
体や心が疲れているときは、予定を調整することも自分を大切にする行動です。
・家事を一部省略する
・外出予定をキャンセルして休む
・無理に会話や仕事を進めない
こうした調整は「怠け」ではなく、自分を守る賢い選択です。
ステップ5|自分を責めたら気づくだけでOK
完璧である必要はありません。
自分を責めたときは、「あ、また完璧にしようとしてるな」と認めるだけで十分です。
この意識だけでも、自分に寄り添う習慣を少しずつ育てることができます。
それでも自分を大切にするのが怖い人へ
自分を優先することに恐怖や不安を感じる人もいるでしょう。
自分を大切にすると「嫌われるかもしれない」「自己中心だと思われるかもしれない」そんな気持ちは自然です。
でも、自分を大切にすることは決してわがままではありません。
自分の味方になることで、心に余裕が生まれます。本当に大切な人は、あなたをあなたらしく見守ってくれます。少しずつで構いません。
自分を労わる一歩を踏み出すことが大事です。
まとめ|自分を大切にするとは「自分の味方になること」
自分を大切にするとは、完璧であることや、誰かに合わせることではありません。
少しずつ自分を労わり、心と体の声に耳を傾けること。今日の小さな行動も、自分を大切にする立派な一歩です。
あなたが自分を労わりながら、安心して毎日を過ごせることを願っています。



