夫と妻、考え方の違い

テーマ:夫の気持ちを知りたい

今日のテーマは、夫と妻の思考のすれ違いについて書きたいと思います。

夫の不倫は許せない・・・・
家族がありながら、他の女性と自分勝手な遊びなんて・・・・

もう私の事はどうでもいいの?

こうした気持ちに包まれていませんか?
時には怒り。時には嘆き。それを取り巻く失望感。
色々入り混じった複雑な気持ちが交差します。

それでも、夫に話し合いを持ち掛けて夫に告げる言葉は?
「不倫は人の道に外れる行為だ」と言っていませんか?

つまり人の道に反して、あるまじき行為だという事を一番最初に言っているとしたら
ちょっと、それは考えてみてほしいのです。

ごもっともです、貴女のいう事は。
貴女のご主人だって、そんな事はよく分かっているのです。

いいえ、逆に人の道に反れるから、刺激的なのです。
日常という常識より、非日常という刺激の方が楽しいのです。

こんな風に書くと、貴女の言葉がすぐに跳ね返ってくる事は想像できます。
恐らく、貴女のご主人も、言葉の散弾銃が飛んでくる来るから、貴女を避けようとしています。

でも、貴女にとっては、生活があるわけですから、何気ない日常会話くらいはかわしたいはずです。
それなのに、貴女のご主人は何気ない日常会話だって避けているはずです。

何故なら、例え日常会話をしていても、いつ貴女の説教が飛んでくると思うと、怖くて近づけないのです。

こんな風に、貴女は少しでも会話をして普通の日常を取り戻したいと思っても、ご主人にとってはその日常が、一番怖い物なのです。

こんな風に書くと、「じゃ、私の言っている事は間違っているというのですか?」と反撃を食らうのは私にも想像できるくらいですから、貴女のご主人は会話のその先というのはもっと想像が付いているのです。
だから貴女を避けるのです。

ここで、もうお分かり頂生きたいのは、物の善悪の話をしているのではないのです。

貴女が本当にご主人とやり直したいと思うなら、ご主人の特性を分かりなさい、という事です。
貴女が、いくら、夫の行為を間違っていると言ったところで、何も物事は変わりません。
つまり、貴女は、「道徳や倫理」の教師ではないのです。
法治国家の日本では、人の道(倫とも書く)人の道にそれたら、罰するか諭すしかないないのです。
貴女の言葉は、強すぎると、それは罰するように聞こえてしまいます。

しかし、罰を与えて改善するなら、それもイイでしょう。
でも、実際は罰を与えたら、貴女の夫は罪を償うより、貴女から遠ざかろうとしませんか?
何なら、離婚するとか言って、逆に貴女が罰を背負うような形になっていませんか?

何が言いたいかと言うと、貴女は話し合いのつもりでも、逆に夫を遠ざける事になっていると
いう事なのです。
つまり効果の無い事をやっても意味がないという事を知らないといけないという事です。

その事を分かりやすい例えに置き換えて今日のタイトルで書きました「思考のすれ違い」についてお話します。
私は最近、ある赤ちゃん(アヤトくん)の動画に嵌っています。
生まれた時から、ほぼ、毎日のように短い動画をUPされていて、それを観るのが楽しみになっています。
最初はただ、ミルクを飲んでいるだけの赤ちゃんが、段々離乳食も食べるようになり、今では一人前に家の中を歩き回わって悪戯をしますが、何とも微笑ましいのです。
その赤ちゃんは、音のするのが面白くて、ママが買って来たポテトチップスの袋を、ふって、遊んでいます。
でも、ママは 食べ物は遊ぶものじゃない、という事で、アヤトくんをたしなめます、

つまり、ママは正しい事を言っていますが、アヤトくんは音がするから楽しいという事だけを思っているのです。
しかし、ママはそんなに袋を振ったら、中のポテトチップがぐちゃぐちゃに壊れて、食べられなくなる。
だから、「食べ物は玩具じゃないから、振らないで」という訴えになるのです。

アヤト君は、また赤ちゃんだから、ポテトチップが砕けたら食べられなくなるという近い将来の事は想像していません。幼いが故、自分が楽しむ事しか考えてないのです。

ね、どこかの誰かさんに似ていませんか?

と、そんな風に言うと、「アヤトくんは赤ちゃん、私の夫は大人です」という反論の声が聞こえて来そうです。
でもね、大人だから秩序が守られるとしたら、世の中、誰もがルールを守っていたら、犯罪も戦争も絶対に起きないのです。

冒頭にも書きましたが、人の道に反れることは、刺激的な事で、スリルが楽しいと思っている限り、
貴女のご主人は、アヤト君状態なのです。

アヤト君は、ただ音がするから愉快だという無邪気な遊びです。
でも、分別ある大人が、ただ楽しいという思いだけで、遊んではいけないのです。
ただその理屈は分かっているのに、遊んでしまうご主人には教科書を与えるだけでは読みません。
ましてや、貴女が遊んだ夫に罰を与える教師のような事を唱えるだけでいいのか?という話になります。それを教師から教えて貰っても、学生時代の悪ガキのように教師の手をすり抜け、逃げるだけなのです。

ここで改めて考えて下さい。
どうすれば、夫が妻と会話をするか、ではないのです。
もっと、本質の事を知って下さい。

貴女の訴えは正しい。
そして人の道に反れて、家族を不幸にしてはいけない。
家族の事をなんと考えているのか、父親なら責任感を持ってもっとしっかりして。

と、こういう事を言いたいのかもしれません。

でも、悲しい事に貴方のご主人はアヤト君状態!
「だって楽しいんだもん!!」という細胞の塊なのです。

こんな事を書くと、「じゃ、どうしたら良いのですか?プンプン!!」と貴女の声が聞こえて来そうです。

ちょっと、深呼吸して考えてみましょう。
貴女の感情の中に
怒り、嘆き、失望、説教したい、反省させたい、家族思いの夫になって欲しい・・・・・

これらの前に、「妻の私を愛してほしい」という感情が本当は一番前に来ませんか?
その一番前の感情を抑え込んで、一番最初の感情が説教となるなら、その貴女をまずは変えないといけません。
それは、中々、頑丈な感情ですから、時間はかかりそうです。
つまり、貴女の感情チェンジも、けっこう屈折していて簡単にはいかないと思います

それなのに、貴女は夫の考えを一発で変えさせようとしています。
夫の考えは、間違ってはいるけれど単純です。
ある意味、真っすぐに間違っています。

しかし、貴女の感情は、とても複雑ですが、複雑なだけではなく、屈折しています。
こちらのチェンジの方が、時間が掛かりそうなのです。

貴女は間違っていません。
むしろ正しいのです。
でも、ただただ無邪気に遊ぶ赤ちゃんみたいなご主人に、難しい倫理の教科書を読ませようとしてもだめなのです。

そこは理屈じゃない。
ポテトチップの袋を取り上げるしかないのです。
そんな無理くりな事をしたら夫が怒るから・・・・と思うかもしれませんが、むしろ話し合いをするなら
その後じゃないでしょうか?

お腹を空かせたゴリラの前にバナナが与えたら、そりゃ食べますよ。
まずはゴリラにバナナを食べさせたくないなら、バナナを置かない事です。

その上でバナナに変わる代替品を考えるしかないのです。
貴女が夫と本当に話をしたいなら、目の前の誘惑を取り除く事くらいは、先にしましょう。

私は実は話し合いではあまり、効果を期待していませんが、貴女がどうしても夫を説き伏せたいと思うなら、目の前に餌を置いたままでは夫の集中力はそちらに奪われますから。

本日のまとめ。
思考のすれ違いとは、夫の考えている事を知る事です。
その上で、貴女が考え癖を自覚する事です。

このすれ違いを分からないかぎり、貴女は力せ相手を制圧しようとしているだけになります。
これでは、夫は逃げるだけですから、この考えの違いを知る事が第一歩です。

では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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