愛情のケチ
大阪のクリニック火災は、12月18日の時点で24人死亡という犠牲者が発表されました。
恐らく火元は精神や心理関係の入るクリニックで、フロアーは、そのクリニックだけの様です。
容疑者は恐らくそこの患者で、放火の疑いがありますが負傷者の一人でもある為、この先、調べがどうなるかが心配されるところです。
院長と呼ばれる先生は、信頼も厚く、これまではトラブルなどは聞いた事がないというのが そのドクターの評判です。
人って分からないものです。
誤解を恐れずに言いますと、クリニックは、色んな患者さんがいるので、心を患っている患者はどんな逆恨みをしないとも限りません。
どんな事も、ストレートな直球なら、かわす事も可能ですが、その人の恨みってどこでスイッチが入るか分かりません。
恥を承知でお話しますと、私の所への相談も、相談者の訴求に応えられたらいいけれど、必ずしも応じられるわけはありません。
中には相談に乗らせていただいた後でも、その回答が気にいらないと、お支払いを頂けない事もあります。
以前相談を申し込まれた方でその方は家庭の主婦ですが、自身が不倫をされているご本人だという事で、相談者としては、私の所では夫に不倫をされる方以外はお断りをしています。その為お申込みがあった時は、お断りをさせて頂きました。
しかし、何度も何度も、執拗に相談依頼をされるので、仕方なく応じました。
その不倫をされている方の相談とは、最初は自分の家庭の問題を話され、悩みを持ってらっしゃいましたけれど、やはり私のお答えは、如何なる理由があれども、不倫をする人の味方になれるはずがなく、という事で、連れない回答になったのかと思います。
それから、約半年が経ち、また同じ方から相談がありました。前回同様、あまり歓迎しない相談者であった為、御断りをしましたが、またもや執拗に相談依頼をされるので、余程の問題が起きたのか心配になり
お受けしました。そこから2回ほど、続いて相談をされましたが、段々話が進むうちに不倫相手の男性が何を考えているのか、不倫相手の胸の内を知りたいという事に話が変化していきました。
本当の狙いはここだったと思います。
今不倫をする相手が、どうやら段々会ってくれなくなっていて、相手男性が相談者の事をどれだけ思ってくれているかを推し量りたいという相談でした。
この相談内容は 私からすると褒められた内容ではないですが、前回も私に連れなくされていても、それでも回答を求めるという事はある意味、的確だったという事だと思います。
そこで、何度も相談を持ち掛けて来ましたが、その時は、相談料が前金だったので、きちんとお支払いを頂けていましたが、最後の相談時は、規定時間を過ぎているのに、中々お電話を切って下さいませんでした。
そして、何度も電話口で、延長料金は相談が終わってからお支払いしますから、と、お願いされ、私は仕方なく、相談時間を延長しながら、その人の質問にお答えしました。
しかし、どれだけお話をお聞きしても、その不倫相手は、その相談者から離れて行こうとしている感じがアリアリでした。
気の毒ではありましたが、元々、最初から、私はその不倫相手との付き合いは感心しない物があり、不誠実とさえ思っていたので、いずれ別れが来ると考え、前向きな答えは出来ませんでした。
それで、二回目に相談が来た時には、その不倫相手と別れた辛さでも相談して来たのか、と変な話、少し期待をしたのですが、結局半年の間、まだ付き合っていたのです。
でも、その付き合いにも、とうとう限界が来て、不倫相手が冷たいという事の相談が3回目の相談でした。
これは、私が言っていた通りの事が起きただけで、嘆く気持ちは分からなくもないですが、ある意味、そんな男性とは早く別れた方が良いと私は思いました(あまりストレートには言わず、心変わりという表現をしましたが)
しかし、相談者は不倫相手の男性が自分から離れて行くのをどうやって引き留めるかを相談したかったのかもしれません。
それは 私が夫婦の修復を仕事として歌っているので、彼女はその不倫相手の心がどの程度相談者にあるのか、彼を引き留める方法を最終的には相談をしたかったのかもしれません。
しかし、私は本来不倫をする女性側の応援する気持ちはなく、相談者は少なくとも私の答えをストレートに求めてくれていると考える為、まさか、不倫を実行したくてそういう相談をしているとは夢にも思いません。
だから、私は嘘を付かず、真っすぐにその男性の思惑を説明しました。
私は男性側の気持ちや、目的は不倫問題を研究して来た中で、推察できる事はあります。その意味でも、その不倫相手の嘘を見破ったり、その男性の行動から見る、相談者への距離の取り方を感じずにはいられませんでした。
それを相談者に問われたので、正直にお応えしましたが、その事が相談者には気にいらなかったのでしょう。
その後は、相談料を振り込まれないまま、音信不通となり、相談料は踏み倒されました。
これがもし、私が嘘を付いても、男性の目的をオブラートに包んでいたら、違った事になったかもしれません。これがもし、私が占師のように、相談者の運気が好転する時が占えるなら、この先に希望を持って過ごしなさい、と、暦に運を任せたかもしれません。
でも、実際はその相談者の夫の気持ちにもなると、妻の不倫を後押しするようなカウンセラーは害悪以外なにものでもありません。
そういう意味で、いけない事はいけないと告げ、その不倫相手の心変わりは、その根拠も示しながらお伝えしました。
何故なら、その相談者は自身がその不倫相手と結婚を望んでいた為、彼が冷たくなったことで、その男性の家庭にばらすとか、仕事先にもバラすというような脅かしを掛けていたのです。
恐らくその彼は、彼女の事を怖くなったのだと思います。
それが気づかないほど、自分勝手な女性でした。
これをここまではっきり書いているのは 不倫をする人って、どっちもどっちと言いたいからです。
そして自分の思いが通じなくなったら、とても自分本位な動きをするというのも、こうした人の特徴でした。
その人が精神を患っているとは言いませんが、自分本位という人は、自分の思うようにならなかったら
何をするか、わからないのです。
この恐怖を、今回のクリニックの放火した容疑者にも同じ物を感じます。
自分の望む事が叶えられなかったら、相手にはどんな迷惑を掛けても構わないという考えです。
こんな勝手な女性は、不倫相手からも大事にされるはずがない。
そして同じく、その女性の夫からも、愛されるはずがない。
でも、その相談者の夫は、聞いていると優しそうな人でした。
妻の我がままにも、気長に付き合い、それを強く咎める人ではなかったので、相談者はそういう優しい夫に物足りなさを感じて、激しく、自分を求めてくれる男性と知り合い、不倫に雪崩れ込んだのだと思います。
でも、劇的な刺激は、継続性を持ちません。
世間で言う、いわゆる長く続く不倫は、激しさの後は、癒しという落ち着きに形を変えていくからこそ、
長く続きます。
要はこの相談者の女性のように、いつまでも激しいだけでは、男性は引いてしまいます。
これが 男性のする不倫と、女性のする不倫の違いです。
今回のクリニック家事は放火した容疑者は、何かしら、自分の望みが叶えられなかったという不満があるのでしょうけれど、それを自分本位の物差しだという事に気付かない自分勝手な性格かもしれません。
と、いう事で今回のクリニック放火事件を受けて私も、自分の所に起きた逆恨みのような相談者への対応は改めて考えてみる必要があると思いました。
世の中、何で不満を買うか、分からないですからね。
今日のテーマは クリニックの役割という事でしたが、一つ間違えば、勝手な思想の人に合うと、良心的な施術を心がけていても、悪く取られる事があるという事です。
この点は、ある一部、世の中には、屈折した考えの人がいるという事で、物事がストレートに働かないという事が起きます。そのせいで、色んなねじ曲がった現象が、大なり小なり起きます。
これは、一定数のリスクという意味では、困った問題だな、と感じているものの、解決策はまだ分かりません。残念ですが・・・・・
では今日はここまで。