後ろめたさ
「百聞は一見にしかず」・・・どなたもご存じのこの言葉。
これは夫婦の浮気問題において、とても重要な役割を果たします。
夫の浮気は、100回聞いても、確かな答えは返ってきません。
それは、浮気は認めたら最後、夫婦は破綻すると夫側は考えています。
だから、ある意味、妻から詰問されて、認めるようじゃ、それは破綻する覚悟の上だという事です。
なので妻側からの質問で「夫は何故嘘ばかりつくのでしょうか?」と問われますが
嘘をついている内が花だという事です。
浮気を認めたとしたら、それはある意味夫婦の終焉を覚悟しているか、開き直っているという事です。
だから嘘をついている方がまだましという事です。
【真実を言われても困りませんか】
では、本当に浮気の事実を夫側が話して、妻がそれを受け留められるかと言えば、
妻側はたいてい、そんな覚悟をして聞いているのではないのです。
何なら、聴いては見たものの、本当は否定をしてほしくて聞いている人もいます。
それは、真実を話して欲しいという目的以上に、夫と、膝を合わせて話したいという願いがある訳です。
夫と、気持ちを通わせる為に話し合いという手段を使っているのは、疑いを晴らす為とは言え、
それは、コミュニケーションを求めているという事です。
妻が、夫の浮気を疑った際、その事実を確認したくて、張本人の夫に聞くというのは本末転倒です。しかし、聞かずにいられないという気持ちもわかります。
翌浮気の証拠は、探偵という言葉を聞きますが、探偵を使うとお金がかかります。
しかしそれ以上に、探偵を雇ったという事に、夫への後ろめたさを感じます。
夫に嘘をついて欲しくないと願う自分が、夫を裏切るような調査はしたくないのは当然です。
事実の確認、即、調査と言うのも、いきなりすぎますよね。
【問いただす事がベストじゃない】
だから、浮気をしたかどうかの確認は妻が夫に問いただすという事がベストだと思いがちですが
実はこの問いただすという言動が、最悪なのです。
夫に浮気を疑い出したら、とりあえず、聞いて確認したくなるのは、当然ですが、それは妻が夫を疑っているという事を伝えるような事なのです。
探偵を雇う事に後ろめたさを感じるというのと同じくらい、夫を探っていると感じさせるのが、この直接聞くという行為なのです。
そこには、疑いを持つ妻への非難よりも、妻の気持ちを分かって欲しいという願いの方が先に立って
その願いを伝える事で、正しい判断が出来なくなっています。
つまり、夫の浮気の現状を知るというより、妻の気持ちの吐露になってしまいがちです。
これは、夫にすれば実際に浮気をしていると、妻の苦しい胸の内は、一番知りたくない部分です。
ですので、そこを訴えた所で、夫には、「どんな風にうまくかわすか?」という事に、頭が行き、とうてい妻の気持ちを聞くという余裕はありません。
夫の浮気の真実を知ろうという問いかけが、逆に夫を遠ざける事になってしまいます。
【妻が知っている夫は、過去の顔】
妻の皆様に言いたい!
貴女は夫の性格や考え方は知っていると思っているかもしれません。
でも、もし、初めて浮気をされた夫の場合、それは貴女の知らない面です。
つまり夫の未知の部分なのですから、これまでどうりの妻で居ては、通用しません。
これまでの夫は、妻が悲しんだり悩んだりしていると、慰め励ましてくれた夫だったかもしれません。
でも、今の夫は、妻の貴女が知らない、浮気中という面を持った、新たな夫なのです。
そこを分からずに、夫に甘える気持ちで、「お願い真実を話して」と言ったところで恐らく
本当の事は話さないと思うのです。
浮気をした夫というのは、貴女の事も大切ですが、それ以上に浮気相手の事も大切です。
何なら、浮気相手の方を守らないと、夫の立場も危うくなるのです。
だから、妻の嘆きを聞きながら、この後、浮気相手にどうやって連絡をしようかと考えているのが殆ど。
【平静を装っていても心臓バクバク】
浮気が発覚したからと言って、すぐに話し合いをしたら、ご主人の頭の中はパニックです。
そこで考えているのは、取り急ぎ浮気相手と、今後の会い方を打ち合わせをしないといけません。
なので、たいてい夫婦で話し合っていても、その場を立ち去る、或いは妻の詰問から抜けきるということです。
つまり妻は話し合いと思っていても夫は逃げ腰という事ですね。
これでは建設的な話にはなりません。
今日、お伝えしたい事は、貴女が知っていた夫は通常の夫です。
しかし、今は浮気をしているという事が一つプラスされた状態なのです。
貴女の知らない、一つ、違う面が加わった夫ですので、これまでどうりには行きません。
そういう視点で、「これまでの夫は優しかったのに・・・」という思いは、ちょっと、横に置きましょう。
これまでは、これまで。
人間は変わるのです。
それに連れて貴女も、古い夫像に拘らず、新たな夫の面に気付くようにして下さい。
【不倫や浮気は、自分勝手のなせる業】
元々、不倫や浮気は、自分勝手のなせる業。
その夫に変わって貰いたいと思う気持ちはわかりますが、話し合い程度では変わりません。
何なら、浮気を止めて欲しくて話し合おうとするのは理解できますが、実際、浮気をしている立場の夫には、その向こう側に、浮気相手とのチームワークがあるという事を忘れないでほしいのです。
妻の貴女が、自分の嘆きを分かって欲しいと思うのは当然ですが、それでは自分が悲劇の主人公になってしまいます。
妻の貴女には、夫と自分との、夫婦の問題を考えていても、浮気相手の存在がある限り
夫にとっては、自分と浮気相手との問題でもあるのです。
そう言う風に考えると、夫には夫の立場があり、妻の貴女には貴女の立場があるのです。
だから、浮気問題解決を、夫婦だけの問題として取り組むのは間違っています。
むしろ夫の背中の向こうにいる浮気相手の存在感に気付くことから始めましょう。
そう言う風に考えると、とても、残念ですが主人公は妻の貴女ではないという事です。
今の問題は、夫と浮気相手が織りなす問題なのかもしれないのです。
嘆きの中にいてる場合じゃありません。
【貴女の知らなかった夫の面】
新たな夫の面を研究するつもりで取り組みましょう。
百聞は一見にしかずと言いますが、100回も聞いて、夫との関係性を悪化させるより
浮気の証拠は、昔からのオーソドックスな調査などを使い、1枚、証拠画像を手に入れる方がずっと、夫婦仲に、ヒビは入りません。
だから、執拗に夫に聞きただす事で、夫婦に溝が発生するなら、本末転倒ですからね。
では今日はここまで。
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