離婚か否か決める時期ってどの段階?

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

相談者からよく問われるのは「私は果たして離婚をするべきか?しない方がいいのか?」
と問われますが それは夫婦の愛情のバロメーターに頼る所です。
それは昨日のコラムをお読み頂くと、判断材料を書かせて頂きました。


【離婚の決断はどの段階でするの?】


では、決意の時期っていつなの?と思われるでしょうけれど、
「今じゃないでしょ!」と言うのが私の答えです。
こんな事を聞いてくるということ自体、離婚を避けたい人なのです。
だから「貴女はどうしたいの?」と相談の前に質問すると「離婚も視野に入れています」と答えられますが
視野に入れている段階では離婚は出来ないし、したく無い人の言い方です。
離婚について視野と言う言葉を使う人は、決意をしてない人の言葉です。

【相談現場の事例】

私の20数年の相談暦の中で、残念ながら離婚を選ばれた人は、数人います。(連絡を頂いた方のみ)
その方の特徴は、私の止めるのも聞かずに、という方もいました。
相談後に、落ち着いて離婚をされた方は、相談時からとても冷静で、離婚をすべきかどうか、私に問うと言うより
じっくり自分の気持ちを整理されました。
その逆に、急いで離婚をされた方はどちらかと言うと、私に背中を押してもらうような、確認に来られたという感じです。
ですから、離婚をした方がいいか?とか、離婚を視野に置いているという方は、まだまだ、現実的じゃないと言えるのです。



【目の前に問題が迫っている方は、実は自分で全てを決める】


カウンセラーとしては、身も蓋もない言い方ですが、本当に離婚を選ばれる方は、当方に来られてもそれは相談ではなく決意表明のような形で、最後の確認に来られるのです。
ちょっと嫌味に聞こえるかもしれませんが、このカウンセリン業界に限らず、本当に心で現実的に受け止めている人は、人に相談などはしないのです。
ま、そうなると 私の仕事も必要ないという事になりますが、私の役割はどちらかと言うと、離婚をすると言う事をある意味、自分に対しても、夫に対しても脅しにしている場合があります。
脅かしている内は、引き止めて欲しい段階なのです。

【カウンセラーは必要ない?】


誤解を恐れずに言うと、リストカットもある意味、周りに気付いてほしい人です。
その人の苦しみを周りに理解してほしい人なのです。
これはもちろん大事な事です。人に気付いてもらいたいという気持ちは絶対に必要です。
社会や人との関りを求めているという事ですから、私のような職業の者に助けを求めて欲しいのです。
これは本当に残酷な言い方をしますが、本当の意味で、自死を選ぶ人は、人に知られずに行います。
遺書を残す人は、少し気持ちの余裕もあり、残された人に対しての思いやりを感じますが、それだって、本当に死を選んだ理由は残された者には、意味が分からない事が殆どです。
本当に自死に向かう人は、私から言わせるとまるで死神にでも呼ばれたかのように、人知れず死に急ぎます。
結局亡くなった人の苦しみは知る由もなく、遺された人は自分を責めるという形が遺ります。
離婚と自死と一緒にしてはいけませんが、結局、人の決意と言う物は、人知れず深い所でなされるものなのだなあ、と感じています。

【離婚の決意は次期というより段階】




離婚か否か決める時期ってどの段階?というより、貴女にとって離婚の条件って何ですか?
「夫がもっと妻の私を大切にしてくれたら、離婚とまでは言いません」と、言われて、結局のところ、夫が変わってくれたら、という条件付きなのです。
つまり、離婚も辞さない覚悟と言いつつ、夫が変わってくれることを条件にしているなら、離婚へと進むしかありません。
何故なら、今の貴女の悩みは、「夫が変わってくれない」という土台の相談なのですから、結局貴女の訴えは
夫に変わってもらいたい、と言う事なのです。
これは「離婚をしたくないから引き止めて」という訴えに感じてならないのです。
だから、そういう心の声を私は受け止めて、離婚は止めます。
でも、本当に貴女が理解しなければならない事は、引き止めて貰いたいという段階で他力本願だという事です。
他力本願である限り、今も今後も、人に賽の目を預けているという事ですから、「夫が変わってくれたら」
という条件付きで考える事を止めましょう、と言うのが私の仕事ですが、相談者の方のするべきことは、自分自身の
方向性を、夫に離婚を突き付けるという手法は危険だと知って欲しいのです。
何故なら、もし夫側も浮気を継続中の場合、妻からの離婚宣言は「渡りに船」になってしまうからです。
これでは、妻の言う「夫が変わってくれたら」という条件付きでの離婚宣言は夫からは「だったら離婚でいい」と言う風に舵を切ってしまうのです。

今日私が言いたい事は、勢いや、脅かしや、駆け引きでは、それらに打ち勝つ技術があるならいいのですが、貴女の手の内は、透けてみえているのです。
そこで、勝負に出ると、勝負である限り負けます。
「強さ」だけで戦おうとするのは間違っています。
何故なら、貴女は夫に変わって貰いたいという本当は消極的希望だからです。
それなのに「強さ」を前面に出して戦おうとしている事は、見透かされているという事です。
貴女の希望が、「嘘を付かない夫婦関係」を望んでいながら貴女は自分に嘘を付いています。
駆け引きはしない方がいいです。




夫婦を長持ちさせて共白髪まで添い遂げようというなら、変な小細工をしないで、真向法で行きませんか?というのがご提案です
では今日はここまで。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼