瀬戸大也選手の妻の言葉が深い
今日はあえて相談者を敵に回す内容です。
私の相談者の多くは夫の不倫に苦しめられ、夫も失うのではないかと不安でどうしてよいか分からなくなり出口を失っています。
だから、私を頼ってくれたのだと思います。その意味で私は相談者は可愛いと思っています
でもその可愛い相談者が、片や夫に向き合う立ち位置になると急に変り怖い妻へと変身します。
私は時々、私が感じる相談者の人物像と本人曰くの自身の人物像と間にギャップを感じる事があります。
それは何故分かるかと言うと、現実に起きている相談者と夫のぶつかりを聞くとよく分かります。
相談者はたいてい相談の入り口では、現状を嘆き、悲しみ、不安を口にされます。
私から見ても、それは突然の雨に打たれた子犬のように震えているように見えます。
しかし、実際は夫とのぶつかりを聞くと、なにがなにが、とても妻はパワフルで、夫に立ち向かって夫を相手に、けっこうな暴言を吐きます。
怖い夫を相手に暴言を吐くというのが、理屈に合わず、よく分からないのですが、中には夫にDVをされた事もあるというのです。
そんな中相談者が自分自身のタイプを分かっていないと、今後の修復にも正しい対策が取れないのです。
その為に相談者のタイプの分析と相談者自身にも、自分というものを自覚して頂こうとアンケートを取ります。
夫の浮気に際し、妻を取り巻く感情はどれですか?というような質問をします。
「嘆き・悲しみ・苦しみ・不安・辛抱・失意・失望・怒り」という感情の中で、自分が感じる感情にチェックを入れて貰います。
そうすると、嘆きや悲しみにはチェックがなく、怒りにチェックが入っているのです。
そこは相談者自身も驚かれました。
そこで私が感じたギャップの答えが分かり話が見えてきます。
一緒に生活していたら、色々な事があるのはよく分かります。
そして、貴女が夫に腹を立てる事件?が色々起きるのはとてもよく分かります。
夫婦の修復を目指す時、禁句や禁じ手はあります。
これまでどうりに、夫に対し、好きなように感情をぶつけ、言いたい事を言っていたら、修復も上手く行きません。
これまでは許されていた事でも、これまでと同じではない状況なのです。これまでと違い、浮気の相手の存在があり、夫が家を出るとまで言っている場合はこれまでと同じような事では、夫を益々引き離してしまいます。
特に浮気相手が、猫なで声を出す甘え上手な場合、妻の攻撃的な言葉が益々溝を作ってしまいます。
浮気相手の方が男性の扱いが上手いとしたら、妻とどちらが本物の愛かを問うのはナンセンスなのです。
どちらが正しいか、誰が間違っているかで言うなら、答えは明快です。
不倫をしている貴女の夫が間違っているし、浮気相手が不倫と認識しているならば、そりゃあ、不倫をする二人は間違っています。
でも、その間違っている二人を言葉で攻撃ばかりすると 二人が揃って逃げるというチームワークを与えてしまいます。
だから、今は攻撃をしている時ではないという事です。
と、いう事で、話合いと言う名の言葉の攻撃は、夫婦修復にとっては、禁じ手になります。
しかし相談者は言葉で攻撃している自覚がない。
つまりこれまでどおりに、夫に対しての感情をぶつけてもこれまでは、夫の方が折れたり、妻の事をなだめてくれたりで
何となくやり過ごしてきたのです。
でも、それは、夫には貴女しかいなかった時代の事です。
今の夫は、例え許されない関係であっても、夫自身を立てて褒めてくれる浮気相手が存在するのです。
そんな時に、これまでと同じ夫を傷つけるような口調でしか話さない妻は、ここでは負けてしまいます。
正しいか、間違いかで言うと、妻は正妻であり、世の中には認められた存在です。正妻と書くだけあって正しいのです。
でも、夫は間違った道・・・つまり道に非(あらず)ず、と書く不倫を選択しているのです。
この場合、誰が正しいか、何が間違っているかを問うても意味がないのです。
ご主人は、正しい道よりも、自分にとって、居心地のいい方を選んでいるのです。
その意味では、妻と向き合う事を夫は望んでないのです。
だから不倫する夫の常套句「この家には俺の居場所がない」です。
これは通訳すると、妻以外の居場所のある人の言葉です。
なのでもう少し丁寧に通訳すると「これの居場所はここじゃない、あの彼女といると癒されるんだ」というのが正しい訳です。
こんなきつい事を今、私が書いているのは本当は気が引けます。
でも、実際はそういう事なのです。
これを、言葉尻だけを捉えて悩んでも仕方がないという事を知って欲しいのです。
その上で、妻の攻撃的な言葉は、益々、浮気相手の方に夫を追いやってしまうとなると、損をするのは妻の方という事を
知ってほしいのです。
しかし、そうは言っても、妻の気持ちも分からなくはないので、フォローをしたいのですが、私のカウンセリングを受けて
次へのステップを説明したら、そこを目標にと言えば、成就させるために、言いたい言葉を飲み込んで下さるのです。
多少は我慢というトレーニングをしないと、ゴールには向かえません。
でも、その我慢が出来ずに自分の気持ちを制御できないとしたら、それは、夫婦修復の問題ではなく、相談者の妻の性格も
改善しないといけません。
ダイエットと同じで、いくら痩せる食事を教えても、暴飲暴食を続けていたら痩せないのと同じで、これまでと同じでは何も変わりません。
その一番の原因になっている事・・・・
相談者は自分の性格を一番わかってないという事です。
感情が怒りの方を多く締め、自分をコントロールできないという性格だという事を知らないと、いつまでも暴言を吐いてしまいます。
そして大事な事は、暴言を吐かない事で得られる未来をイメージできるか、否か、です。
ここがイメージできないとそれに向かっての努力も出来ません。
と、ここまで読んでいくと、相談者の気持ちにある感情が芽生えます。
「何故、夫が浮気をして、それで苦しんでいる方の私が、努力をしないといけないの?」という気持ちです。
そして、その感情の根源にあるのは・・・・・
損得感情なのです。
夫が浮気という好き放題をして、何故被害者?の私の方が我慢を強いられるのって不公平だ、自分ばかりが何か損をしているような感情。
でも、ここで必要なのは、損得や、不公平、という感情が中心になるのではなく、夫婦としてやり直したいなら、もう一度夫に対する気持ちを思いだして欲しいのです。
その上で、夫を必要としている自分の気持ちが、やはり愛情が基本だと思い出して欲しいのです。
悔しさや、不公平感で夫に強い態度で出てしまうのは、マウントを取りに行っているようなものです。
失礼な表現ですが、ゴリラが胸を叩いてマウントという威嚇です。
こういうタイプを世の中ではマウンテン妻と呼びます。
中々、そんな風に自分の事を思えないとは思います。
でも、怒りの感情が強く、損得感情があり、夫に言ってはいけない言葉を抑える事が出来ない人。
それが自分だという自覚さえすれば、何かが変わります。
自分で自分の事がコントロールできない人が、夫をコントロールしようとするのは、不可能です。
妻も自分の欲求を通すだけでは、夫の不倫という欲求を抑えて欲しいというのも、ちょっとね。
と、いう事で、今日はマウンテン妻について書きましたが、傷ついたという方はどうぞ、スルーしてください。
では、今日はここまで。