ゴルフで「空振り」と「素振り」、決めるのは誰?
ゴルフコースにとって樹木の存在は、魅せるという景観性の観点から重要な要素です。日本の名コースと呼ばれるゴルフ場では、必ずホールを飾る美しい樹木が存在しています。樹木は美観だけではなく、戦略上の人為的な障害としての役割もあります。そのため、ゴルフルールにおいては、樹木に係わるルールが細かく必要であり、また存在しています。
今回は「もしもボールが木の枝に乗ってしまったら」という時の処置について説明したいと思います。
確認もせずにボールを落とさない!
木の枝に乗っているボールの一部が見えていたとしても、自分のボールかどうか確認できなければ、「紛失球」として1罰打となり、前の位置から打ち直しとなります(規則27-1)。
自分のボールという確証がないので、とりあえず木を揺すってボールを落としてみたら、やっぱり自分のボールだったという場合。この場合は、“とりあえず落とす”という行為をしたために、ボールを動かした時点で1罰打。その上でボールを元の位置に戻すか、さらに1罰打を付加して「アンプレヤブル」の処置をとらなければなりません。
もしも落としたボールをそのまま打てば、「誤所からのプレー」として、さらに2罰打となります(規則20-7c)。
適切な処置は?
それでは、どう処置すれば一番良いのでしょうか?
まずボールを下へ落とす前に、「球の確認」(規則12-2)を宣告するとともに、もし自分のボールだったら「アンプレヤブル」の処置を行うことを周囲に伝えてからボールを落とすと、アンプレヤブルの1罰打の付加だけで済みます。
落としたボールを確認してみたら、同伴プレーヤーのボールだったという場合は、「局外者」が動かしたとして、ボールの持ち主には無罰で、元の位置にボールを戻すか、「アンプレヤブル」の処置となります。
処置の手順
■自分のボールが木の枝に乗っている場合の処置の手順です。(裁定28-11)
①自分のボールの確認とアンプレヤブルの宣言をし、1罰打を付加します。
②ボールを確認後、樹上のボールの真下の位置を決めます。
③その位置からホールに近づかず、クラブ・レングス以内にドロップするか、
④またはホールと真下の地点を結んだ後方延長線上にドロップ、
⑤もしくはボールを打った元の位置のできるだけ近いところからのプレーとなります。
ボールを落とそうにも、どうやっても届かない場合は、別のボールに変えてもOKですよ。
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