夫婦の会話が減る原因

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき



【コミュニケーション技術の問題じゃない】


よく私がお客様に問うのは「夫婦のお悩みの中で、どんな事が希望ですか?」です。
そしたら、多くの相談者の方が「夫婦のコミュニケーションを高めたい」と仰います。

この悩みの課題は、夫婦のコミュニケーションを高める事と言うよりも、実はそのコミュニケーションが
計れなくなった原因が、本当の課題です。





この課題に対し、解決をするのに、タイプ別と言う事があり、そのタイプによって、それぞれ違います。
そのタイプ別に考えていきますね。

【原因の5タイプ】


1、お互いの興味の的がずれている
2、夫婦の間に未解決の問題があり、そこの不満がある
3、そもそも夫は寡黙、妻は話す事が好きで、相手の特性を重視してない
4、結婚年数が長くなって来て、会話の必要性を感じなくなった
5、どちらかに、会話をしたくない事情が発生している

基本的に夫婦を続けているのですから、お互いを嫌いになった訳ではないのです。
しかし、今、何か問題が起きていると、それが解決しない間は、相手を嫌いになってしまうという
一時的な段階と言う事もあります。

でも、そういう一時的な事ではなく、慢性的に問題を抱えたままの夫婦は、お互いを避けるようになります。

例えば、若い頃は気づかなかった相手の性格が、経年で、相手の特徴が強く出ているようになった場合です。
分りやすく言えば、愚痴っぽくなったり、怒りっぽくなったり、子供への愛情をあまり示さなくなったりすると、
それは、結婚前の交際中には気づかなくても仕方がないという事になります。

【その都度軌道修正が必要】


ただ、こういう傾向が見え始めた時に、その都度軌道修正をしてきたら、状態は悪化しなかったはずなのです。
こんな風に、会話が減少した原因に薄々気付いてはいるけれど、揉め事になるのが嫌で、スルーして来た気持ちも分ります。
しかし、その放置した物が、悪化した結果、会話が無くなるという状態で現れます。この事の根本的考えが

【原因と思う考え方の癖】


「言っても分かってくれない」
「この人は、変わる事が出来ない」と言う理論です。

でも、果たしてそうでしょうか?
相手が本当に変わる事が出来ないと諦めているなら、今現在、改めて問題視する理由は何でしょうか

それは、夫婦の溝が深刻になって見過ごせないという事でもあるでしょうけれど、結局は諦めずに、何か出口を見つけたいという事です。

つまり、結論を言うと、問題発生と感じた時に、スルーしてはいけないという事に気付いて頂きたいのです。

【問題発生時にスルーした理由】


★子育てに忙しかった
★共働きで夜しか顔を合わせないから、雰囲気を悪くしたくない
★本音で話したいけど、夫或いは妻が怖い
★そもそも、相手の興味のある事に共感出来ない
★色々あって、今は相手を愛していない
★相手が浮気をしている、或いはしていた

他所のカウンセリングでは「夫婦のコミュニケーション術」という名前で、講座をされています。
しかし、会話の方法だけに注目し、対話の「ノウハウ」だけを学んでも、仕方がないという事です。
気付いてほしいのは、対話の技術の問題じゃなく、夫婦の距離でもありません。

コミュニケーションが取れない本当の理由は、どこかの時点で、問題が発生していたけれど、
それを見て見ぬふりをしてきたという事に原因を考えていくと、本当の原因は心の齟齬が原因なのです
ですので、夫婦の会話を増やしたいと願っても、それは会話術を学んでも、意味がないという事になります。

と、言う事で、夫婦の会話を増やす事よりも、本当に問題になっている事に気付く事から始めましょう。
その原因が分かり、その原因解決が出来れば、会話なんてものは、自然と生まれるようになります。

もともと、会話が合って、気が合って結婚をしたのですから、今更会話術を学べばいいと思うのはちょっと
違うかな?

【話し方教室に行っても解決しない理由】

確かに、話し方が上手じゃない人もいます。
もっと言えば、話し方の癖が強すぎて、付いていけない人もいます。
そういう会話術が問題だと思うなら、コミュニケーション塾のようなところでレッスンすればいいのですが、
そもそも、夫婦の会話が減った時期や段階に、その他の原因に思い当たる事がある人は
そこが原因ですので、その問題を解決する事に取り組む必要があります。

そこに蓋をして、会話術だけを学んでも、臭い物に蓋をするのと同じになります。
夫婦のコミュニケーションが計れないのは、話術の上手下手ではありません。
心の距離が原因です。
そしてその距離を作っている原因が何か、なのです。
長年寄り添った夫婦は案外会話はしてない事が多いのです。
つまり、会話を必要としていないし、そんなのは、し尽くしたという感じ。
本音を言ってしまえば、会話なんてなくてもよくなる事が理想ですね。

変な話、居酒屋で会話の多い中年カップルって、夫婦ではない事も多く、
籍の入っている夫婦の場合は、居酒屋で慌てて親交を計らなくても、家に帰っていくらでも会話が出来るから
どちらかというと、家の外では、食事や、お酒を楽しんでいるという感じです。



貴女が本当にしたいのは、会話ですか?
それとも、貴女の胸の内を分かって貰いたい、気持ちを話したいという事であれば
それは一方通行のようなスピーチと同じです。

嫌味に聞こえるかもしれませんが、貴女のご主人は貴女の逆で、
「自分の気持ちを隠したい」
「胸の内を探られたくない」
と、言う事かもしれません。
それならば、貴女との会話を避けるとしても不思議ではないという事になります。
もし、貴女方夫婦が、若いとしたら、改善の余地はあります。
年齢が、50才、60才となると、会話すらおっくうになるので、問題があっても、それを解決しようという風に
夫側はなりません。
やはり若い軌道修正の可能性が高い内に、取り組んでおきましょう。

夫婦の会話は、量ではありません。
質です。

では、今日はここ迄。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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