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桂典子

「主婦の目線」を大切にする一級建築士

桂典子(かつらのりこ) / 一級建築士

汎美設計一級建築士事務所

コラム

【賃貸マンションリフォーム】寝室に必要な収納設計

2016年11月13日

テーマ:入居率をあげる女性が喜ぶ賃貸マンション

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え

「眠る」だけではない寝室の役割

一般的に寝室の役割は二つあります。一つは当然、「眠る」場所としての寝室ですが、もう一つは「着替える」場所としての寝室です。

つまり寝室の収納設計で重要なポイントは寝具と洋服の収納場所を確保するということになります。

寝室にベッドを置き、さらに洋服ダンスを置くとなると、よほど大きなスペースがなければ窮屈で居心地の悪い部屋になってしまいます。

寝具や洋服をしまうには大き目な収納が必要となりますので、設計の段階でこれらの収納場所をしっかりと確保することが、リフォームのポイントとなります。

また寝室が和室か洋室によっても収納設計は変わってきます。今回は和室、洋室、それぞれの場合の寝室の収納設計で必要なポイントについてご説明します。

寝室が和室の場合の収納設計のポイント

寝室が和室の場合、一般的な収納といえば押入れとなります。押入れは高さもあり奥行もあって布団などの大きな物をしまうのには最適ですが、逆に小物などをしまう場所としては適していません。奥にしまった物などの出し入れが困難になってしまうからです。

また和室では、ベッドではなく布団で眠ることが多いと思います。布団は毎日上げ下ろしをしますので、洋服ダンスが部屋にあっても家具類が部屋を占領して「くつろぐスペースがなくなってしまう」ということは避けられるかもしれません。

ただし、ワンピースやスーツなど畳まずに吊るす服をしまう場所も必要となりますので、和室の雰囲気をそぐわない形での備え付けのクローゼットがあると重宝します。

寝室が洋室の場合の収納設計のポイント

洋室での一般的な収納と言えばクローゼットとなります。壁一面をクローゼットにすれば、夫婦など二人分程度の洋服ならば、おおよそ収納することができるのではないでしょうか。後の問題は寝具です。

ベッドで眠る場合でも、季節によって掛布団や毛布などをしまう場所は必要です。クローゼットは押し入れと違い、あまり奥行がないため、布団などのかさばる物をしまう場所としては適していません。

そこで寝室の隣にドア一つで出入りできるウォークインクローゼットを作るという方法があります。確保できる広さにもよりますが、洋服の他、寝具をしまうこともできますし、場合によってはタンスをそこに設置できるようにしても便利です。

寝室は、家の中でもくつろげる空間のひとつですが、しまう荷物は寝具や洋服などその大きさも種類もさまざまです。これらを上手に収納するためには、和室であっても洋室であっても収納スペースを作るのはもちろん、そのスペースをいかに上手に使いこなすかがポイントになってきます。
プロにご相談いただければ、スーツやシャツに合わせた高さのパイプ、ワンピースやコートに合わせたパイプを設け、その下に引きだし収納を設けるなど細かなリクエストに応じることができます。

この記事を書いたプロ

桂典子

「主婦の目線」を大切にする一級建築士

桂典子(汎美設計一級建築士事務所)

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