ジャニーズ問題、別の観点

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき



ジャニーズ事務所の記者会見で使用されたNGリストに対し、世間は、騒がしい。
当然、問題は多々あるとは思いますし、記者会見を仕切ったコンサル会社は、高額で依頼を受けている訳ですから
ジャニーズ事務所を守るのは当然です。

しかし、そういう話はちょっと、横において、私は夫婦問題カウンセラーと言う立場から、少し別の角度からの観点を持っています。

【夫婦の話に当てはめてみました】



よく夫の浮気問題の相談を受け、50代、60代の夫が、他の女性と性行為をしている事が信じられないと言われます。
それというのも、妻とも長く没交渉だったために、夫にそういう男性的な性欲があるという事にピンと来ないと言われるのです。もっと言えば妻の知らない夫の顔があるという事にショックを受けられているのです。

そういう問いに対して、私は「性に対しては男性と女性では全く、捉え方が違う」と説明します。
特に、長い間夫婦の間でセックスのない関係では、それ自身が「ない事」が当たり前になっているという事で、
「セックスがある」と言う事が異常な事になってしまっているのです。

でも若い夫婦であれば、夫にはセックスのない生活の方が異常で、苦しいとは思うのです。だから家庭以外の所にそういう関係を求めてしまうのは、無理がない事だし、それが外でのそういう遊びの方が長く続くと、習慣のようになり、妻とは、益々セックスが出来ない生活が日常化してしまうのです。
私から見れば、若い頃から、何十年もセックスををしていません、と相談者から聞くと、きっとそれに代わる、妻の知らない世界があってもおかしくないと考えてしまうのです。

【何が普通になっているか】


つまり、セックスがあるか、ないか、どちらの生活が、常態化しているか、で、どちらが普通になってしまっているか、なのです。

しかし、男性も50代、60代になると、確かに体力や精力の衰えはありますがら、家庭の外で、そういう遊びが活発なら、
妻には、理解しがたいものだとは思います。

そこで、話を戻しますが、私が驚くのは、故ジャニー喜多川氏の性加害が、少なくとも70代後半までは続いたという事ですから、驚くべき体力だと思うのです。対象が未成年や若い男子と言う事で、性加害という事で、これを性欲と呼ぶかどうかは、分かりませんが、一般的にはお爺ちゃんと呼ばれる年齢の男性の下半身にただただ、驚きを隠せません。



故ジャニー喜多川氏は一生独身だったそうですし、恋愛の対象というより、幼い美少年がターゲットであったという事が、犯罪です。
亡くなられたとは言え、罪は罪として裁かれるものですので粛々と進められる事を願います。

【変質的な性欲は強姦】


でも同性愛者と言うより、下世話な観点ですが、抵抗の出来ない相手への変質的な性欲は強姦です。
そこには、好きになって貰いたいとか、相手の気を引くという男女の愛のように、プロセスを必要としない所に、ハラスメントであり、これらを長く続けさせる事が成功させたのだと思います。

私の仕事上で、よく受ける相談に、「淡白と思っていた夫が、男というアニマルだった」というショックを妻は話されます。
ここが、浮気以上に、驚かれる点だと思います。

私も今回の故ジャニー喜多川氏に対して、驚いたのは、老人と呼ばれる年齢の割には、健康を害するまでは、長く続いたという、体力、精力を支えるものは、何だったのか、私も驚く点ではあります。

夫婦の浮気問題で相談者から、いつも問われるのは、「夫は子供も可愛がっているし、家族も失いたくないはずなのに、何故浮気をするの?」と言われます。

私も、世間の三面記事を読んでいて、地位も名誉もある男性が、一瞬でそういう物を失いかねないのに、理性が働かないのか?
性の欲望とは、それほど、凄い事なのか、理屈では分かっても、私自身の身体に、置き換えて考える事が出来ません。

そういう意味で、男性が欲望を果たす時の衝動と、理性はシーソーの関係です。



女性の私や相談者の妻にはそこまでのシーソーは持っていません。
だから話がスッと入って来ないのです。

これが男と、女の、違いです。
だから夫の事が理解出来ないという妻からの相談には、私も理解は出来ますが、大事な事は、
「男女はそれほど、違う生き物だ」と言う事を前提としておいた方が、良いと思います。

【男と女は違う、でいいのです】


世の中には、理解に苦しむ事は沢山あります。
そんな事に対しては、「人と自分は違う」で良いと思うのです。
故ジャニー喜多川氏の被害に遭った方たちには、同情は禁じ得ません。
そして「違う」と考える事が、理解の一種でもありますから、故ジャニー喜多川氏の「性欲」は 異質と考えてもいいですが、その根源となる物は何だったのか?それはやっぱり理解の範疇を越えます。

今日のタイトルの結論としては、故ジャニー喜多川氏は自分の人生の殆どを過ごした期間と、性欲の続いた期間が、ほぼ同じ長さだったというのは 恐るべし「性」だと感じます。
この突き上げて来るものを、避けられない位、魅了された「性」とは何なのか?
相手がどうしていなくて、何なら、苦痛で泣いた子もいたと思います。
そんな幼い男子を相手に一方的に、欲望を果たすという事は、私には理解出来ません。

貴女の夫の、性に対する欲望は、妻には理解されない物として、それが普通になっていたら、
夫側は、自分の性の部分を、妻には隠すようになります。

【認める事がスタート】


夫が自分の性に対する貪欲さを隠すのは、そもそも妻から認められていないから。
妻が浮気を嘆いても、もしかしたら、貴女自身、自分の夫が「男の性」を持っていることを、そもそも許してない事がスタートというケースもあります。

性の中身は理解出来なくても、性欲を持っている夫を認めてなければ、ここから距離が生まれます。
特に男性の「アレ」は理解出来ないというのは仕方がないですが、夫を理解したければ、分からなくても「否定」だけは止めましょう。
これが今日の結論です。

では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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