夫を「信じていた」という盲目

テーマ:ムラコシズム、つぶやき



私たちの生活の中で、何でもかんでも、疑いながら暮らしてはいません。
ある程度は信じて、疑わずにいられるから、安心と言えるのです。だから、夫の浮気に気付かないという事は、無理ない事なのですが
何年も気づかないというのは、信じていたというより「鈍感」過ぎます。

【信じるという名の無関心】


ある意味、信じていたという言葉に胡坐をかいて、
夫に無関心だったとも言えるのです。

もちろん、人生には色んな時期があるので、子育てに追われて
夫どころじゃない、という事もあるでしょう。
でも、それって、子育ては何年で卒業という区切りのない事です。

むしろ、乳児の頃はママの手を取られる事ばかりで、ようやくそこから卒業できるのは
子供が自分で服を着られるようになったり、お風呂に一人で入れるようになったりという
時期が、少し手が離れたという表現をします。

【思春期の教育はパパの出番】


しかし、子供から手が離れると、今度は心の目が離せなくなります。
特に思春期になると、行動にも目を向けないと、横道に反れる事もあります。
しかし、この部分はどちらかというと、ママの役目というより、パパとの共同作業。

つまり幼児を卒業すると、夫婦が協同作業で、子供に心を傾けないといけないのです。
特に、弟や妹が出来ると、これはママの手がまた取られる事になり、上の子供は
パパの手仕事が増えるのです。

でも、育児に、協力的なパパばかりじゃありません。
または、パパの仕事の種類で、協力したくても、出来ない事もあります。



そうした時に、ママはワンオペで、髪の毛を振り乱して育児に追われる為
夫に対して不満を募らせます。

そんな事で、夫婦は一層、気持ちが離れて行って、時には夫が
浮気を始める事は珍しくありません。

そこで、私の所へ相談が寄せられるのですが、そんな時に妻が
決って言う事に「夫を信じていた」と言われます。

もちろん、浮気なんて、出来る人じゃないという信頼感もあるかもしれませんが
ここで相談に来られる妻のケースに限って言うと本当に信じていたのか?と言う事です。

【育児非協力への怒り】


むしろ信じていたというより「育児非協力への怒り」が、夫への無関心に繋がっていったと思います。

こんな風に書くと、夫の浮気までが妻の責任のようき聞こえるかもしれませんが
そうではありません。

ただ、私が言いたい事は「浮気に気付けなかった」事を「信じていた」という事に置き換えてはいけません。
夫の浮気への無関心や気づけなかった事は怒りの変形である事を知って欲しいのです。
妻である貴女は、怒っていたのです。

説教を言いたい訳ではありませんが、「信頼する」とは「信じて頼る」と、書きます。

でも、夫婦の間で、怒りの気持ちが強くなると、頼れなくなるのです。
また、中には、元々妻が勝気であったりすると、夫を頼ったり、甘えたりが苦手です。



【妻は甘え下手】


つまり信じているという妻に限って、甘える事が下手なのです。

そして、ここの登場するのが浮気相手なのですが、甘え上手なタイプが多いのです。
それに反し、男性はだいたい便りにされたり、甘えられる事を喜びます。
もちろん、浮気をする夫が一番悪いのですが、夫婦関係が冷え切っている時に
女性から甘えられると、乾いた土に水をやるような物。
男性はそれを自分を大切にしてくれていると勘違いします。

元々、夫に甘えられない妻のボーイッシュな性格と、おだてに弱い夫との
組み合わせで、浮気心が、入り込みます。

【怒りの反動でセックスレスに】


妻が心の奥に怒りを抱えている夫婦に、セックスレスが起きるのは当然です。
別に、その事を関連つけて考えている訳ではないでしょうけれど、
夫の浮気の前に、セックスレスが前提となっている事が少なくないです。

今日のテーマは、苦しんでいる妻の傷口に塩を塗るような事はしたくありません。
しかし、夫の浮気に「信じていた」という風に考えると、「裏切られた」と言う気持ちが強くなります

でも、ここはあえて、信じていたのではなく、「どこか、怒りがあった」と考えると
今後の夫婦関係を修復する時に役立ちます。妻だけを責めている訳ではありません。
ただ、貴女が本当に信じていたなら、信頼はしていましたか?

問題の本質に気付く事は辛い作業ですが、意味なく信じていたというなら、それは
盲目的に信じている「盲信」です。
何があっても、責めないなら、それは盲目の愛です。
盲目の愛は、代償を求めません。
ただ、一方的に信じるという事です。

そんな、無償の愛は、親子の間にしか、存在しないように、私は思います。

【信じて頼ると書いて、信頼】


心から信じるという事は、心を寄せるという事です。
信じて頼ると書いて、信頼です。
夫には遠慮せず、子育てもどんどん任せたらいいのです。
あなた一人が頑張っちゃうと、意地になります。突っ張らなくていいのです。

では今日はここまで。

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Mybestpro Members

村越真里子
専門家

村越真里子(夫婦問題カウンセラー)

Re婚かうんせらぴー

四半世紀のカウンセラー経験から相談者の求める物は慰めや共感は決してゴールでもない事を知っています。夫を信じるという美談の陰には恐怖心が潜んでいます。心の奥にある夫婦の本質と突破口を見つけるお手伝いです

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