不倫保険?
例えば人間は死ぬまでに、?し残した事はありますかと質問した場合、男女問わず返ってくる回答は、「リアルな恋愛」との答えが上位に来ます。
今日は そんなお話をしたいと思います。
私の相談者に84才の女性がいました。
この女性の相談は、私がいつも話す浮気や夫婦修復という事ではなく、親子関係の話でした。
その女性の悩みは、3回の結婚生活で、生き別れになった息子さんへの「思い」が相談内容でした。
長く音信不通の長男さんとは40年以上会ってなくて、相談者は、そろそろご高齢のご自身はこの先を踏まえ
このまま、息子さんに会えないと嫌だ、と気づき、行動に起こそうと私に「家族問題」として相談されました。
皆様、84才ですよ。
私がこれまで受けて来た相談者の中で、ナンバーワンの高齢者です。
素晴らしいじゃないですか、幾つになっても諦めない精神が・・・・
でも若干大変な部分もありました。この高齢の女性を例えば A子さんと呼びましょう。
このA子さんは、生涯3回結婚をされています。
息子さんも40歳を過ぎてらっしゃいます。その都度住んでいた土地の記憶もあいまいで、息子さんを探すのは「公簿」と言って役所で住民票や
戸籍を取り寄せないといけませんので、まずはそれをA子さんにお願いして…という事から始めました。
でも、人生も長いと、途中で戸籍が、細かく書いていないという事も分かり、結婚生活の前半が、公簿上断ち切られているのです。
この理由は分かりませんが、恐らく、後半で結婚した夫と新たな戸籍を作ったと思われます。
新たな戸籍を作るに当たり、何か、事情があったのでしょうけれど、その理由は知る由もありません。
とにかく、新たな戸籍に以降してからは、前の戸籍が出て来たら、何かマズイ事があったのでしょう。
と、いう事で、公簿を遡って、この息子さんと引き合わせるのは簡単ではないという事です。
では、今日のコラムで何が言いたいか、と言うと、A子さんの人生を考えてみたのです。
見た目は普通で、年齢を感じさせないお話をされます。
人は見た目で判断する物ではありませんが、人生3回も結婚する方には見えません。
では、私が何に驚いているのかというと、人生で3回も結婚する事は凄い事だと、私が勝手に決めつけているからなのです。
そして3回結婚をするという事は、激動の人生というか、もしかしたら恋愛体質の恋多き女性だという私の決めつけが、この驚きを生んでいます。
そしてその驚きに反し、A子さんはいたって普通の方だという事です。
そこで、何が言いたいかと言うと、人生、3回結婚をする事は何も、特別な事じゃないという事です。
私は、夫婦問題を扱う中で、離婚という場面に出会うのは、夫婦に問題が起きて、別れる、別れないのすったもんだがあって、結果離婚をされたと思っていますが、A子さんの人生で考えると、「流れに沿った」という感じがするのです。
普通の女性であるA子さんが3回もしんどい思いで、結婚離婚を繰り返したか、と言うとそうでもなくて、夫を失ったら、次、またそれに代わる人が出てきて、A子さんを支えてくれたというのです。
だから次の結婚も、抵抗なく、スーッと人生の流れに沿ったという事なのです。
つまり、その時、その時で起きて来る事を自然に受け止めたという事です。
抗わない人生・・・・・
これが、自然だとしたら、人生には、何度も恋が生まれます。
例え結婚をしていても、誰かを好きになり行動に起こせば、浮気になりますが、長い人生、妻や夫以外を二度と愛さないというくらい頑固な物ではなく、結婚をしていても、異性と出会う事は避けられないのです。
今日、私が言いたい事は、夫に浮気をされて離婚も視野においた選択を勧めているのではありません。
でも、離婚も結婚も過ぎてみたら、何か人生の長い川の中の一つに過ぎないというようなA子さんを見てそう思います。
今の形を継続しようと思う事は悪い事ではありません。
しかし、結婚も離婚も人生の中の自然な流れと考えると、「離婚をするなんて、死ねというような物」というくらいの苦しみに感じている人には少し俯瞰に見て、過ぎたら、こういう流れに任せた人生もイイかな?とA子さんを見て思いました。
これをお読みになっている妻はそんなに簡単に離婚も結婚も語れない方ばかりだと思います。
でも冒頭に書いたように、人は、幾つになっても恋がしたいと思っていますが、実は人生には結婚をしている、していないに関わらず異性との出会いは避けられません。
もちろん婚姻関係にある人以外の異性とは関係を持ってはいけないという事を 私の仕事では主軸にしています。
でも、どうしても、同じような周波数の持つ人同士は引き合う事はあるのです。
「こんなはずじゃなかった」という気持ちに包まれます。
でも、そんなことも起きるという事が人生なのだと思います。
今日は、A子さんの人生を通して、80年以上も生きていると結婚のチャンスは何度かあるとも言えます。
独りの伴侶を添い遂げるという事も立派な事です。
でも人生の流れに沿って、無理をせず、離婚を選択するというのも、チャンスなのです。
こうして、もしかしたら人生には、結婚も離婚も何度もチャンスがあるという事を知っておけば、少し気持ちは楽になって頂きたいと思います。
では今日はここまで。