ゴルフで「メンタルコントロール」を身に付ける
亡くなってもなお、関西が生んだ「日本プロゴルフ界のドン」と言えば、いまだ杉原 輝雄プロの名前が真っ先にでます。
癌が原因で亡くなられたのは2011年です。
ごく最近まで現役でプレーされていた方、しかも関西が生んだ「日本プロゴルフ界のドン」にも関わらず、杉原プロのプレースタイルなどについては、私はほとんど知りませんでした。
恥ずかしながら、今、はじめて杉原プロのゴルファーとしての偉大さが分かってきました。
杉原 輝雄(すぎはら てるお、1937年- 2011年)プロは、大阪府茨木市出身のプロゴルファー。生涯現役を標榜して、シニアツアーと並行してレギュラーツアーにも出場を続け、約50年に渡って現役を続行してきた存在感の大きさから、日本プロゴルフ界のドンと呼ばれました。
1957年のプロ入り後、1962年の日本オープン選手権を皮切りに、2008年までに通算63勝(うち海外1勝、シニアツアー8勝)をあげられています。
杉原プロの練習量の多さは有名で、かつ先進的な道具に対しても積極的に取り入れ、特に162cmとプロスポーツ選手としては小柄な体格をカバーするために、1990年代には47インチというシャフトの長いドライバーにも取り組み、長尺ドライバーの先駆者とも言われています。
実力がつくほどエチケットマナーには気を配れ
そんな杉原プロは、ゴルフマナーに対しても厳格な方でした。
ティショットやホールアウト時のカップインで観客から拍手を受けると、大抵のプロが帽子やサンバイザーの鍔に手を触れて終わりのところを、杉原プロは必ず帽子を取って頭を下げていたそうです。
また、杉原プロは、ティショットを打つと、ボールの落下地点まで全力疾走をしていました。
矢野 東プロは「とにかく走っているイメージがありますね。マナーにも厳しい方だった。マナーの面では、もっと杉原さんという選手の生き方を伝えていかなければならないと思います。」杉原プロの印象について述べています。
2014年マイナビABCチャンピオンシップ優勝の小田龍一プロは、
「杉原さんといえば、折れたティやタバコの吸殻を拾いながらプレーする姿が印象的。自分もそういう点を見習って、マナーでも尊敬される選手になりたいと思います。」と語っています。
試合会場で、ティペッグの切れ端やゴミを拾ってる杉原プロの姿を見た人も多いのではないでしょうか。
ミスショットのあと、持っているクラブで芝を叩いたプロを見て、
「試合をさせてもらってるコースは、プロにとって自宅の居間と同じ!部屋の床にゴミが落ちてたら拾うやろ!」
と諫めたこともあるそうです。
また、ゴルフルールにも厳格で、尾崎将司プロが、バンカーショットの落としどころの芝を踏みつけているのを見た杉原プロが、「ライの改善、ペナルティーだ」と指摘したのも有名な話。天下の尾崎プロも杉原プロの前ではふんぞり返れなかったようです。
生涯現役の信念を貫き、成績に関係なく、ゴルフファンに愛され続けた杉原 輝雄プロ。
プロと名の付く者はその言動に責任を持ち、アマチュアのお手本となるようなマナーで、さわやかな試合を見せるということに最後までこだわり続けた杉原 輝雄プロの偉大さに初めて気づくことができました。
このようなプロゴルファーが、これから一人でも多く活躍されることを心より期待します。
杉原プロは、著書でこう述べられています。
「人生とゴルフはよく似ています。堅実に守り、ミスを少なくして乗り切らなければならないのです。人と出会えば大きな声で挨拶して、時間やルールを守り、常にマナーに気を配る。ゴルフ場で当然のこととして心掛けたことは、人生において自分を守ることにつながってくれたのではないでしょうか。
ゴルフをしたことによって、いろんな人と知り合えました。あるがままの状態でボールを打ち続けることが、ボクの人生の勉強でした。手前味噌かもしれませんが、ゴルフによってボクはすべてのことを教えられたと思っています。」
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