「サブ(予備)グリーン」の取り扱いルールについて
カラーとは?
パッティンググリーンの周囲にグリーンより少し高く刈られている50㎝から75㎝ぐらいの幅の部分を「カラー(Collar、襟の意味)」や「グリーン・エッジ(Green edge、グリーンの縁の意味)」と呼んでいます。※ここでは「カラー」と呼びます。
多くのゴルフ場では、パッティンググリーンと同じ種類の芝で刈る高さだけを変えて「カラー」をつくっています。
「カラー」の特徴としては、外部から転がってきた打球がグリーンに入ることを阻むとともに、グリーンで強くパットした打球が、グリーンの外に出ることを防ぐ防護壁として作用していると考えられます。
カラーはパッティンググリーンの一部ではない!
それではこの「カラー」は、どのように解釈すればよいのでしょうか?
パッティンググリーンと同じ芝なので、グリーンと同じルールを採用してもよいのでしょうか?
ゴルフ規則では「カラー」や「グリーンエッジ」の概念や規定は何もありません。その言葉すらルールブックには出てきません。いつから「カラー」が付けられるようになったのか、本当のところどういう意図で作られ始めたのか、今のところ私には分かりません。ルールにパッティンググリーンとして明記されていない以上、「カラー」部分はパッティンググリーンではなく、スルーザグリーンとなります。※スルーザグリーンとは?
「グリーンのフロントエッジまでの距離」はグリーンとカラーの境目の地点
ピン(旗竿)までの残りの距離を示す指標としての「グリーンのフロントエッジまでの距離」とは、パッティンググリーンとカラーの境目のポイントまでの距離のことです。
このフロントエッジ・ポイントは、フェアウェイIP地点からグリーンセンターを結んだ線上にあるカラーとグリーンの境目の地点となります。
「本日のピンポジション」で「グリーンエッジから○ヤード奥」とある場合、カラーの内側からの距離を見るようにしてください。
※ホールの距離についてはこちら
カラーの上からできないこと、できること
★パッティンググリーンでできるが、カラーではできないこと
①カラーにあるボールを、拭くことを目的にマークして拾いあげることはできません。
もしマークして拾い上げた場合は、ボールを動かす行為となり、規則18-2の例外を除き、1打のペナルティーが課せられ、リプレースしてプレーを続けることになります。
②ボールの近くのカラー部分に邪魔なボールマークがあっても、「ライの改善(ボールを打ちやすくすること)」とみなされるために修復することはできません。
★パッティンググリーンと異なり、カラーではできること
①カラーからは、ウェッジ(距離の短いショット用にデザインされたアイアンクラブで、高いボールを打つことの出来るクラブの総称)でもパターでも打つことができます。ウェッジで打つ人はいないと思いますが・・・
②カラーから打ったボールがピン(旗竿)に当たってもペナルティは課せられません。
少しでもボールがグリーンに触れていたら「グリーン上」の扱いになる!
では、ボールがどの状態にあれば「パッティンググリーン上」にあるとみなされるのでしょうか?
これは、パッティンググリーンの定義により、少しでもグリーンに触れていれば、「パッティンググリーン上」にあるとみなされます。
グリーンとカラーの両方にボールが接触している場合、「パッティンググリーン上」となり、パッティングの対象とみなされます。
もしもこんなときは・・・
①カラーにあるボールから、ホールまでのパットの線上にあるパッティンググリーン上のボールマークを打つ前に修復できるか?
⇒パッティンググリーン上のボールマークは修復できます。
②カラーにあるボールから、ホールまでのパットの線上にあって、しかもパッティンググリーンとの境目にあるボールマークを打つ前に修復できるか?
⇒ひとつのボールマークのパッティンググリーン部分のみ修復することは不可能なので、全体を修復することができます。
*******************************
Facebookにおいて具体的なマナーやルールの事例を写真付きで毎日更新中!
ぜひご覧ください。
「今からでも遅くないゴルフマナー&ルール」
*******************************
『なぜ、ゴルフ場でジーパンはNGなのか? ~もう迷わない。ゴルフ場での服装選び』
amazon 電子書籍本の販売ページはこちら(kindle版)
*******************************
ディボット・スティック専用サイトはこちら
アマゾン・ショップはこちら
*******************************
新有馬開発株式会社/有馬カンツリー倶楽部
〒669-1334 兵庫県三田市中内神南山841
TEL:079-565-2111 FAX:079-565-2121
URL:http://www.arimacc.jp/
******************************