結論は先に言うな!です

テーマ:ムラコシズム、つぶやき



【思考の過程は思考の結論より大事】

今日のタイトルを見ると「ン?」と感じる人が多いのではないでしょうか?
普通は結論から先に言えという事が多くあります。
それに比べて、女性は男性に話す時は、往々にして結論ではなく
妻の場合は、「胸の内」という気持ちの吐露から入ります。
しかし、世の男性は、「結論を先に言え」と言います。

よく世間では、結論を先に言って、次に「何故ならば・・・」その説明をするように、と言われます。
でも、この結論を先に言うのは、夫婦の会話ではあまり多くありません。

先に結論を言うというのは、あまりにも機械的です。
特に妻という女性は、感情を大切にするので、苦しい胸の内を貰いたくって、話し始める時に
どれだけ、自分が夫の浮気でどれだけ傷ついているかの説明を、先に持ってきます。

でも、夫という男性は、「苦しいのは分かったから、だから何が言いたいのか?」とイライラします。
つまり、結論が大事であり、それに至る胸の内という感情はあまり聞く耳を持たないのです。

しかし、妻からすれば、結論はさておいて大事な事は胸の内なのです。
ここが男女の違いです。

社会において、人に物を伝える時に 「PREP法」を用いる様に、勧められます。

【PREP法】


1、Point(ポイント)
2、Reason(理由)
3、Example(例)
4、Point(再びポイント)

これらの頭文字から名付けられた、日常のコミュニケーションでも利用されるこの手法です。

一番よく使われるのが、会議やプレゼンテーションです。
だからサラリーマンなどの男性は、この順番で、物事の説明を求められるので,家庭においての妻との会話も、この順番を無意識に求めていると言えます。

それに比べて、女性の考え方には、大きく感情が関わっています。
PREP法でいうと「2」に当たる部分です。

1のPoint(ポイント)は、いわゆる結論の部分です。
2は、理由ですから、そこに至る理由に、大きく感情が影響しています。

【思考の過程は思考の結論より大事】


だから、女性は思考の過程は思考の結論より大事と考えてしまうのです。

どうしてその結論に至ったか?そこに至るに過程には、感情があり、その感情によって結論が導かれています。だから聞いて欲しいのは、どうしてその結論に至ったか?という事を聞いて欲しいのです。

それに対し、男性の思考と言うのは、結果が重要であり、これまでの過程は、過程として
さあ、それを基に次は、どうしたらいいか?と視点は未来に向いています。

つまり過程は「過ぎた事」であり、参考にはしても、それより、「未来」なのです。

また浮気問題だとしたら、男性にとっては妻がこの先、何を言って来るか、実は不安なのです。
だから、辛くて悲しいという感情の話ではなく「何がしたいのか?」と問うて来ているという事です。



この時点で、もう夫と感情を優先する妻の思いは、交差しているという事です。

ただその感情を左右するのはその人の過去の経験や環境に基づくものなので、
とても個人差があります。



【経験が感情を決定する】


例えば、関西育ちの私は、桃が食べたいと思う時は桃が、果肉が柔らかく、かじればボタボタ果汁が零れ落ちるという印象を持っております。
子供の頃から関西に流通する桃は、そういう品種でした。

それに比べて、山梨地方の桃などは、果汁よりも、かじればカリっとした果肉は堅めです。
どちらかと言うとリンゴのような歯ごたえが桃という認識の様です。

だから桃を食べたいという時の感情は 私と関東方面の方とは、そこで違っているのです。
この様に同じ桃でもその人の経験によって感情が違うのです。

ですので、人生で同じような経験をした人でも、その人も通ってきた道によっては、全然感情は違うのかもしれません。
それくらい経験が感情を決めるのです。

よく男性が、女性との会話の中で「結論から先に言え」と言いますが、
男性脳は、話を聞くことが中心なのではなく、話を聞いてどう行動するか?が中心にあります。
それは、話を聞いた後、何をどうするかという行動に関わる事だからです。

つまり、男性脳は、話を聞いて、次は行動と考えている為、行動を意味する「Do」に目線は行ってます。
それに比べ女性脳は話をするという事自身が「思いを伝える」を意味する為、主訴は「think」なのです。

仕事をする男性が、PREP法で話せという事は、ただ話を聞くことで解決するのではなく
どういう行動に繋げるかなので会話は、その手段に過ぎないのです。

しかし女性は話をする事が目的なので、まず感情の話から入り男性をイラつかせる事とになります。

その違いを、本に例えると、ここに、1冊の物語があるとします。
女性にとっては結論よりも、それに向かうまでのストーリーが大事なのです。

そこに結論を先に書いてある物語なんて、先を読もうという気にはなりません。
女性にとれば、結論が先に書いている本は、楽しくもなんともありません。
そんな著書を販売しても、売れないでしょう。

だから、夫と話をして、分かって貰いたい時こそ、
結論を先に言ってはいけません。
女性には、そこに至る気持ちを大切にするならば、
先に結論を言うと、夫からは、先に読み進めて貰えないという事になります。

相手をイラつかせない努力と工夫は大切ですが、結論から先に言うと
結果だけしか興味のない男性は、その入り口で、シャットアウトするでしょう。

だから、結論は先に言わないで、その上で、感情に溺れない会話を研究して下さい。

【コミュニケーションを求めるならば】


夫と会話が出来る様になりたいという妻は少なくありませんが、みんな会話が下手です。
お互いが理解をしたいと考えた時に、問題の中身より
「話し方」という扉があるという事を知っておいてください。
感情論ばかりで、取り止めの話を男性は嫌うという事を頭において
如何に、結論まで話を持って行くか、研究してみて下さい。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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