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桂典子

「主婦の目線」を大切にする一級建築士

桂典子(かつらのりこ) / 一級建築士

汎美設計一級建築士事務所

コラム

【賃貸マンションリフォーム】オリジナルキッチン設計の収納ポイント

2016年11月9日

テーマ:入居率をあげる女性が喜ぶ賃貸マンション

コラムカテゴリ:住宅・建物

キッチンのタイプの変化によって収納のポイントも変わる

従来、マンションに限らずキッチンの多くは壁側や窓側に設置されていました。つまり部屋に対して背を向けて台所仕事をしていたということになります。

しかし現在は多くの家庭で、対面型やアイランドキッチンなど部屋の方を向いて台所仕事ができるようになっています。

これから賃貸マンションのリフォームでオリジナルキッチンを設計する場合においても、基本的には壁付きキッチンよりも対面式キッチンを選択されると思います。またダイニングスペースを大きく割けるのであればアイランドキッチンという選択肢もあります。

対面式キッチン、アイランドキッチンのどちらを選ぶにしても従来の壁付きキッチンとは仕様が大きく異なりますので、収納のポイントも変わってきます。

今回はオリジナルキッチン設計時の収納ポイントについてご説明いたします。

壁面収納と家電収納

壁付きキッチンに比べ対面式キッチンやアイランドキッチンの大きな利点は、壁面の大きなスペースを収納として使えるという点です。これを活かし壁面はキッチンボードなどを設置し有効に使用します。

またキッチンのスペースをあまり大きく取れない場合は、キッチンの外側からは見えづらい壁面部分に棚を設置し、食品のストックなどを収納するパントリーにするのも一つの方法です。

そして壁面収納の中に取り入れたいのが、家電をまとめて収納できる場所です。炊飯器、電子レンジ、トースターはもちろん、フードプロセッサー、ホームベーカリー、ハンドミキサーなどキッチンで利用する電気製品は思いのほか多いものです。

これらをできるだけひとつの場所にまとめ、コンセントもそこに集中させることで、延長コードなどを使うことなく、すっきりと電気製品を使えるようになります。

しまうものに応じた大きさの収納を備える

これはキッチン収納に限ったことではありませんが、収納は大きければ良い訳ではありません。入れるものや場所により、それぞれ最適なサイズがあります。

キッチンにおいても、例えば大きなフライパンや深型の鍋などを入れる場所はそれなりの大きさが必要になりますが、片手鍋や卵焼き用のフライパンなど小さい調理器具は大き過ぎる収納では逆に取り出しにくくなってしまいます。

浅い収納や小物収納など、しまうものの大きさや用途に応じた収納を適切な場所に設置することが使いやすいキッチンの鉄則となります。

またキッチン内は料理を作る上で細かい移動が多いため、その移動の邪魔になるようなゴミ箱やテーブルワゴンなどを収納できる場所も必要です。

他にも、予算に見合うのであれば吊戸棚など高い場所の収納は電動式にすることで踏み台などを置く必要もなくなり、キッチン内をすっきりと整えることができます。

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桂典子

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桂典子(汎美設計一級建築士事務所)

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