価値観よりも求める物が同じの方がいい。

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

よく男性脳と女性脳の違いの様な事が言われます。
確かに、脳は臓器も骨格も思考も、肉体すべてのコントロールセンターであると言えます。
そういう意味では男女は、肉体の質が違うので、肉体をコントロールする脳にも違いがあるのは当然です。

その肉体の違いというのは男性ホルモン、女性ホルモンというようにホルモンの性質が違う為、色んな部分に大きく影響を与え、思考にも違いが出てきて当然です。

世間では女性は子宮で物を考えるといいますが、男性も似た部分はあります。特に男性ホルモンが活発な年代では、性欲が色んなブレーキを超えて行ってしまう事があります。

と、言う事で、男性と女性は古今東西、万国共通の認識は、「違う生き物」という事かもしれません。

そこで、今日のテーマは、最初から男女は違うのだという事ですが、よく相談を受けていて、思うのですが、私などは「違う」という事をスタートの起点としているので、すれ違や、夫と合わないと聞いても、そりゃそうだとしか思わないのです。

夫婦は何か問題が起きた時、話し合うのが得策だと思われていますが私は「問題にもよる」と考えるので、特に浮気問題に関しては、話し合いはすべきではないと思っています。

ま、しかし、浮気問題というのは横に置いておいたとして、普段から、夫と妻がテーブル挟んで仲良く会話なんて夫婦は数えるくらいしか見た事はありません。
でも、だからと言って、それではダメとは言いません。
そんなに会話をしなくても、夫婦として長く添い遂げる人たちも多いのは事実ですから。
つまり、会話が多く、話し合いが出来るという事が、重要なのではなく、それらの会話や話し合いができない事をどうとらえるかが大事です。

私の友人の義理両親は、まったく会話がない夫婦だったようですが、それなりに上手く行っていました。
義母さんは、よくしゃべる屈託のない人で近所付き合いも活発な人でした。
だから町内の役も買って出て、お節介だけど、器の大きい人という事で人望も厚く信頼を得ていました。

それに対し義父さんは口数が少ない、でも腕のいい畳職人でした。
その義父さんの休日は、渋いお茶をすすり、朝から新聞を広げるのを楽しみにしていました。
そしてその横では、まるで壊れたレコードプレーヤーのように、ずーと喋り続ける義母さんが居ます。
義父さんがその話を聞いているか、聞いていないかはお構いなし。とにかく一方的に話すのですが、男性にはほとんど興味のない「〇〇スーパーでは卵が特売」というような内容です。
その義母さんの話を聞いている訳でもなく、かといって義母さんも、相槌や返事を求めるような話題はしません。
つまり二人がすれ違っている事を、別に問題視せず、何も求めもしないのです。

そんな穏やかな義父さんが一度だけ、本気で自己主張をし、感情を表した事がありました。
そのお宅は築年数も古い建物で、色々壊れている所もある物の、子供たちが将来その家に戻ってくるという事のないお宅でした。(子供たちの仕事の都合上)
なのでリフォームに大金をかけてするよりも、具合の悪い所を修繕するというリフォームでした。

義母さんは、卵が安いからAスーパーに行き、魚はここが活きが良いとBスーパーに行くという節約生活をしていました。
また義父さんは、特に趣味はなく、ちょっと夜は晩酌をするくらいで、贅沢をしない人でしたが、唯一お風呂好きで銭湯に行ったり日帰り温泉を楽しむ人でした。

そこにリフォームの話が出た時、義父さんは「大きな風呂にしたい」と言い出しました。
それは、ある意味節約家の妻にとっては、お湯を張るにも大量になり、最初は反対しましたが、結局義父さんの言う通りにしました。

出来上がったお風呂を、友人が訪れてびっくりしたそうです。
そこは、古家には似つかわしくない「檜風呂」がデーンとありました。周りもちょっとそれらしい雰囲気を出して、岩なんかで飾りつけをしていて、ちょっとした旅館でした。

その義母さんは、お父さんの好きなものを叶えてあげたという感じでご満悦でした。
また義父さんも、物は言わぬものの、毎日晩酌の前にお風呂を楽しみにしている様子でした。
会話というものはあまりなく、それでも仲のいいご両親でした。

私がよく相談を受ける中で、夫婦の会話が少ないと言われます。
でも、そもそも男性との女性の違いで言うと、会話という点においては話すことそのものを大切にする女性と、会話に意味や意義のようなものを求める男性の違いがあります。
もう少し詳しく言うと、女性はゴールや結論は関係なく、会話をするという行為が大事だと考えているのです。それに対し、男性は何かが起こった時、問題解決を考えます。
だからよく男性が口にする言葉に「それで何が言いたいのだ?」と、妻に結論を先に聞くのです。

でも女性はそれよりも、私の気持ちをわかってほしい、共感して、共鳴してほしいと思うのです。
つまり気持ちの共有ですね。
それに比べ男性は気持ちは後回しで、問題解決や結論に向かって、頭を巡らせるのです。

こういう生き物としての違いを分かっていなければ、お互いが腹を立てるような生活になります。

ま、そうは言っても男性でもお話好きな人はいますし、女性でも口数の少ない自己表現が苦手な人もいるので、全部がそうとは思いませんが、そういう物だという大らかさが必要だと思います。

ある節約好きの専業主婦の人が居て、夫は高給取りでしたが、妻の趣味は貯蓄でしたので、なるべく安い物を求めてスーパーのはしごやポイント集めをする事を生きがいとしていました。特売の物や値段の下がった物しか買わないという主義でしたので、夫には昼のメニュー(外食)と被らない様にとか、晩御飯は今日は暑かったから、夫にはこれを食べさせてあげたいという配慮よりも、その日安くで出来る物、というのがメニューだと自慢げに話していました。
もちろん、私も子育てをし、主婦もしていましたから夕飯のメニューはなるべく費用は抑える事はしていました。
でも、晩酌をする元夫に子供と同じカレーライスだけという事はしませんでした。
例え少しでもお酒のアテになる一品を添える事は心がけました。
つまり、お金を掛けないメニューと、自分の伴侶のタイプを考え、子供と同じカレーで良いかどうか・・・・少し、夫の喜ぶメニューを足そうとするのが、愛だと思います。

この相談者のご主人はお酒も飲み、ちょっとしたグルメなので、外で食事をし、段々と家庭や妻に目が向かず、浮気をしているという妻からのお悩みでしたが、もし、お酒もたしなみ、おいしいアテを突きながら、という女性が現れたら、男性はそちらに気が行くというのは、善悪はともかくとして、仕方がないのかもしれません。
しかし、この相談者の妻が欲しい物は、夫からの愛ですから、まるで「クレクレ星人」のような求める事ばかりで分け与えるという気持ちを持っていなかったのです。
老後の心配で貯蓄も分かります。少しでも家計の為にという節約は分かりますが、そもそもこの相談者は専業主婦ですから、その貯蓄も夫があってこそなのです。
でも、この相談者は妻として夫が喜ぶものを与えてあげたいという気持ちは全然なくて、自分が納得のいくものを夫に与えて、自分が喜びたいというタイプで、ちょっと、難題だと思います。

それに比べ、先の友人の義両親は昭和の人ですから、贅沢は好みませんが、いざという時、義母さんはドーンと夫に檜風呂をプレゼントして、夫を喜ばせたかったのです。
義父さんは口では感謝の言葉は言わなかったけれど、好みの酒のアテの付いた晩酌と、檜風呂。
暫くは。そえらを楽しみに小走りで帰宅したそうです。
同じ節約好きな妻でも、義母さんの方は、普段は節約しても夫が喜ぶことには、気前よく与えて、夫の喜ぶ顔、それが妻の幸せでもあるのです。

しかし片やもう片方の妻は、恐らく貯蓄額は沢山あっても、それを夫に還元?する事はしません。
本当の豊かさって何なのでしょうね。
本当の夫婦の仲の良さって何なのでしょう。

今日のテーマ「価値観よりも求める物が同じの方がいい。」
このテーマの結論は、共通する言葉は「喜び」です。
価値観の一致とよく言われますがこれに付いての結論は、そんな小難しい事よりも、相手が求めているものを、自分も喜んで、与える事ができるか、に尽きると思うのです。
夫と妻の喜ぶ種類が違っても、お互いに「嬉しい」と思える事があれば、それは価値観よりも共鳴できると思います。相手が喜ぶものを、その人の為に与えられる自分になりたいですね。
そうすれば、きっと相手も応えてくれるはずです。
自分が納得できるものを与えている内は単なる自己満足で、自分の為なのです。

浮気も軽症の時は、この部分を妻が理解するだけで、解消できることは多々ありますよ。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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