なぜ無駄なことや意味のない時間が、人生を幸せにするのか？

人生において無駄なことや
意味のないことをしたくない、
そんなあなたへ。


突然ですが、質問させてください。

これは結構、難しい質問だと思います。


幸せな時もあれば、
そうじゃない時もありますからね。


では、別の質問をします。

人それぞれ、大事なことは違います。


・仕事が大事な人は、仕事を頑張る。
・恋愛が大事な人は、恋人のことを考える。
・健康が大事な人は、健康的な食事や運動、健康的な生活をする。


こんなふうに、
何かを頑張る人は多いものです。


そしてカウンセリングでご相談に乗っていると、

こう言われることがあります。


無駄な時間を過ごしたくない、
ダラダラすることに罪悪感を
抱えている人が少なくありません。


この記事では、何かに焦り、
生き急いでいる人が幸せに生きる為には、
どうしたらいいのか。


カウンセリングの現場から
見えてきたことを解説します。


こんにちは。
公認心理師の大城ケンタです。
よろしくお願いします。



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無駄なことや、意味がないことを嫌がる人

カウンセリングをしていると、
何か焦っている人が多いです。


早く目標を達成したい人です。

常に焦っています。


そうなると、


・ゆっくりご飯を食べている場合ではない。
・ゆっくりお風呂に入っている場合ではない。
・のんびりお散歩している場合はない。
・ゆっくり寝ている場合ではない。
・のんびり、ダラダラしている場合ではない。


そう考える人も少なくありません。


焦る気持ちで生きている人。
義務感で何かを取り組んでいる人。


こういった人は幸せを感じにくいのです。

無駄なことをしない人が幸せになれない理由①

早く目標を達成したいと焦る人は、
幸せを感じる余裕がない。


その理由は、
「心ここにあらず」
という状態だからです。


【質問1】

〇健康の為に、仕方なく野菜を食べている人。

〇野菜が好きで、美味しさを味わって食べる人。

どっちが幸せでしょうか？


【質問2】

〇早く結婚したいと、焦っている人。

〇しっかり寝て、美味しくご飯を食べて、お風呂にゆっくり浸かってリラックスしている人。

どちらが幸せでしょうか？


【質問3】

〇休日も仕事のことを考えて、忙しい人。

〇残業が少なく、休日はのんびり寝て、ゴロゴロしてリラックスしている人。

どちらが幸せでしょうか？


【質問4】

〇目的地まで全力で自転車を漕いでいる人。

〇目的地までのんびり歩いて散歩している人。

どちらが幸せでしょうか？


答えは明白です。


各質問の前者は、
早く目標を達成したくて、焦っている。
だから心の余裕がない。


後者は、リラックスしたり、
心地よい感覚を心で味わっている。
だから心に余裕がある。


だから、後者の人のほうが幸せです。


早く目標を達成することよりも、
今この瞬間を「いい気分」で過ごすほうが
幸せだということです。

無駄なことをしない人が幸せになれない理由②

何かに焦って、生き急いでいる人は、
幸せにはなれない。


その理由をもう一つを挙げます。


今の自分を否定しているからです。

こういった自己否定が深層心理にあります。


・仕事ができる自分はOK
・仕事ができない自分はダメ


・結婚している自分はOK
・結婚していない自分はダメ


・健康的な生活をしている自分はOK
・健康的な生活をしていない自分はダメ


・特技や資格がある自分はOK
・特技や資格がない自分はダメ


・頑張っている自分はOK
・頑張っていない自分はダメ


このような構図になっています。


今の自分を否定し続けて、
幸せになれるはずがありません。


自分を否定していると、
常に不足感や焦燥感があり、
心が満たされないのです。

無駄なこと、意味のないことをしよう

さて、ここまで結果を求めすぎて
焦っていては幸せにはなれないことを
説明しました。


そこで、私たちがやるべきことは、次のことです。


無駄なことや、
意味のないことをして、
いい気分で過ごすこと。


具体的には、以下の4つです。

「仕事が一番、恋愛や結婚が一番」
という人にとって、これらは優先順位が
落ちるかもしれません。


なぜなら、何の生産性のない活動だからです。


ところが、
「食事、睡眠、入浴、何もしない時間」
この4つの優先順位を上げるだけで、
人生における幸福感は高まります。


ストレスが多い人は、
ぜひこの4つを変えてみてください。


それでは1つずつ紹介します。

【食事】

食事は栄養補給をすることだけが
目的ではありません。


食事は空腹を満たすことだけが
目的ではありません。


食事は、いい気分で、美味しく味わうことが大事。


では具体的にポイントを紹介します。


①食べたい時に食べる

お腹が空いてない時は、無理して食べない。


②食べたい物を食べる

食費や体の健康を考えて、
自分が食べたくないものを
仕方なく食べているとしたら、それをやめる。


一般的に不健康と言われる甘いものや、
多少値段が高くても、食べたい物を食べることで、
いい気分になれるのなら、そちらを優先しましょう。


③ゆっくり味わってよく嚙む

テレビや動画を見ながら食べるのではなく、
口の中に入っている食材を嚙み締めて、
丁寧に味わってください。

【睡眠】

睡眠時間は十分に取れていますか？
寝ることに罪悪感を感じていませんか？


「仕事が沢山あって、寝ている場合じゃない」

「寝てる時間があれば、
もっと何かしたほうがいいんじゃないか」


こう考えていては、
毎日がしんどいのは当たり前です。


体も心も休まりません。


寝てる場合じゃないと考える人は、
今より1時間だけでも睡眠時間を
増やしてみて下さい。


睡眠時間を減らすことは、
自分の体に鞭を打っている
ようなものと考えましょう。

【入浴】

お風呂って何の為に入ってますか？
体を洗って清潔を保つ為？


体を洗うことが目的なら、
シャワーでもいいですね。


確かにそうなんですが。


リラックスする為に
お風呂に入ることをオススメします。


現代人はリラックスする場所が少ないです。


日常の中でリラックスできる場所として
最適なのが「お風呂」です。


シャワー派の人も、お風呂にお湯を溜めて、
週に2回でもいいので湯船に浸かってください。

【何もしない時間を持つ】

ぼーっとしたり、ダラダラすることって、どう思いますか？

このように言われたことはないでしょうか。


世間一般のイメージとして、
「ダラダラすることは良くない」
という風潮があるかもしれません。


これは見方を変えると、
常に頭を使っていることになります。


頭を休めて、ぼーっとする心地よさを
感じる暇がないのです。

このようにリラックスして心地よく
過ごせる時間を増やしてください。


ちなみに、アメリカでは大きな公園で
女性が水着で寝転がって、
ゆったりした時間の中で日光浴をしています。


日本人は観光スポットを巡ったり、
アクティビティをしたり、
何かをしたがる傾向にありますが、
ぜひアメリカ人を見習いたいものです。

まとめ

人生には無駄だと
思えることが沢山あります。


近所のスーパーに行くには、
歩くより、自転車や車のほうが早いです。


自転車や車のほうが効率的です。


でも、歩いて行くことで、
時間がゆっくり流れて、
心に余裕が生まれます。


道端に咲いている花を見て
綺麗だなと心が温まる。


それは歩いて行くからこそ感じるもの。


目的地に早く辿り着こうとすることは、
ある意味で、心を無くします。


だから、
早く目標を達成しなくていいし、
頑張らなくていい。


いや、正確に言うなら、
意欲的で前向きな気持ちで
頑張りたいと思うなら、頑張ればいい。


でも、義務感や焦燥感がある状態で、
頑張るのはお勧めできません。


無理やり頑張っても、
幸せを感じることはできないからです。


幸せとは、無駄なことや意味のないことを
楽しむことにあるのではないでしょうか。


ぜひ無駄な時間、意味のない時間を、
心地良く、いい気分で過ごして、
幸せな気分を味わってください。


それが幸せな人生となるでしょう。


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