青杭や白線で囲われている「修理地」にゴルフボールが入ったらどうするの？

2014年11月29日公開 / 2019年1月2日更新

テーマ：これだけは知っておきたいゴルフルール

コラムカテゴリ：趣味

修理地（グラウンドアンダーリペア）について

冬はゴルフにとってシーズン・オフとなります。
また南の温かい地方以外のゴルフ場の芝生では、枯れたような色の休眠状態となります。
ゴルフコースの管理部門であるグリーンキーパーは、この時期を利用して様々なコースの改修工事を行います。
大規模なゴルフコースの改造工事でなくても、ティーインググラウンドを新設したり、ハザードを新設したり、木を移植したりなど小規模のコース改修工事は、毎年多くのコースで行われます。またコース内の設備改修で、スプリンクラー設置などの散水工事、カート道路の工事、排水工事などもこの冬の時期を利用して行われます。

そうすると、コース内のあちらこちらで、グリーンキーパーによる修理地の標示が示されます。改造中や工事中の区域などが「修理地」になります。工事後であっても張り替えたばかり芝生の養生をしなければならないで、長期間にわたり「修理地」となります。

通常、青杭か白線で「修理地」を囲むように標示されており、この杭と白線は「修理地」に含まれます。
また、標示がなくても他に移すために積み上げられているものや、グリーンキーパーが作った穴なども「修理地」となります。ただし、コース上に残された刈り草や動かす意思がなく放置されているものは「修理地」となりません。

この修理地内は、危険なのでむやみに立ち入らないようにしてください。排水工事などで堀った穴をふさぐために敷いたパネルが置いてある上を歩いたりすると、人がのった重みでパネルが割れて、穴に落ちてしまうかもしれません。

また工事後であっても、芝生の養生をしていることが多々ありますので、芝生保護にご協力をお願いします。

この修理地に球が入った場合には、罰なしに救済を受け、球を動かすことができます。
また、救済を受けるために拾い上げた球に泥などが付着している場合は、ふき取ることができます。

修理地からの救済法

Ⓐスルーザグリーンの修理地内に球がある場合
ホールに近づかずに障害を避けられる、ハザードとグリーン外の場所で、球から最も近い場所「救済のニヤレストポイント」を決めます。その決めた場所から、１クラブレングスの区域内にドロップします。

Ⓑバンカーの修理地内に球がある場合
そのバンカー内でホールに近づかずに障害を避けられる、球から最も近い地点にドロップします。もし、バンカー内にドロップする場所がない場合には、ホールと球を結んだ、球の後方線上のバンカー外にドロップとなりますが、この場合は、『1罰打』となります。

Ⓒグリーン上の修理地に球がある場合
ホールに近づかずに、障害を避けられるハザード以外の場所で球から最も近いところにプレースします。

「修理地」からそのまま打たずに、適切に救済を受けてプレーすることを心掛けてくださいね。

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