プレー中、打ったボールが失くなったときのゴルフルールとマナー 「O.B」と「暫定球」
日本のゴルフ場は多くが山間部にあり、様々な動物や鳥たちを見掛けます。これもゴルフの楽しみのひとつと言えます。
イノシシなどコースの芝を掘り返す害獣もいますが、プレーヤーが最も迷惑するのが、カラスです。
夕方に何羽も来て「カ~、カ~」鳴かれるのも気持ちの良いものではありませんが、カラスで最も迷惑するのが、ボールなどをくわえて持って行ってしまうことです。
もしもフェアウェイに止まっているボールがカラスに持って行かれてしまった場合、どのように処置したらよいのでしょうか?
カラス=「局外者」
カラスは、ゴルフ規則上「局外者」として扱います。
「局外者(Outside Agency)」とはゴルフプレーに直接関係がない人のことで、ストロークプレーにおいては競技者サイドに関係がない人など、マッチプレーにおいてはマッチに関係がない人などのことです。審判員やフォアキャディー、カラスなどの動物などは「局外者」になります。
「局外者」によって止まっているボールが動かされた場合、罰なしにその球をリプレースしてプレーを再開します(規則18-1)。ボールをすぐには取り戻せないときは別の球に取り替えることができます。
止まっていた場所が確定できない場合は、ボールのあった場所のできるだけ近い所にそのボールをドロップすることになります(規則20-3c参照)。
ほんとにカラスが持って行った?
カラス(局外者)によって動かされたものとして処置するためには、「カラスがくわえていくのを見た!」というように、そのことがほぼ確実であるという証拠が、またはそれ以外には考えられないという客観的な事実が必要となります。
例えば、ティーショットを打って第2打地点に行ってみたときにボールがない場合。「ボールは確かにフェアウェイに向かって真っ直ぐ飛んだはずなのに見当たらない。たぶんカラスが持っていったんだ!」というように確実な証拠がない場合、そして誰一人、カラスが持っていく現場を確認していない場合は、局外者に動かされたとして扱うことはできません。5分探してもボールが見つからなければ紛失したものとして処置しなければなりません。
ティーショットした後、ボールがフェアウェイに止まったのがはっきりと見えていた。そのすぐ近くでカラスが数羽いるのも同時に見えていた。そして第2打地点にきたときにはカラスとともにボールがなくなっていた、ということであれば「局外者に球が動かされた」と判断することができます。
このような客観的な事実的確証が必要な問題は、ケースバイケースで判断することになります。
カラスについて
カラスは鳥類のなかでも最も知能が発達しているとされています。ある程度の社会性を持っていて、協力したり、鳴き声による意思の疎通を行っているそうです。色や紫外線を識別でき、人間の個体を見分けて記憶したり、植物・家畜やペットを含む哺乳類・鳥類などを区別して認識できるといわれています。
雑食性で生ゴミや動物の死骸をついばんでいるところがよく目撃され、都市部では食物を得るためにごみ集積所を荒らすという行動や、農耕地では農作物を食害するという行動が問題となっています。
有馬カンツリー倶楽部では、カラスにボールを持って行かれるよりも、ゴルフカートのカゴに入れている食べ物やお客様の私物を持っていかれたりします。カゴにカバーをして対処していますが、時にはそのカバーを上手にはずしてくわえていったりもする“やっかいな奴”です。
「カラスなんかのバカにされてたるか!」と躍起になっていますが、上の方からバカにするような「カ~、カ~」という鳴き声が悲しく聞こえてきます。
皆様、11番、12番ホールが要注意です。お気を付け下さい。
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