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谷光高

ゴルフの楽しさを多くの人に伝えるゴルフ場経営者

谷光高(たにみつたか) / ゴルフ場経営者

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

コラム

エレベーターの「閉」ボタンを押さない

2015年2月25日 公開 / 2019年1月2日更新

テーマ:社会人に役立てて欲しい「ゴルフの効用」

コラムカテゴリ:趣味

エレベーターに乗って誰も押さない「閉」ボタン

2013年1月、18年ぶりに海外に出ました。行先はアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ。
サンフランシスコ市街
約1か月の旅の間で、一番印象に残り、そして最も我慢したことがあります。
それは“エレベーターに乗って「閉」ボタンを押さないこと”です。

アメリカの人だけでしょうか?
エレベーターに乗って、誰ひとり「閉」ボタンを押さないのです。
勝手にドアが閉まるまで、じっと待っているのです。
誰ひとり押しません。自然に閉まるまでの“間”を持て余しても(そう思っているのは日本人の私だけ?)、決して押さないのです。
これには驚きました。トラブルがない限り「閉」ボタンはいらないのです。
「閉」ボタンを押す
日本ではどうでしょう?
エレベーターに全員乗ったら、すぐに「閉」ボタンを押していませんか?
途中の階で人が乗り降りするときにも、人の動きがなくなったとみるやいなや「閉」ボタンを押していませんか?
自分でなくても、ボタンの近くにいる人が、必ずと言っていいほど押しているでしょう。
しかも閉まり始めるまで連打で・・・

交差点を渡るとき、一番前に陣取りませんか?
ホームで電車に乗るとき、降りる駅の階段付近に止まる車両を選んで乗りませんか?
車を運転していると信号で待っている時間がもったいないとイライラしませんか?
満員電車
都会で生活していると、これらのことを気にするかしないかで、すごく時間の差がでるように感じます。
でも、そんなに急いでも、実際には1、2分程度の差しか得られません。1分もないかもしれません。その時間で何が出来るでしょうか?
大したものは何も得られないのではないですか?
むしろストレスが増えるだけです。

早く目的地に付きたいのであれば、十分時間の余裕を見て出掛ければいいのです。

ゴルフは時間にがんじがらめ

ゴルフでも同じです。
考えかたによっては、ゴルフは時間にがんじがらめ。
1分単位のスタート時間に遅れないように気を付け、適切なプレーペースを守るようにラウンド時間にも気を付け、その上ゴルフルールでは、ボール探しは5分以内とまで決められています。

でも、これらを常にギリギリに時間をいつも気にしながら行動するのか、それとも、クラブを数本持って移動したり、暫定球を打ったり、あらかじめ準備を怠らないようにして時間に余裕を持って行動するのか、すべてはゴルファーの考え方次第です。
「パス」お先にどうぞ
高速道路を車で走っていると、追い越し車線と走行車線を1台ずつ追い越しながら、左右行ったり来たりしている車。それでも次の料金所に近づくと、ずいぶん前に追い抜いて行ったはずのその車がすぐ前方に見えているのです。
そんなに急いでも、目的地に着くころにはほとんど差はありません。
反対にスピード違反で捕まってその分遅くなったり、万が一事故にあったりすると、時間に遅れるだけでは済まないことにもなります。

また追い抜かれるのを嫌い、前の車との間隔を空けずに走る車もあります。これも車1台が前に入っても、ものの数秒しか変わらないにもかかわらず、事故のリスクだけが高くなるのです。

そんなリスクを負うだけの事情があるときなどめったにありませんよね。

ゴルフでは、プレー時間が遅くなると30分や1時間のロスが出るので、それを我慢してくださいとはいえません。他のゴルファーにそのような迷惑を掛けないように適切なプレー時間を守る必要があり、またその限られた時間の中でゆったり楽しむため、無駄のないように準備を怠らないことが大切なのです。

心にゆとりある人間になりたい

サンフランシスコに滞在中は、時間に対する考え方を反省し、心に余裕を持つため、決してエレベーターの「閉」ボタンを押さないように努めました。

日本に帰国してからも、少しの間は頑張りましたが・・・ダメですね、すっかり「閉」ボタンを押す癖が戻ってしまいました。
エレベーターの中で
エレベーターは黙って乗っていれば、自然にドアは開閉します。
せめてそれを待つくらいの余裕のある人間でありたい、それを実行できる心のゆとりを持ちたい、そして時間を有効的に使えるゴルファーでありたいと思っていますが、それが非常に難しい典型的な日本人の私です。
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