ゴルフルールで、カラー(グリーン・エッジ)はグリーンの中?それとも外?
2016年4月、LPGAツアー スタジオアリス女子オープン(兵庫県花やしきGCよかわC)に出場した鬼頭桜プロが、初日の10番ホールパー5で、完全にカップインしていない状態で球を拾い上げたことを認めて失格処分になりました。
鬼頭プロの第3打はカップとピンの間に挟まれていました。
カップインでチップインイーグル!と思い込んだ鬼頭プロは、ボール上部がカップ縁より上に出ていた状態のまま拾い上げて、11番ホールもプレーを続行。規則では、ボール全体がカップ内に収まらなければホールアウトとみなされないため、10番ホールをホールアウトしないままに次のホールでプレーしたところで、ゴルフ規則3―2「ホールアウトの不履行」に抵触してしまいました。
ゴルフではプレー中、あらゆる境界線に遭遇します。
境界のラインに近いと「これはセーフ?アウト?」「バンカーの中?外?」など、どちらか迷うなんてことも多々あります。
知らないために競技で失格となったりペナルティーを科されたりして、損をすることのないように、しっかり覚えておきましょう。
①ボールが、「ホールに入った」ことになるのはどこ?
ボール全体がホールのふちよりも完全に下にあるとき、そのボールは「ホールに入った(Holed)」と言います。(用語の定義27)
ボールが少しでもホールからはみ出ているときには、「ホールに入った球(Ball Holed)」にはならないので、入ったと思ってボールを拾い上げないようにしましょう。
カップインをしていないボールを拾い上げるには「マーク」しなければなりません(規則20-1)。
もしマークをせずに球を拾い上げた場合は1罰打となり、ホールのふちに球を旗竿によりかからせてプレースとなります。
拾い上げる前に、旗竿を揺り動かすか抜くかして、ボールをホール内に完全に落とせば、その時点で初めて「最後のストロークでホールアウトした」ものと認められます(規則17-4)。
②パッティンググリーン上のボールとなるには?
パッティンググリーンにボールの一部でも触れていれば、そのボールは「パッティンググリーン上のボール」となります。
ただし、パッティンググリーンの周囲にある「カラー(もしくはグリーン・エッジ)」は、パッティンググリーンではありませんので、マークして拾いあげるような行為には注意してください。
③ティーインググラウンドの区域
第1打目をプレーするティーインググラウンドとは、前方と横の辺を2つのティーマーカーの外側の先端を結んだ線として、両側の奥行きを2クラブレングスで囲い込んだ長方形の区域を指します。
ボール全体がこの区域の外にある場合、そのボールは「ティーインググラウンドの区域外にあるボール」となります。
④バンカーの区域
バンカーのふちや、バンカー内で草に被われているところはバンカーではありません。
ボールがバンカー内にあるか、ボールの一部でもバンカー内に触れている場合、そのボールは「バンカー内のボール」となります。
バンカーの限界は下方に及びますが、上方には及びません。
⑤ウォーターハザードの境界
コース内の海や池、川などの場所を定める区域であるウォーターハザードは黄色の杭や線、またラテラル・ウォーターハザードは赤色の杭や線で標示されています。
隣接する杭同士の内側(コース側)を結んだ線が境界線となり、杭自体は(ラテラル・)ウォーターハザード内にある障害物として扱われます。
完全にボールが(ラテラル・)ウォーターハザード内にあるか、ボールの一部でも(ラテラル・)ウォーターハザード内に触れていれば、そのボールは「(ラテラル・)ウォーターハザード内のボール」となります。(ラテラル・)ウォーターハザードの限界は上下に及びます。
⑥アウトオブバウンズ(O.B)の境界
O.Bの境界は通常、白杭や白線で標示されます。白杭の場合、隣接する白杭同士の内側(コース側)を結んだ線が境界線となり、杭自体はO.Bにある固定物となります。
ボール全体が、この境界線の外側であるO.Bにあるときには、そのボールは、「O.Bのボール」となります。ボールの一部がO.B線に掛かっていても「O.Bのボール」ではありません。また、O.Bの線は上下に及びます。
◆参考文献
ゴルフルール早わかり集:公益財団法人日本ゴルフ協会
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