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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

不倫デートをリポートしました

2022年1月21日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

不倫デートをリポートしました
その結果、どうなったかもお伝えします。
何年か前、ある相談者からの相談でその方の夫の不倫現場を分析観察してほしいという依頼がありました。
詳しい事は書けませんが、偶然私の事務所からも行ける場所だった為、お引受けしました。

その不倫デートは、運よく事前に相談者が夫のスマホを見る事が出来た為、不倫デートで待ち合わせる場所や待ち合せ時間を入手できた為に、不倫デートの全容を掴む事が出来ました。

どうも、不倫相手の女性は、神社仏閣が好きなようで、御朱印やお守りを求め、神社をはしごしました。
そこで、最後に立ち寄った先は、どうも別名夫婦神社とも言われる所で、その不倫カップルは、鳥居をくぐり、二人で賽銭箱の前に並びました。

相談者にすれば、不倫旅行に送り出すだけでも発狂しそうな心境だったでしょうけれど、もうその一泊旅行は止められない所まで来ていましたので、涙を飲んで、不倫の実態を掴むという事に勇気を出されました。

そこで、私が見たものは・・・・・
二人が賽銭箱の前に並んだかと思いきや、男性の方は手を合わせないのです。
そして少し早めに自分だけ石段を下りで、境内の外で待つ訳なのです。
その後、女性の方は、神様に、不倫が成就するようにお祈りしたので、安心したのでしょう。
男性の方に小走りで寄って、すぐ横のお守りも2つ購入していました。
赤いのと青いお守り、色違いで2つを買い、青い方を男性に渡しました。
男性は それを受け取りました。

そうして、他の所にも立ち寄り、その二人は無事、帰路に就くのですが、家で待つ相談者の奥様は気が気じゃないのです。
そしてその不倫デートの様子も知りたがりました。
そこで、私は見たままをお伝えし、そして、ご主人の持ち物を探ってみなさいと言いました。
夫は自分が隠しごとをするのと同じくらい、妻も探りごとをするというくらいは想像しています。

ご主人は出張という名目で一泊しているので、鞄の中は洗濯物等を妻がごそごそする事は不自然でもありませんが、以前に浮気が妻にバレてからは、夫もクリーニングする物は、自分で洗濯籠に入れるのです。
相談者は内緒で鞄の底までをチェックしました。しかし、そこには、青いお守りはないのです。
これで、もうお分かりですよね。
この青いお守りが無いという事が答えなのです。
マイカーではなく、電車旅行でしたので、車に隠す事も出来ません。
つまり、この夫はお守りをどうしたか、もしかして捨てたかもしれません。
しかし家には持って帰らなかったのです。妻にバレないように会社へ寄るという事も出来ますが、それはありませんでしたので、どこかで廃棄した可能性はあります。(例えば駅の男性トイレとか)

相談者の妻は夫を不倫旅行と知りつつ、送り出すのは死ぬほど辛かったと思います。
しかし、結構長く続いた不倫で、その隠し方も巧妙であった為、中々尻尾が掴めなかったので、不倫相手の女性に、交際禁止を言いたくても、しらを切られるのがオチです。
そして弁護士にそうした事の文書請求を頼みたくても、根拠になる証拠が乏しいので引き受けてはくださらない。

そこで、飛び込んできたのが。不倫旅行の情報だったのです。
それで私の言うとおりに素直に従って下さり、出張と偽る夫を送り出したのです。

でも、たいていの妻は、こうした不倫旅行の情報を掴んだ途端、その旅行先の旅館に電話をしたりして宿泊予約があるかを調べたりします。
そうすれば旅館などという職業は、女性とのカップルでの申し込みは、例え妻と言う風になっていても今のご時世、半分くらいは不倫旅行が多いので、予約の確認などが女性の声で電話が入ると、おかしいと思う訳です。
まして、そうした旅行は、旅行会社を通して申し込んでいるので、その確認が、旅行をする本人から、旅館に入るという事は、一応疑う訳です。
そこで、正直に宿泊の予約は入っているという返事でも旅館側が言おうものなら、それは信用を失いますから、一旦は申込者に確認を取ってから返事をするか、又は旅行者を通じて返事をするというスタンスで、忙しいふりをして、一旦電話を切り、旅館側から申込者に直接返事をするという事をします。

それを知らずに、最近も、旅館に直接電話をされた妻が居て、その後はどうなるか、もう想像がつくと思います。

つまり、自分で何でも確かめないといけないと気持ちが収まらないのはよく分かりますが、旅館や旅行は
半分以上は許されない関係の人たちを扱いますから、妻が確認されようと電話を掛けて来る事への対応は旅館側も信用を失いたくないので、マニュアルが出来ているのです。

ま、話は反れましたが、要するに、その夫を不倫旅行に送り出した勇気は、私は報いてあげたいと思います。本当は一泊でも浮気相手と過ごす事は、妻には耐えがたい事だったとは思いますが、正直言って、一泊とか、肉体関係の問題ではないのです。
それまで、何年も夫の浮気に悩み当然肉体関係は伴う付き合いをしている事は明白だったので、一泊に拘っている場合じゃなく、その一泊を、不倫にとどめを刺す事に使わないと意味がなかったのです。

そこで、私もその不倫カップルの動きを偶然、見ることが出来る環境でしたので 私なりの観察をしました。
これが男性目線で、見ると単に、神社に参っていました、というリポートになったと思います

しかし、私はしっかり女性目線で見ました。
浮気相手の女性が目をつむって、神社の神様に、手を合わせている間に男性は、半分の時間もおらず、実は手も殆どお祈りはしなかったのです。

そして、女性からはお守りは受け取っても家に持ち帰らないという事が答えなのです。
相談者にとっては、むしがいいと感じるかもしれませんが、この夫は離婚をして浮気相手と一緒になるほど、馬鹿ではないという事です。
そして、浮気はバレないようにやっているというだけで、家庭を壊してまでの浮気をしようとはしていないという事です。
その証拠に、この夫は家庭では、妻や子供には優しいパパなのです。
ここから見えてくる事は、この夫の不倫はそろそろ潮時だという事です。
これは 私の感触ですが、二人が歩いている様子や、手つなぎの様子で、その粘着度は分かります。

ある意味、男性の方は冷めていたのです。
それに反し、浮気相手の女性のボルテージは高かったので、二人を引き裂くには、やや問題が多いとは思いますが、実は、この青いお守りをどこかに捨てたという事が後から分かり、浮気相手にとって、そのショックは相当大きかったと思います。
しかし、その事が功を奏して、この不倫は終わらせる事に成功しました。

今日は、何を言いたかったかと言うと、夫の不倫に苦しみ、その苦しみは、どこの妻も同じです。
しかし本当にそうした不倫を終わらせるには妻が知恵を絞り、ある意味、我慢強く証拠を掴むという勇気が必要なのです。
夫の不倫現場の事なんて、写真にしろ見たくはないでしょう。
でも、見たくなくても必要である事には違いないのです。
と、いう事で、今回の相談者は、見事、夫と浮気相手とを別れさせる事にこぎつけました。

つまり、夫の不倫写真を見たいか、見たくないかという問題ではなく、事実を事実として受け止めないと
不倫を止めさせる事も出来ないという事に勇気を出した結果だと思います。

しかし、それとは反面の事が起きる事もあります。
例えば、夫の不倫旅行の情報を得て、妻がどうしても、それに行ってほしくないという気持ちだけで動いたらどうなっていたでしょうか?

恐らく不倫旅行の事を知った時点で、夫にそれを突きつけ、旅行を止めるように大騒ぎして、旅行を山させても、それが本当の問題解決になるでしょうか?

又は不倫旅行は、もう止められない段階で、それを知っても、その前に、夫に「私、不倫旅行の事を知っているわよ、その女の所に怒鳴り込んでやろうか」といくら夫を脅かしてもそれで夫が浮気相手と別れる事になるでしょうか?

つまり、苦しいのはよく分かりますが、利口に動かないと、感情任せの言葉ばかりを吐いていても問題は解決しないという事です。

と、いう事で、今回は随分と前の話ですが、利口に解決した相談者の話をしました
本当に大事な事は、夫が浮気相手と別れる事を受け入れないと何も変わらないという事です。
その為には、妻が怒りに任せて、怒鳴り散らすのではなく、夫が妻を苦しめて悪かったと反省を促す動きが必要だという事です。
嫌々、浮気相手と引き裂かれて、そこに妻の鬼の形相で仁王立ち、なんてことでは、その後の夫婦修復はとても困難になりますから、嘘でも妻の優しい面を出しておかないといけません。
そういう入れ知恵をするのは 私の得意とする分野ですからお任せ下さい。
そして何よりも、浮気をする夫の心情を読み取るのが私は得意です。
そうした夫の心情と、不倫の種類、そして不倫カップルのボルテージ。
それらを分析しながら、推し進めるのが不倫相手排除の作戦です。

いいですか?
私は、嘘でも利口に回りましょうと言いました
そうです、嘘でも・・・・・です。

本当の気持ちは辛いに決まっている。
でも、今は本当の気持ちを吐き出しても、夫がそれを理解できない状況です。
貴女の本音や胸の内が分るのは、もっと先です。
今は、貴女の本心が、腹の奥にしまって、ぐっと歯を食いしばりながら、貴女が勝てるように利口にうごかないといけません。

「妻の私の気持ちを分かってよ」
というだけでは、一方通行で、夫の気持ちが向こうへ行ってしまいます。

本音を話せる夫婦になるのは、修復をしようと夫も腰を上げてくれた時。
本当に妻の気持ちが分るようになるのは、夫婦修復のそのあと。
それまでは、夫は・・・・・特に浮気をする夫は、自分の事でいっぱいです。妻の気持ちを分かるような余裕はありません。
そもそも、浮気は自分の欲望を満たす為ですから、自己中心の塊なのです。
今日浮気を終わらせたからと言って明日、すぐに妻の気持ちを推し量るなんてことは出来ません。

妻はこれまで苦しかったから、浮気が終わったらすぐに妻の事を思いやれるような人間にはなれないのです。
ここを妻が急ぎ過ぎると、失敗します。
もう少しだけ待ってあげようという妻の忍耐力が必要になってきます。
「浮気相手に優しくしていたのだから、今度は私に優しくして」と思う気持ちは分かりますが
余裕のなくなっている夫にそれを求めるのは、まだ無理なのです。

だから夫が立ち直れるまで、妻の貴女に、思いやりを持って待ってあげなさい、
というような綺麗ごとは言いません。
でも時間が掛かるという事は事実です。
だから、もう少し、待つしかないのです。

夫は自分が蒔いた種とは言え、浮気相手と別れて、力を失っているのです。
鳥だって傷を追えば、その傷を治してから羽ばたくように、夫は傷ついているのです。
だから自分で羽ばたける力を養えるように、待つしかないのです。

でも、待っても本当に妻の事を思いやってくれるようになるのでしょうか?という不安もあるでしょう。
大丈夫です。人間は自己治癒能力がありますから。

あ、そこで本日の締めくくりです。
今日のタイトルですが「不倫デートをリポート」の結果をお伝えするのを忘れていました。
この夫に限って言えば、不倫デートを見てみて、離婚はないと確信しました。
何故なら、デート中の夫の態度を見て、完全に浮気相手ののめり込んでいるようには見えませんでした。

個人を特定する事になりますから、詳細は書けませんが、「デート中から見える二人のボルテージ」に関しては、女性の方が男性を思う度合いは高そうに見えましたが男性はそうではありませんでした。

この浮気相手の女性には分からなかったと思いますが、夫の気持ちは家庭側に向いているという瞬間が沢山ありました。
小さなことですが、神社で手を合わせないというのも、ある意味、神様には背けないというより、そんなことに願掛けする気持ちもないからなのか、逆を言えばそうした事に手を合わせる信仰心がないのか分かりませんが、それよりも、浮気相手に対しては誠実ではありませんでした。

そして妻には最後まで嘘を付いているという事も、ある意味家庭を守ろうとする気持ちです。
本当に、家庭も、妻も守る気がないなら、もう浮気がバレた時点で正直に白状しますから。最後まで嘘を付き続けるという事は、家庭は死守しようという気持ちの表れです。

例えば妻の追及で、浮気を白状するような夫は、家庭を守ろうとはしてません。

妻が浮気を知ったと突き詰めて(突き付けて)夫に白状させようとしたい気持ちは分かりますが
それで白状したとしたら、その夫は、もう家庭や妻を守る気持ちはそこで失います。
だから、話し合いは止めて欲しいというのが 本当の理由です。
妻は夫に白状させて、反省させて・・・・と話し合いを持ち掛けたつもりでも、それが逆効果になり、夫が開き直る結果となっては、話し合いは失敗だという事です。

だから、今回の浮気リポートのケースに限って言える事は、妻が怒りに任せて夫を責めずに浮気の証拠を得る事を選んだのは、賢明でした。

そしてその不倫デートから見えて来た事は、夫の女性に対する「入れあげ度」と言うのは大した事はありませんでした。つまり浮気の重症度という観点からすれば、二人の粘着度は薄いと見ました。
その結果、その二人を行き話す事には、あまり苦労はしませんでした。

このように、不倫と一言でいっても色んなケースがありますので、まずはその二人のケースをみないと別れさせる対策は取れないのです。
その意味では、二人の雰囲気を感じ取る証拠集めが必要だと思います。
これを妻が怒りに任せて、夫を責め続けても、何も意味がないだけではなく、逆に妻に対しての愛情も消えてしまいます。
夫の愛は浮気相手と、妻に向けてと、2つあり、欲張りなのです。
その妻の愛情までも、失わせるような、妻の夫への攻撃的な言葉は、夫の心を引き離してしまいます。

籍の入っている妻だから何を言っても大丈夫、ではないのです。
不倫という世間では許されない浮気は、発覚した時点で、別れるハズ、というのも妻の思い込みです。

形の無いあいまいな愛情は、籍が入っていようが、世の中には認められない違反行為であろうが関係ない。形がないからこそ、上手く扱わないといけません。

形を表せない、文字では表せない、不倫の危険度や離婚に繋がる可能性などは、それをキャッチする感覚的な作業ですので、こんな事の知恵はネットには表現しにくいので、やはり一度私にお話を聞かせて下さい。
では今日はここまで。

この記事を書いたプロ

村越真里子

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